【深川通り魔殺人事件】川俣軍司の生い立ちや現在!リアル過ぎたドラマも

立てこもりを続ける犯人と何度も説得を行う警察でしたが、犯人からの要求には意味不明な内容がありました。その内容が、「電波で引っ付いている奴を連れてこい」という物でした。

詳しく発言が残っているのは、人質としていた女性に口述筆記させていたからだそうです。当時女性は体を何十か所も刺されて脅されていたようです。犯人が警察に要求した内容は、どうやらこれまで自分に不採用を突き付けてきた者たちへのものでした。

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自分に不採用や解雇を突き付けてきた者たちは、みんな電波で引っ付いているからこのような悪い判断を下したのだと男性は思い込んでいるようなのです。さらに、これらの要求に加えて砥石の差し入れも要求してきました。

彼が何度も刺しているうちに、包丁がかけてしまったようで研げるように砥石の差し入れを要求したのです。これらの要求を行うために人質を取ったと考えられています。

一瞬の隙を見て捜査員が突入!川俣軍司を逮捕

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幾度となく説得が試みられましたが、それに応じることはなく何人殺しても同じと語り怒鳴り散らす犯人とは平行線の一途をたどっていました。しかし、事件は突然の展開を迎えます。

とある警察官が、犯人の隙をついて突入したのです。人質である女性が犯人から逃げ出し調理場へ逃げ込んだ時の隙を利用して突入されたと言います。立てこもりが始まり約7時間が経過した、午後6時54分ごろの出来事だったと言います。

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当然班員も抵抗したようで、持っていた包丁を振り回して警察に抵抗しましたが、取り押さえられ逮捕に至りました。逮捕された犯人は中華料理店かれ出てくる際、ブリーフ姿に白いハイソックスを履き、口には割り箸を加えて出てきたといわれています。

先述でも述べたように、彼は精神錯乱状態で下半身裸の状態だったそうで、このブリーフ姿は警察から渡されたパンツをはいたことでこのような姿をしていたと言います。また、自殺する可能性もあると見た警察により、防止用に割り箸をかませていたそうです。

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この姿は、テレビでも中継が行われ犯人が現場から出てくる姿を多く雄人が見ていたそうです。その衝撃的な光景は、今でも多くの人に語られています。

深川通り魔殺人事件の判決と川俣軍司の現在

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凄惨な事件を引き起こした犯人。最後は犠牲者を何人も出しながらも逮捕することができたわけですが、彼の判決やその後はどうなったのでしょうか。犯人の現在についてご紹介していきましょう。

裁判で幻覚妄想を訴えた

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逮捕後、当然彼は裁判にかけられ誰もが死刑を言い渡されるほどの罪だと思っていたようです。しかし、その裁判で下されたのは無期懲役でした。これは、裁判中の彼の証言や薬物反応が出たことが大きく影響したと言います。

彼は裁判中、何度か尿検査を受けておりそのすべてにおいて覚せい剤反応が検出されたのです。そして裁判中にも妄言がひどく、「電波がひどい」や「殺せという声がする」といった供述を行っており、その精神状態に異変があることが見受けられました。

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さらに、この裁判中には色々なことが起きており、判決理由朗読中、傍聴人が電波が自分にも聞こえるといった旨を叫んで退廷させられたり、同じ薬物中毒で幻覚に苦しんでいる人物が何度か面会に訪れ、支援したいと申し出たりもしたことがあったようです。

これらのことをすべて踏まえ、幻覚妄言の症状と薬物反応から、刑事責任は問えるが心身耗弱状態であったことが考慮され、刑法39条の心神耗弱適用の元、無期懲役と判決が下りました。

川俣軍司の犯行動機の数々

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彼が裁判中に述べた中には犯行動機もあり、それは後述する彼の生い立ちと密接に関係していたようです。供述した犯行動機の数々には、犯行直前に聞いた不採用通知も大きく関与していました。

本人曰く、就職を申し込んだすし店に断られてついカッとなって人お襲ったというのです。さらに、それに加えて自分には電波が引っ付いているので黒幕を暴くために人質を取ったと支離滅裂な内容も供述しています。

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また、供述した犯行動機はこれだけではありません。彼は子供を持っている人たちが羨ましく、うっぷんを晴らしてやりたかったともいっています。子供の父親が来たら、自分の腹を刺して恨みを晴らせばいいとも語っているようです。

加えて、自分はサムライで死んだ人間は運命だともいっています。刺した時は気分がすっとし、殺された人物も幸せだろうと意味不明な内容も語っており、数々の犯行動機を当時語り凍り付かせました。

川俣軍司は無期懲役で現在も服役中

支離滅裂な内容の供述や、裁判中の意味不明な証言などいろいろなことがありましたが、昭和57年12月23日、東京地裁で無期懲役の判決後、翌年1月6日に無期懲役が確定しました。当時彼は、判決に不服を唱え控訴を考えていたとのことです。

しかし、弁護人から被害の重大さと命が助かるだけでも上々と諭され、模範囚になることを決意して控訴を取りやめたと言います。現在も彼は服役中の身で、67歳になるごろと考えられます。

深川通り魔殺人事件の犯人川俣軍司の生い立ち

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ひどい事件を起こした犯人ですが、数々の供述者と動機が判明しました。しかし、そんな彼から判明したのは、今回の事件にも密接にかかわる彼の生い立ちもありました。彼がどのような過去を過ごしてきたのか、紹介をしていきましょう。

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