【宮野裕史/横山裕史】コンクリ事件の犯人の生い立ちから現在と再犯など

他の3人も、数年程度の懲役が課せられるにとどまりました。加害者の両親から遺族に対して支払われた慰謝料や、被告人が謝罪を述べ反省の色を見せたことが加味されたようです。とはいえ、彼らが成人していたならば、この程度の刑罰では済まなかったとも言われ、「罪の重さに似合っていない」という非難の声は未だに各所から聞こえるところです。

映画化もされたコンクリ事件

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女子高生コンクリート殺人事件は、その衝撃的な内容ゆえに多くの小説、映画、漫画などの作品の題材として取り上げました。中でも有名なのが、映画『コンクリート』です。主犯格の少年を演じたのは、俳優の高岡奏輔さんでした。

映画『コンクリート』が公開される

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この映画は、2004年に公開されました。原作はコンクリ事件をモチーフとしたノンフィクション小説『十七歳、悪の履歴書』。監督は中村拓武さんです。撮影は、わずか5日間で行われました。ちなみに、同じ監督が作った2008年の映画『TheEARS』は、ロンドンの「レインダンス映画祭」で特別賞を受賞しています。

宮野裕史にあたる役を高岡奏輔さんが演じる

バトル・ロワイアル

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映画の登場人物などの名前は実際のものから変更されてはいますが、関係や役割、境遇などは、ほとんどが事件に即して作られています。

宮野裕史をモデルとする主犯格の少年の名前は「大杉辰夫」で、高岡奏輔(当時の名義は高岡蒼佑)さんが演じました。松岡さんは『バトル・ロワイアル』、『パッチギ!』、『青い春』など、俗に言うヤンキー映画で多く活躍しています。

上映反対の声も上がる

映画の公開に当たっては、「事件が残虐的過ぎる」「映画化する必要性がわからない」との声がネットなどで上がり、上映反対の意見を数多く集めることとなります。その影響により、当初の予定日での公開は中止されましたが、後日別の劇場にて1週間だけ上映されました。

宮野裕史の名前が公表されたきっかけ

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宮野は事件の当時18歳の未成年でした。それのため他の3人同様、その本名は少年法による規制を受けて、公表されてはいませんでした。しかし、犯行の残忍さから週刊誌などが実名報道に踏み切り、この元少年の名前は世間に広く知れ渡ることとなったのです。

宮野裕史たちの本名は公表されていなかった

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女子高生コンクリート殺人事件は、日本の犯罪史上にも稀な凶悪事件であったため、全国的なニュースとなり、日本中の人々にショックを与えました。

にもかかわらず、宮野裕史をはじめとする犯人たちの本名や素性に関しては、当時ほとんどのマスコミが報道上で取り上げることはありませんでした。その理由は、現在においても度々議論の対象となり、その是非が問われる「少年法」、そして、同法に基づく実名報道の規制が存在するためです。

少年法による報道規制

家庭裁判所の審判に付された少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者については、氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等によりその者が当該事件の本人であることを推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の出版物に掲載してはならない。(出典:少年法、第六十一条)

少年法にはこのように記されています。犯罪者が少年だった場合、テレビや新聞などがその名前を公表することは、法律で禁止されているのです。ただし、この規制はあくまで努力義務であり、破ったからと言って罰則があるわけではありません。

被害者の本名は報じられていた

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少年法によって、加害者である宮野らのプライバシーは保護されていました。一方で、被害者である少女のプライバシーは、何の法的な保護も受けることはありません。屈辱的な仕打ちを受けて殺害された彼女の実名や顔写真は、マスコミによって大々的に取り上げられ、世間の目に晒される形になったのです。

週刊誌が実名報道に踏み切る

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このようなマスメディアの姿勢に反発したのが、文藝春秋の刊行する『週刊文春』です。同誌は事件直後から、加害者である少年たちの実名を報じました。担当していた記者は勝谷誠彦。「野獣に人権はない」というのが、彼の持論です。このような文春の対応と姿勢に対しては、読者から賛同の声が寄せられたと言います。

宮野裕史の現在は?

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懲役20年の刑が下った宮野裕史は、その短すぎるとも言われた刑期を終えて、2009年に出所を果たしました。そして、現在も一般社会の中で生活をしているのです。「鬼畜」「野獣」とまで呼ばれた彼は現在、どのような状況なのでしょうか。

宮野裕史の現在①横山裕史に改名

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刑務所を出た宮野裕史は、関西に住む保護司の家族と養子縁組をしています。このため、苗字は宮野から横山に変わり、前の家族とは戸籍の上でも切り離されることとなりました。本人の今後の社会生活のためでもあり、以前の家族へ配慮しての措置とも言えます。

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