【ジェームスバルガー事件とは?】凶悪少年犯罪の犯人のその後と現在など

また死因も頭部の大きな打撲である事が分かっていて、最後にはまだ小さなその頭を思い切り殴ったのでしょう。このように彼らにははっきりとした殺意があったわけですが、今回の事件で被害者となり、悍ましい行為を受け最後には無残な姿で亡くなってしまったこの幼児に対して、強い憎しみや怒りなどは持っていなかったのです。

卑劣な犯行の元になったチャイルドプレイ3

出典:Amazon

今回の事件の犯人である2人の少年が1人の少年を誘拐した後、卑劣で悍ましい行為をしたのですが、その行為はこのチャイルドプレイ3という作品のラストシーンに影響されたもので、それを模倣したものだと考えられます。こちらの目出しではそんな作品を皆さんにご紹介していきます。気になる方はぜひ借りるか購入するかご覧になってみてください。

こちらの作品のメインキャラクターと言っても過言ではないチャッキー人形は、世界的に猟奇的で怖い人形として知られています。きっとその姿は一度どこかで見たことがあるのではないでしょうか?そしてチャッキーの目的もまた幼い少年少女の命を狙っているのです。その点も犯人である2人の少年と共通しているのです。

まずは1・2を見てみよう

今回ご紹介している作品、事件の犯行に模倣したラストシーンがあるのは3作品目ですが、当然本家となる1作品目、2作品目もあるのでまずはそちらから観覧してみてください。1からすべて話が繋がっているので、先に前タイトルをご試聴して頂いた方がより楽しめるはずです。

人形がトラウマになるくらい猟奇的で怖い作品

ひと昔の洋画という事もあって少し映像は古いですが、そこがまた当時の恐怖を引き立たせる要素でもあるのです。CGではなく実際の人形を用いたアニメーションは味があり、恐怖があり必見といえるでしょう。また子供の時でなく大人になった年としても、その恐怖は新鮮さ残して、私たちを楽しませてくれます。

この人形は世界中の方々が知っていて、日本のなんでも鑑定団という番組では実際に撮影に使われた、チャッキー人形が鑑定され、なんとその額何千万円もしたもしたそうなのです。本編にはかなり多く怖いシーンがあり、ぞくぞくすること間違いない良い作品なので、機会があったらお近くのレンタルショップにて借りてみてください。

あらすじ

あのチャッキーという見た目がまさにサイコパスな殺人兵器な人形は消滅したかにみえたが、8年の年月が経ち主人公であるアンディはもう16歳となり、陸軍の兵隊学校に通っていた。その頃一方で、お金のためなら手段を択ばない企業の社長は、もう過去の悪い噂は消え去ったと決めつけて、人気があった人形をまた作り始めた。

しかし、一番味目に完成し生まれた第1作目は、合成樹脂の溶液から復活を遂げたまさしくチャッキー人形だった。再び主人公のアンディを捜し求めるチャッキー。過去の様な残虐で卑劣な邪悪な殺人をまた繰り返す事になってしまうのだろうか?そして今作もまた二人の攻防戦や頭脳戦が繰り広げられる事になるのです。

詳細

  • 価格:Blu-ray(952円)DVD(832年)
  • ジャスティン・ワーリン ・ペリー・リーヴス (出演)
  • ジャック・ベンダー (監督)
  • 製作:1991年 アメリカ
  • Disc枚数:1
  • 画面サイズ:16:9
  • 収録時間:89分
  • (C) 1991 UNIVERSAL cITY STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED

 

ジェームスバルガー事件の裁判の行方は

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こうして見るも無残な姿で遺体として発見され、わずか2歳の幼児は今回の凄惨な事件の被害者となってしまいました。その遺体から検出された青いペンキ。この青いペンキが2人の10歳の少年たちからも検出され、これが証拠や裏付けとなって逮捕されることになるのです。逮捕された後はこの後裁判にかけられます。

この裁判では残虐でサイコパスな2人の少年に対してどんな判決が下されたのでしょうか?皆さんがもし裁判官でしたらどんな判決を言い渡しますか?ここからは気になるこの猟奇的な殺人事件の犯人たちの判決結果について、皆さんにご紹介していきます。日本人が被害者となってしまったルーマニア事件の記事はこちらです。

刑期15年の判決

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日本の少年法と同じような法律が、遠く離れた国イギリスにもあります。大きな違いとして対応年齢が低かったりそのほかの細かな詳細が異なりますが、基本的には同じ目的と内容の元定められた法律なのです。そのイギリスの少年法に基づき、今回の凄惨な事件の容疑者である少年2人を、法廷で裁くこととなるのです。

気になる今回の事件の裁判、判決結果ですが、被害者であり殺害された幼児に対して、卑劣な所業の数々をした犯人の2人には刑期15年が言い渡されました。この年数に対して皆さんはどう感じましたか?短い機関なのでは?と疑問に感じる事もあるはずです。判決結果が短い年数となってしまったのは、犯人たちが少年である故なのです。

ジェームスバルガー事件は少年事件としては扱われなかった

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この凄惨な事件は、当時未成年であったわずか10歳の少年2人による、卑劣な犯行の数々によって引き起こされたものであることは間違いありません。しかし裁判所やイギリスの政府はこの鬼畜な犯行を行った彼らは少年としてではなく、大人つまりは成人同様の扱いで裁判を執り行う必要があると判断したのです。

そして少年犯罪では異例ですが、被害者となり彼らに殺害された幼児の遺族や各関係者の前に立つような形で裁判が開かれたのです。また長期にわたる裁判の期間中は、2人の犯人である少年たちは家族との面会等を禁じたりする等、残虐な犯罪者、被告人として厳しい処置が必要であると判断されたのです。

異例の犯人の写真・実名公開

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当初はイギリスの少年法により、実名や本人写真、生い立ちなどの詳細は法律上により公開されなかったのですが、イギリス全土のマスメディアや世間の多くの意見や声を聞き入れて、イギリス政府の判断により二人の実名や本人写真、生い立ちなどが公開されることになったのです。つまり今回は少年事件として扱われなかったのです。

これは事件や犯行の内容があまりにも異例で卑劣なものであるからです。このように少年や未成年が犯した刑事事件であっても、その犯行が凄惨や非人道的なものである場合、日本でも実名や生い立ちなどが世間に公開、報道されるケースがあるのです。有名なコンクリート女子高生事件や、名古屋アベック事件もその一つなのです。

1997年、高等法院により26歳までの刑期が変更、18歳で釈放に

先ほど刑期は15年と判決されたとお伝えしましたが、実は当初は刑期8年だったのです。これに対して、世間やマスメディア、遺族らが「短すぎる」「世に魔獣を放つのは危険」といった激しい抗議を起こしたのです。それを考慮して7年ほど刑期が延びる事になるのですが、最終的には8年服役して、そのあと釈放されてしまいます。

何故刑期15年と引き延ばされたのにもかかわらず、また刑期8年に戻されてしまったのでしょうか?これはイギリス国内の最高裁判所が、刑期15年は誤った判決、憲法や法律に則ってないと判断したからなのです。こうして18歳という若さで釈放されたので、イギリス全土で抗議やデモが行われ、長期に渡ってこの事件が問題視されるのです。

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