ウーパールーパーの寿命は?
ペットとして飼育している人も多い、ウーパールーパーは、どのくらい生きるのか、素朴な疑問ですよね。実は、飼われている個体と、野生の個体とでは、寿命がかなり変わってくるのです。そして、成体となった個体も、寿命は変わってきます。ペットと野生の寿命の比較と、ウーパールーパーの成体について、詳しく検証してみました。
野生個体の寿命
野生下での寿命は、個体差もありますが、だいたい20年程度と言われていて、かなり長生きする生き物のようです。もちろん、野生だと、他の生物による捕食などで、寿命を全うできないことも多々あります。
飼育個体の寿命
ペットとして飼育されている個体の寿命は、個体差と環境にもよりますが、8年程度です。飼育環境によって大きく変わりますが、野生での寿命よりも、飼育下での個体の寿命は、はるかに劣ってしまいます。
ですが、ギネス記録にもなった、最も長寿とされている個体は、25年も生きたとされています。パリに住む飼い主の、庭で育ったそうです。やはり自然に近い環境が、一番の長寿の秘訣なのでしょうか。
成体となった個体の寿命
幼体のまま大人になることが出来るウーパールーパーですが、オタマジャクシがカエルに変態するように、条件が揃うと、まれにウーパールーパーも変態し、イメージとは違う姿になることがあります。しかし、変態すると寿命は約5年くらいになってしまいます。変態しないことで、寿命を延ばしていると考えられています。
ウーパールーパーのアルビノの寿命は短い?
アルビノは、体は白く、眼は赤になっている種類で、突然変異で色素をもたずに生まれてきました。そんなアルビノは、他の種類よりも、寿命は短く、体が弱い。なんて、聞いたことありませんか?実際のところはどうなのか、調べてみました!
寿命は変わらない
突然変異で生まれてきたアルビノですが、特別寿命が短い訳ではありません。環境をしっかり整えてあげれば、他種と変わらない約8年くらいは生きることが出来ます。他の動物でも、アルビノは沢山存在していますが、それらも、寿命は変わらないと言われています。
アルビノは体が弱い
他種と寿命は変わらないアルビノですが、他種よりも免疫や皮膚は、弱いことが特徴です。水槽の水が汚れてしまうと病気になってしまうのはどの種でも魚でも同じですが、アルビノの場合には、より気を付けなくてはなりません。
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ウーパールーパーの寿命を延ばす飼育方法
自然の中では、20年生きると言われていますが、飼育だと寿命は8年程度と短くなってしまいます。まだまだ解明しきれてはいませんが、ペットとしてでも、しっかりと環境を整えてあげれば、10年以上生きてくれることもあるんです。少しでも、寿命を延ばしてあげられる方法を、ご紹介いたします。
寿命を延ばす方法①こまめな水替え
どんなペットでもそうですが、飼育する上で一番重要なのが、清潔さです。個体の大きさ、水槽の大きさや、設備にもよりますが、良い設備を整えていても、最低でも週に1度は必ず水替えを行います。水替えの際は、水槽の半分くらいを残しましょう。水を全て変えてしまうと、環境が変わりすぎて、ストレスを与えてしまい、寿命が縮んでしまう可能性があるので注意しましょう。
寿命を延ばす方法②水温を適切に保つ
水槽の温度は、15℃から25℃までの水温管理を徹底します。特に暑さに弱い生き物なので、夏は、水槽用のクーラーをつけるなどの工夫が必要になります。しかし、水温が高いからと、急激に水温を変えてしまうと、個体に深刻なダメージを与えてしまいますので、気を付けましょう。比較的、寒さには強い傾向にはありますが、水温が低いと、冬眠状態に入るため動きが鈍くなったりします。最低でも5℃以上の水温を保つようにします。
寿命を延ばす方法③餌を与えすぎない
基本的な与えるエサの量は、小さいうちは1日1回、大きくなれば、週に1~2回程度のエサを与えます。成体の個体ならば、1週間エサを食べなくても全然平気です。食べきらずに残したエサは、必ず水槽から取り除くようにしましょう。残したままにすれば、病気や寿命を縮めてしまう原因となります。
寿命を延ばす方法④成体にさせない
変態した個体の寿命は、大きく縮んでしまうので、変態させないように飼育することが、寿命を延ばす上で、とても重要になってきます。変態すると、陸に上がれる身体になります。つまり、水位を下げたり、水質が汚れていると、水の中で暮らすことを諦め、陸に上がれる身体に変化するのです。逆に、水位と水質に気を付ければ、変化する可能性は低くなり、寿命も伸ばせます。
寿命を延ばす方法⑤強力なフィルターで水を濾過
魚よりも、排泄物は大きい為、水槽の水をろ過するフィルターは、もちろん更に強力なものが必要となってきます。排泄物は、彼らにとって非常に有毒で、病気の原因となりますので、寿命を延ばすためには、強力なフィルターで環境を整えてあげなければなりません。
ウーパールーパーの飼育に必要なもの
こちらでは、飼育する上で必要なものを理由と共に詳しくご紹介しています。ペットとして育ててみようと考えている方は、ぜひ、こちらの商品紹介を参考にしてみてくださいね。
飼育に必要な物①45センチ以上の水槽
成長すると、個体差もありますが、20cm以上にもなる生き物なので、水槽はなるべく大きいものが良いです。最低でも45cmの水槽を用意することをおすすめします。水槽が小さければ、ストレスや、皮膚へのダメージも強く、水替えの頻度も、多くしなければなりません。
飼育に必要な物②水温計
彼らにとって最適な水温を保っているか確認するために、水温計も必需品となります。水槽用の暖房や冷房の故障発見にも役立ちます。アナログとデジタルの物がありますが、二つの特徴を比較すると、アナログ式の水温系は、安価ですが、ガラスで出来ているので割れてしまう危険性があります。デジタルは、温度がわかりやすく表示され高機能ですが、お値段はその分高くなります。
飼育に必要な物③カルキ抜き
水槽の水替え時に、水道水を、そのまま入れてしまうと、水槽の中で暮らす生き物にとっては、有毒となってしまいます。そこで、水道水のカルキ抜きが必須となります。水道水を6時間以上日の当たる所に置いておく方法などもありますが、市販のカルキ抜きを使用すれば、さほど時間がかからず出来るので、おすすめです。
飼育に必要な物④シェルター
水槽の中で、居場所を作ってあげる、シェルターも用意しておくと良さそうです。基本的に水底で過ごすウーパールーパーには、さほど必要はないと言われることもありますが、安心できる場所を作ってあげることも、ストレス軽減のひとつのきっかけになり、寿命が延びる手助けにもなるとも考えられています。個体によって、好みは別れるようですので、その子にあった物を用意しましょう。
飼育に必要な物⑤強力なフィルター
水槽の水を清潔に保つために、ろ過フィルターも必需品となります。市販されているフィルターは魚用です。魚よりも排泄物が多いので、表記されている設定を鵜呑みにした、ろ過フィルターを購入すると、力不足となってしまいますので気を付けましょう。
ウーパールーパーに与える餌
実は肉食の彼らは、野生下では魚、虫、甲殻類などを捕食しています。飼育する上では、エサはどんなものを与えればいいのか、気になりますよね。こちらでは、一般的に与えられるエサをご紹介いたします。こらから紹介するエサは、状態を見ながら、色々なエサを組み合わせて与えるようにしましょう。
餌①冷凍の赤虫
エサとして、いちばんおすすめなのが、冷凍赤虫です。個体が小さい3cmくらいの状態から与えられるエサとなります。栄養が高く、食いつきも良いようです。乾燥したものや、生きている生のタイプなどもありますが、乾燥しているのは浮いてしまい、彼らが食いつくには困難です。生きているのは管理が難しいので、冷凍のものがおすすめです。
冷凍赤虫は一つのパッケージに30個くらいのキューブ状で小分けされていて、パッケージ1つで、だいたい400円くらいで購入できます。通販で購入される場合だと、送料がかかってきますので、冷凍庫のスペースがあれば、まとめ買いがお得です。