未解決事件!パラコート連続毒殺事件のまとめ
世の中にはミステリアスな出来事がたくさんあります。その中でも人の命が次々と奪われていく悍ましい出来事であります。今回の事案は世にたくさんの影響を与えました。
ずいぶん前に発生しているわけですが未だに不可思議な事件として残っています。いつ自分の身にも起こるかわからないトラブルは考えさせられる一連ともいえます。まずは簡単に概説から始めていきます。
1985年の4月~11月にかけて発生したパラコート連続毒殺事件
1985年に突如起こった中毒死から次々と発生し、なんと12人もの尊い命が絶たれました。自動販売機を利用しようとした人をターゲットとし、あたかも前に利用した人の置忘れを装って殺めています。
使われたのは農業に使用するための薬品です。パラコートと呼ばれる薬は、撒くと草を枯らすとして過去に販売されていました。毒性が強く、今回のような命に関わることで使われることが多かったため、現在では販売中止になっています。服用してしまうと心不全や臓器機能不全となって結果、死となる恐ろしいものなのです。
パラコート連続毒殺事件の犯行の手口とは
悪質で無差別的な犯行はどのように行われたでしょうか?人の心理を巧みに利用した悪行でありました。この手法は現在とは異なる姿をしていたために発見しにくく、これを巧妙に使った手口なのです。
パラコートを混ぜた飲み物を自動販売機の取出し口に置いておく
外出先で喉が渇いたらどうしますか?自販機で購入しますよね。謎の罪人がターゲットにしたのは喉が渇いて水分を求めて買いにくる人でした。
取り口に忘れ物のように置いていったのです。購入しようとして訪れた処にあったとしたら、ラッキーと思い飲んでしまう人の心理をついた行動だったのです。
開封済みか判別が難しい?発見者がそのまま飲んでしまい死亡
発見した人が、そのまま飲んでしまい亡くなってしまう事件が多発したのです。現在のドリンクはキャップが開封してあるか目視で判別できますが、当時は困難でした。巧妙に毒を混ぜ仕組んでいったのです。
次々と罪ない人たちが命を落としていくのでした。この騒動をきっかけにフタの改良が進められ見ただけで開封されてあるものかが確認できるようになりました。
パラコート連続毒殺事件による被害者は12名
ドミノ倒しのように次々と命が消えていくのです。世の中は恐怖に包まれたのです。被害となった場所は同じではなく津々浦々で発生します。時系列と混ぜられていたドリンクもご説明していきます。
パラコート連続毒殺事件の被害者①4月30日広島県・トラック運転手
45歳ドライバーが発端でした。ふと見上げるとジュース機の上にオロナミンCがありました。3日後に体調が悪くなり亡くなります。嘔吐した中から害毒成分が発見されます。
これが悪夢の始まりでした。何人もの命が絶たれることになろうとは知り得ないのでした。
パラコート連続毒殺事件の被害者②9月11日大阪府・釣りに行った男性
52歳の釣り帰りの男性が喉を潤そうと悪のジュース機に近づきます。オロナミンCを買って出し口に手をやると、すでにもう一本ありました。誰かが忘れたものだと思い持ち帰ってしまいます。
同じく3日後に息を引き取ります。残ったドリンクから同毒成分が発見されたのです。
パラコート連続毒殺事件の被害者③9月12日三重県・大学生
22歳の未来ある若者まで被害に遭ってしまいます。家の近くでリアルゴールドを買います。取り忘れたように置いてあったことから2本持ち帰り、2日後に帰らぬ人となりました。
この時に検出されたのはジクワットと呼ばれるジャガイモを掘り返す前に撒いて藁を枯らす際に使用される除草剤で、上記と同じ毒物も混合しています。
パラコート連続毒殺事件の被害者④9月19日福井県・30代男性
青年がジュース機の下に落ちていたコーラを飲んでしまいます。自覚症状があり気分が優れないと病院を受診しました。胃洗浄が施されますが甲斐なく3日後に亡くなります。
こちらも害毒が発見されました。世間では連続で起こる不可思議な騒動に注目をしますが明日は我が身として注意をするように目を光らせます。
パラコート連続毒殺事件の被害者⑤9月20日宮崎県・40代男性
喉が渇いたためドリンクを買おうとします。取り口にリアルゴールドを見つけ、持ち帰りました。気分が悪いことを自分で自覚しますが2日後に息絶えたのです。45年という短すぎる一生でした。
パラコート連続毒殺事件の被害者⑥9月23日大阪府・50代男性
取り口にオロナミンCがありました。2本持参し帰宅します。数日後に飲み干したのですが体調が急変し、懸命の処置の甲斐なく息を引き取ることとなったのでした。
パラコート連続毒殺事件の被害者⑦10月5日埼玉県・40代男性
オロナミンCが販売機の出し口に置き忘れてあるのを見つけます。同じような手口で2本あり自宅に持ち帰りました。10日ほど生死を彷徨い、眠るように亡くなったのでした。
44歳というまだまだこれからというときに絶たれてしまうのです。死因は毒物中毒死でした。
パラコート連続毒殺事件の被害者⑧10月15日奈良県・60代男性
通りかかった69歳の男性が置いたままのジュースを発見します。自宅へ持ち帰って喉を潤します。残念なことに害毒入りだったことで命尽きました。こちらはどんな飲用だったのか定かではありません。
パラコート連続毒殺事件の被害者⑨10月21日宮城県・50代男性
55歳男性も通りかかりに飲料を発見し、家に持ち帰り服してしまうのです。たまたま通りかかっただけ持ち帰っただけの罪のない人が狙われてしまうのでした。
パラコート連続毒殺事件の被害者⑩10月28日大阪府・50代男性
オロナミンC を見つけ飲み干したあとに、体調が悪くなりそのまま死亡が確認されています。出し口に見えるようにして置いてあったとされます。
パラコート連続毒殺事件の被害者⑪11月7日埼玉県・40代男性
買ったときに2本あることに気づきます。同じように怪死の原因となっているドリンクでした。帰宅してから呑み干し10日間苦しんだのち帰らぬ人となりました。
パラコート連続毒殺事件の被害者⑫11月17日埼玉県・女子高生
17歳の少女がターゲットとなってしまいます。コーラを買ったところもう一本置いてあったのです。このときは連続して起こっている騒動の注意書きとして「毒注意」と記してあったのですが、見落としてしまっていたのでしょうか?体内に入れてしまいます。
これから活躍するであろう若い命さえも助かることがなかったのです。
パラコート連続毒殺事件の影響?パラコートを使った自殺や自作自演事件
場所の特定もできず、当時は監視カメラの設置がなかったことから難色を示す事件となったのです。この影響力は大きく二次災害へと繋がっていきました。
無差別に狙われた上記の騒動とは異なり自ら死を選ぶトラブルも起こり社会現象となったのです。
7月11日京都府で40代男性が死亡!自殺の可能性も
48歳の男が毒物入りのドリンクを自ら調合し呑んだとされます。臓器不全で死亡が確認されています。自ら死を選んだとされ、自殺で処理されています。
9月27日大阪府にて中学生が殺虫剤を混ぜて自演
飲用したら変な味がすると110番しました。事情聴取した結果、自分が故意に混ぜたことが分かったのです。発生している連続毒殺に便乗して自分が入院すれば、心配した友人が見舞ってくれると思ったと語ります。
9月30日福井県にて20代男性が殺虫剤を混ぜて自演
22歳の青年も同じく同情を得られたかったようです。自ら飲料に殺虫剤を混入させて警察に電話をするのです。心配されたくて毒を服し、自分の寂しさを紛らわそうとした演技の代償は逮捕という形で終わります。
12月11日群馬県で中学生がパラコートを使い自殺を図る
どこで入手したのでしょうか?未成年で学生でありながら、毒殺を計画したのです。呑む直前に混ぜて自決しようと試みたのです。幸いにも未遂で終わっています。
パラコート連続毒殺事件の模倣犯も登場
似せた騒動も勃発します。たまたま偶然が重なったのか、真似てみたのか定かでありませんが各所で騒動が起こるのです。順番にご説明します。
9月17日東京都にて画廊に勤める女性が青酸化合物をコーヒーに混ぜる
オーナーと支店長を狙いましたが幸いなことに未遂で終わっています。女は店の資金をプライベートで使っておりバレるのを恐れて犯行に及んだと語っています。
身勝手な理由から毒殺を思いつこうとした女の行為は許されるものではありません。
9月25日東京都で石灰硫黄合剤が混ぜられた飲み物が発見される
住みよい街として知られている世田谷でも発生し住民に衝撃を与えます。販売機で購入した物を呑んだところ、違和感を感じ警察に通報しました。命に別状はありませんでしたが誰の仕業なのかは不明です。
置いてあったため間違えてボタンを押したかと勘違いしてしまい持ち帰ったようです。
9月27日東京都でも石灰硫黄合剤が混ざった飲み物が見つかる
またもや日本の都心で起こります。北区に住む女性から、ジュースを呑んだら変な味がすると110番通報したことで発覚します。世田谷と同じ成分が検出されますが犯人はわからないままです。
飲用した女性は命に別状はなく助かっています。