11次元とは?
私たちは、認識できる3つの次元(縦・横・高さ)と時間の次元を合わせた、4次元の中で生活をしています。身近なところでは、テレビの中のことを「2次元」、立体的に見ることのできる映像を「3D」と呼んでいます。
この世界には「余剰次元」と呼ばれる、4次元より上の高次元が存在していると言われます。そして全部で11の次元が存在し、世界を構築していると考えられています。
宇宙を構成するとされる11個の次元
研究が進められている「超弦理論」と「M理論」では、宇宙を構成する空間は11次元であると言われています。逆に言うと、11次元が在ってこそ宇宙が存在しています。
また、すべての物質は11次元で作られているともされます。そんな11次元は、空間次元が10個、時間次元が1個で構成されていると言われています。
人間に理解できるのは3次元+時間の4次元
私たちは、3次元の空間まで認識することが出来ます。4つ目の時間は見ることが出来ませんが、成長したり風化したりと身に感じることは出来るため、「4次元時空」の中で生活をしていると言えます。
3次元はあらゆる方向への移動が可能ですが、時間軸は未来にしか進んでいません。誰もが一度は夢を見るタイムトラベルは、現時点ではほぼ不可能だとされています。
4次元以降の次元の世界のイメージ
前述にあったように、人間は「3次元空間+時間」までしか認識することが出来ません。4次元より高次元になると波長(時間の概念)が大きく変化し、下位の次元では認識が出来なくなるため、私たちは余剰次元の認識が出来ないと言われています。
それでは11次元と仮説されている、4次元より上の高次元はどういったものなのでしょうか。認識が出来たとしたら、人間や“人間が認識する世界”にどのような影響を与えるのでしょうか。
4次元以上の高次元世界①5次元のイメージ
5次元は「空間」の次元で、今とは別の世界を覗き見ることが出来ると言われます。また別の視点から、「4次元の空間が無数に存在する世界」とも言われます。
物体は常にエネルギーを出しており、それぞれ独自の時間を有しています。つまり物体は各々で空間を有しているということであり、自身以外の空間や時間への干渉が可能になると説かれています。
4次元以上の高次元世界②6次元のイメージ
6次元は「誕生」の次元で、ビッグバンで生まれたすべての世界を移動できるようになると言われます。ここからの次元は、創造的、内面的作用の空間のため、“波動”や“波長”といった力が機能します。
11次元のエネルギーが弾けて広がり、その後さらに11次元のそれぞれが作用し、この宇宙が形成されました。さらに時間の経過により空間の密度が高まり、素粒子、原子、電子が生成され生物が誕生しました。
例えば人間は、性別が男と女に分かれるよう誕生しました。同種でありながら、男女によって身体機能も脳の働きも異なるのです。
この次元の波動が、こういった生命、宇宙、物質の誕生を形づくっていると言われます。
4次元以上の高次元世界③7次元のイメージ
7次元は「進化」の次元で、ビッグバン以外の可能性で生まれた宇宙にアクセスできると言われます。6次元で誕生した物質は、時間の作用により様々な変化を遂げます。
周囲の環境、内部の変化の過程や進み具合、時間の経過などの要因により、様々な形となって表層へ現れます。物質は微妙な変化の違いを受け入れ進化をしていくため、その中で我々の常識外の進化を遂げるものが現れても、不思議ではないでしょう。
これは人間の頭脳の発達にも大きく影響しており、現代では感情や意識が複雑な社会となりました。
感情や意識が進化し、豊かになったことは素晴らしいことですが、それを補うように根本理念の感情と意識が忘れ去られやすくなってしまいました。
4次元以上の高次元世界④8次元のイメージ
8次元は「記憶」の次元で、あらゆる宇宙の可能性を見ることができると言われます。進化を続ける物質は、永い時間の中でその形を次の世代に継承していきます。
生物の細胞は内部エネルギーにより形を維持します。これは宇宙を含むすべての物質に作用しており、記憶した“今”を次の“今”へと繋げていくのです。
大人から子どもへ伝えられていく、文化の遺伝子「ミーム」
私たちは身体的な、生物としての情報を「遺伝子」によって後世へ継承します。しかし、文化や習慣は遺伝子に組み込めるものではありません。
ミーム(meme)は、会話や振る舞い、本、教育、行事などによって受け継がれていきます。複雑化した社会の中で、このミームが汚染される事例をまとめたものが、こちらの記事でご覧いただけます。
4次元以上の高次元世界⑤9次元のイメージ
9次元は「生命」の次元で、物理法則や初期条件の異なる宇宙を比較できると言われます。この次元は人の心に大きな影響を与えています。
人類は昔、土地や資源を求めて略奪や殺戮を行っていました。この次元が関与し、規則や秩序が生まれ受け継がれて、心が穏やかに過ごせる環境を求め作ってきたのです。
このように環境は、生物に大きな影響を与えます。私たちは与えられた環境で成長し、成長した後は自身が環境を作り出す立場になります。
その中で繰り返される選択肢の先や、選ばなかった選択肢の先には、一体どのような世界が広がっているのでしょうか。
4次元以上の高次元世界⑥10次元以上のイメージ
10次元は「自由」、11次元は「法則」の次元で、それぞれ人間の理解を超えた世界だとされます。それは想像のその先、すべての可能性が許された次元だと言われています。
10次元は言葉の通り自由であり、どのような条件にも影響されず、影響を与えません。これにより可能性は無限となり、すべての次元のエネルギーを調和しました。
高次元になる程にその世界は広がりますが、物質としての大きさは小さくなっていきます。そのため5次元以上は、私たちが認識できないほど小さくなった状態で存在しているのです。
11次元の世界を説明する仮説
もしこのすべての次元を証明することが出来たのなら、宇宙の原理が解明され、すべての物理現象を記述する「万物の理論(Theory of Everything)」を完成させる可能性に繋がります。
その過程で人類もさらに進化を遂げ、社会や環境、他の生物に影響を及ぼし、現在の世界とは大きく異なる世界となっているでしょう。想像もつかないその世界は、研究者たちに尽きることのない探求心を与え続けています。
11次元の説明となる仮説①超弦理論
超弦理論とは、弦理論に超対称性の考えを加えたものを指し、「超ひも理論」や「スーパーストリング理論」とも呼ばれています。物質を構成する最小の単位を素粒子と言いますが、次元はこの点と点が繋がって構成されていると考えられていました。
しかし素粒子を点ではなく、弦であると考えたのが超弦理論です。この弦は閉じているもの、開いているものが存在し、閉じているものは「重力子」、開いているものは「素粒子」とされます。