巨大で獰猛なイメージのバーバリライオンですが、子犬のようにはしゃぐ意外な一面を見ることができる動物園がありました。見た目とのギャップがかわいいバーバリライオンの姿を、動画でご覧下さい。
グレーター・ワインウッド・エキゾチック・アニマル・パーク
グレーターワインウッドエキゾチックアニマルパークは、アメリカのオクラホマ州にある稀少動物を保護するNPO団体で、飼い主が飼いきれずに放棄した動物たちを飼育しています。熊やらくだ、狼など、ふだんお目にかかることのできない動物たちと出会えます。ふれあいコーナーも充実しており、赤ちゃん虎とたわむれることもできます。
自分を犬だと思ってる!?
オスライオンのボーン・ディガーは、子どもの頃から骨の疾患があり、足が不自由でした。捨てられていたところをパークに拾われ、犬のミロと共に幼少期を過ごしました。新たにダックスフンドのブレットとエンジェルも加わり、みんなで仲良く暮らしています。
226kgまで大きくなったボーン・ディガーですが、自分がライオンであることを忘れているかのように、犬たちととじゃれあいます。ミロたちも自分よりはるかに大きな体のボーン・ディガーに臆することなく、飛び付いています。一緒に遊ぶ犬たちの姿をずっと見て育ってきたボーン・ディガーは、自分のことも犬だと思っているのかもしれません。
Contents
バーバリーライオンはゲーム「けものフレンズ」にも登場!?
バーバリライオンはスマホゲーム「けものフレンズ」にも登場します。2015年にスマートフォン用ゲームアプリとしてリリースされ、漫画やアニメ化もされた話題のゲームです。たくさんの動物の擬人化キャラクターがいるゲーム内でも、バーバリライオンは強く頼もしい存在です。そのキャラクターと特徴をご紹介していきます。
ゲーム内での容姿
バーバリライオンの特徴であるたてがみのような、ボリュームたっぷりの黒髪がとてもワイルドです。自慢の髪は、手入れを欠かしません。印象的な黄金色の瞳は、猫科らしくつり目です。服装はネクタイをつけており、男の子っぽい雰囲気もあります。ネクタイと同じ紫色のチェック柄のスカートからは、尻尾がのぞいています。
愛称は「バリー」
バリーの愛称で呼ばれでているバーバリライオン。自分のことを「最強の獅子」と名乗ります。性格は男勝りですが、相手をねじ伏せるだけの戦いを嫌い、フレンズを襲う”セルリアン”には怒りを示しています。
セルリアンの大群にも負けない戦闘力をもっていますが、日々稽古に励み、己を鍛え抜くことを忘れないストイックな精神を持ち合わせています。
戦いに対して礼儀と礼節を重んじていて、セルリアンにも、戦闘の前とあとに健闘と感謝の意を込めて一礼を行う真面目な性格です。
登場と設定
けものフレンズってバーバリライオンもいるのか。 pic.twitter.com/Vfdbz2Rrva
— 九龍茶 (@kowloon_tea) February 20, 2017
属性カラーは青、レアリティレベル5で、最大レアのフレンズです。敵の軍団の先頭1体に、自分の攻撃力の10倍のダメージを与えることができる「一撃崩壊の拳」という専用スキルをもっています。
バリーはメインストーリークエストの第9章に出てきます。ゲームの舞台である超巨大総合動物園「ジャパリパーク」のパークセントラル内で、セルリアンの大群に立ち向かう援軍として登場します。
他にもいた!なかよしな異種動物たち
バーバリライオンと犬たちのように、種類の違う動物たちの友情はまだまだ他にもあります。体格の違いも何のその、自然界では絶対にお目にかかれないコンビの、仲むつまじい様子に癒されましょう。
キリンとダチョウ
アメリカのフロリダ州タンパベイにある、ブッシュガーデンにいる仲良しコンビは、キリンのビーと、ダチョウのウィルマです。よく見るとこのコンビ、首が長くてシルエットが似ています。見た目が似ていると仲良くなりやすいのかもしれません。
象と羊
南アフリカのシャムワッリ野性動物保護区にあるリハビリセンターで保護された、アフリカ象のテンバ。お母さんが崖から落ち亡くなり、保護されたあとも弱っていく一方でした。そんな中精神的な支えになってくれたのが羊のアルバートでした。2頭は1日かからずすぐに仲良くなり、テンバが亡くなるまでの2年間、ずっと一緒に過ごしました。
熊とライオンと虎
bear(B)、lion(L)、tiger(T)の頭文字をとってBLTと呼ばれていた、仲良しトリオです。3頭はもともと麻薬ディーラーのもとで飼われていましたが、警察による立ち入り捜査の際に発見され、アメリカのジョージア州の動物保護施設にて保護されました。
発見時はひどく衰弱していた3頭ですが、徐々に回復していき、迫力満点のじゃれあいをみせてくれていました。辛いことも3頭で乗り越え続けたBLTトリオでしたが、ライオンのレオが病気のため天国へと旅立ちました。
残された熊のバルーと虎のシアカーンは、病気の兆候が出る以前から、レオが末期であったと知っているように思えてならないと保護施設の広報担当は語っていました。
空想上の動物じゃない!ハイブリッド動物「ライガー」とは?
数少ないバーバリライオンの純血種の飼育についてお話してきましたが、実際に異種同士を掛け合わせた、ハイブリット動物の研究もすすめられています。神の域を凌駕する驚きのハイブリット動物「ライガー」をご覧ください。
異種交配とは
異なる種や亜種の関係にある動物や植物同士人工的にかけ合わせて雑種をつくることです。交雑とも言われます。このような交配により、新しい生物の種が生まれる進化論説がありますが、その一方で外来種との交配によって、元の生物が生存競争に敗れてしまう場合もみられます。
ライオンとトラのミックス「ライガー」
オスのライオンとメスのトラの間に生まれたハイブリット動物、その名も「ライガー」。オスには少量のたてがみがあり、顔もライオンに近いのですが、トラのような体つきで、うっすらと縞模様があります。
サーカスで活躍
ライガーは19世紀頃から欧州で飼育されていた記録があります。当時は研究よりも見せ物的要素が強く、サーカスなどにしばしば登場していました。日本国内でも、以前は宇都宮動物園や木下大サーカスのショーで見ることができました。
しかし、こういった異種を交配させて生まれたハイブリッド動物は繁殖能力に乏しいため、一代で絶えてしまうことが多いのが現実です。よって現在では研究目的以外での飼育を禁止されています。
長くは生きられない宿命
ライガーは巨大化する傾向があり400kgを越える個体も見られました。ハイブリット動物の特徴のひとつに、大型になる個体は、先天的な疾患や後天的な発育不全やガンなどを患うケース多く、6歳頃まで生存できる確率は低いと言われています。
これは倫理的にいかがなものかと物議を醸しているのも事実です。自然界の摂理を操作することは、神以外赦されていないということかもしれません。
人間とチンパンジーの子ども?オリバー君の壮絶な人生についてはこちらをご覧下さい。
奇跡の復活劇!バーバリーライオンには魅力がいっぱい
巨神アトラスの別名を持ち、圧倒的な存在感でまさに百獣の王と呼ばれるにふさわしいバーバリライオン。一度は絶滅の危機に瀕したものの、奇跡の復活を遂げ、時には子犬のようにはしゃぐ姿をもう一度見ることができました。不遇の時代も懸命に生き抜いたバーバリライオンのような動物を、少しでも減らすことが、今の人間に与えられた課題なのではないでしょうか。
絶滅してしまった動物に関する記事はこちら
人間とチンパンジーの子ども?オリバー君に関する記事はこちら