また犯人はこれまでに何度か転々とその都度解雇され転職していった寿司屋のオーナーや店長に責任を押し付け、ブラウン管を通して一般市民に晒し罪を償わせると言った支離滅裂な犯行動機を述べているのです。こんな悪党に幼い子や母親、女性が殺害され被害に遭ってしまった事は本当に遺憾であります。
子供を持つヤツらが羨ましかった
この犯行動機は薬物による精神衰弱によるものであるかどうかは分かりませんが、子供を持つ親御たちに対して妬み辛みを激しく抱いていたものが伺えます。恋愛や幼少期の頃の劣悪な家庭環境が原因とも考えられますが、何の罪のない親子や女性子供を狙い殺害するという極悪非道な行為は絶対に許されないのです。
俺はサムライだ!殺された人は幸せだ
かなり奇怪で意味不明な犯行動機なのですが、これもおそらく覚せい剤依存症のせいで見る幻覚や幻聴の表れからによるものだと判断できます。まだ普通と言えた人格が覚せい剤によって、どんどん歪ませ狂わさせ犯人自身もその周りの人たちを悍ましいほどに酷く巻き込んで、最後には関係のない女性子供を殺害してしまったのです。
Contents
川俣軍司の裁判とその判決
上記の様に大変意味が分からない支離滅裂、本末転倒な犯行動機を供述した犯人ですが、そんな犯人の裁判の様子や判決結果はどういった内容だったのでしょうか?当然犯した罪の重さを考えれば、死刑も十分に考えられるはずです。こちらではそんな裁判とその判決について解説していきます。
逮捕後の尿検査で覚醒剤反応
これまでの逮捕歴、そして取り調べ時の態度や発言からも、覚せい剤乱用者とおおよそ予想は着いていたはずですが、医学的に立証するためにも尿検査をしました。当然ながら反応を示し陽性が検出されて覚せい剤依者として裁判に掛けられる事になるのです。
裁判でも「電波がひどい」という証言
裁判中でも取り調べ時の供述同様の発言をしており、犯人は「電波が引っ付いている」「どこからともなく殺して殺せという声が聞こえる」と証言しているのです。この事からそして尿検査にて覚せい剤の反応を示して陽性が検出された事により、裁判官は犯人を覚せい剤依存による精神衰弱状態と判断したのです。
死刑ではなく無期懲役
犯人はまた自ら「模範囚になります」と発言している事、そして覚せい剤依存症による精神衰弱状態であった事を考慮して死刑判決ではなく、無期懲役刑つまりは終身刑を言い渡されたのです。当然死刑判決を望む声は多く上がりましたが、結果的に無期懲役として現在もどこかの刑務所で収容されているのです。
川俣軍司の現在は?
最終的に死刑ではなく無期懲役刑が言い渡された犯人ですが、2019年現在彼は今どうしているのでしょうか?こちらの見出しでは犯人の現在についてお話ししていきます。昭和に無差別殺傷事件を起こした卑劣な犯人は令和となった今生きているのでしょうか?去年起きた新幹線殺傷事件についてはこちらの記事をぜひご覧ください。
無期懲役で今も刑務所の中
昭和後期に残虐で卑劣な通り魔殺人事件を起こした犯人は、令和現在も刑務所の中で服役しているのです。彼が二度とこの世間に戻ってくる事はありませんが、その命が朽ちるその時まで被害者たちに謝罪し、罪を反省し続けなくてはなりません。
川俣軍司と被害者・長野るみ子の隠された因縁
見ず知らずの親子や女性子供を狙って突き刺して殺害した犯人ですが、その被害者女性の一人と犯人は隠された因縁があったのです。それは驚くべき事実で運命ともいえるほど奇遇なものだったのです。それがどんな因縁であったか皆さんに解説していきます。
被害者・長野るみ子の祖父が川俣軍司の祖父を殺害していた
何と被害者女性の一人である長野さんの祖父はなんと犯人の祖父を過去に殺害していたのです。これが仕組まれた運命なのか、因縁によるものなのか。とても世にも奇妙な偶然が重なったのです。この事は当時、残虐な事件を起こした犯人は知る由もありませんでした。
殺人現場は森下!祖父の怨念との噂も
そしてその祖父が殺害された殺人現場は森下という場所で、ここは事件の舞台となった商店街は隣に位置していて大変近かったのです。この事実を知った人たちからは祖父の怨念との噂も囁かれているのです。犯人の謎の犯行動機で述べていた電波や黒幕は薬物による副作用ではなく、因縁がもたらした怨念だったのかもしれません。
ドラマ「深川通り魔殺人事件」が話題に!
この事件は昭和で起きた極めて残虐で卑劣な犯行であり、記憶に強く残る事件としてノンフィクション作品として約2年半後にドラマ化しているのです。その時の犯人役を演じた役者、そしてその迫真の演技は「物凄い」と話題になったのです。
大地康雄が川俣軍司役を熱演
犯人役に大地康雄さんが抜擢されて主演を務めたのですが、その犯人と思わせるほど猟奇的でリアリティな演技は見ている者を釘付けにして魅了しました。現在でもその演技力の高さを評価する声が挙がっているほどなのです。興味があれば是非ご覧になってください。
本物の川俣軍司を出したのかと話題になるほど
余りにも役になり切って熱演していたため本物の川俣を出演させたのか。と本気で錯覚してしまう程凄みを感じさせる演技であったのです。そのため日本中でこの作品と役者大地さんの演技が話題になったのです。
「深川通り魔殺人事件」をモチーフにした作品
ノンフィクション作品として昭和に起きたこの凄惨な大事件をドラマ化していて、その犯人役の演技があまりにも迫真でリアリティ溢れるもので、犯人本人と思わせるくらいの熱演ぷりだったので、当時日本中で話題となったわけですが、事件から2年後にこの事件をモチーフにした書籍が発売されているのです。
書籍「深川通り魔殺人事件」
この書籍には事件当日の詳しい状況や、被害者となった女性子供に対する驚愕の犯行内容が詳細に描き表されていて、当時の状況を明確にイメージでき読めば読むほど引き込まれるのです。また犯人の生い立ちや経緯なども詳しく書かれています。昭和の大事件を知るうえでお勧めの一冊なのでぜひ読んでみてください。
川俣軍司の実兄も殺人犯だった!
犯人と被害者女性の祖父同士の隠された因縁は運命的であったり怨念の様なものを感じて、大変驚愕する事実であったわけですが、更に驚くべき事実が発覚するのです。なんと犯人の実兄も過去に殺人を犯しているのです。兄弟揃って殺人、そして祖母は殺害される。覚せい剤だけではなく血筋に呪われてるのかもしれません。
銚子で刺殺事件を起こしていた
犯人が覚せい剤を初めて暴力団員から購入したあの銚子という地で、過去に実兄が勤務先の社長を同じように刺し殺しているのです。この兄弟揃って殺人を犯す事は血筋と影響しているのではないかと、一部で囁かれているのです。
薬物・覚せい剤乱用者が犯行に及んだ事件
最近でも芸能人や著名人が次々と薬物所持、薬物乱用逮捕されれているご時世なのですが、過去から現在まで薬物乱用者が及ぼした犯罪や事件が数多く存在しているのです。
今回ご紹介している事件も勿論のことですが、他の卑劣な事件の数々も薬物乱用者が関わっている事は少なくないのです。こちらではそんな事件をいくつかご紹介していきます。
西成区麻薬中毒者殺人事件
この事件と記事内で紹介している深川通り事件は多くの共通点があります。まず事件当時の時期ですが昭和57年で記事内で紹介している事件から一年後に起きているのです。そして事件が起きた犯行現場も西成区という、日本で一番有名なドヤ街、スラム街という地なのです。更には犯人は麻薬や覚せい剤に手を染めていたのです。
犯行に及んだ犯人は刃物や鈍器を振り回して家族である奥さんを殺害し、息子も大怪我を負わせた後、当時住んでいたアパートの住民も巻き込んで7人の犠牲者を生んだのです。内4名が死亡、残りの3名は大怪我を負わせる大変凄惨な事件となったのです。
押尾学事件
現在から10年前の平成21年に発生した事件です。あのセレブが集う六本木ヒルズの一角のビルでホステス女性と危険ドラッグ、麻薬を服用してその副作用によりホステス女性が危篤状態になり、それを放置して死なせて遺棄したという事件。名の知れた芸能人が薬物乱用を巡って犯した事件として、当時日本中のセンセーショナルを集めました。
深川通り魔殺人事件の他にも昭和には大事件が
今回ご紹介している川俣が犯行に及んだ連続通り魔事件は、昭和の大事件として現在も語られていますが、その他の昭和に起きた大事件も存在するのです。そんな事件の概要と詳細を簡単にご紹介していきます。興味がありましたら是非調べてみてください。
森永ヒ素ミルク中毒事件
あの乳製品、牛乳、製菓類の大手ブランドメーカーと知られる森永乳業株式会社。現在でも多くの日本人がそんな企業から発売された食品の数々を口にしていますが、この企業が発売する粉ミルクに毒素が入っており、それを飲んだ100人以上の赤ちゃんが犠牲となり亡くなってしまう大事件昭和の中期に起きた過去があるのです。
新宿西口バス放火事件
現在でも立派に綺麗な施設としてそびえ立っている新宿西口バスターミナル。昭和後期の55年にそのバスターミナル内に停車してあったバスを犯人男性が次々と放火して、大火事となり多くの犠牲者を出した大事件。この事件の犯人も少年時代もまた劣悪な家庭環境下にあったそうです。
深川通り魔殺人事件は薬物が起こした凶悪事件
今回の記事では昭和に起きた凄惨で卑劣な深川通り魔殺人事件をご紹介していきました。犯人が育った環境は森下というドヤ街で、貧困層が古くから集まる悪環境といえる地であったのです。そんなスラム街では弱い物に集る暴力団や覚せい剤を販売して資金源にしている朝鮮人が蔓延っていたのです。
その劣悪な環境下で生活していた事も事件を引き起こした原因として考えられるのです。しかし当然ながら彼が犯した罪は彼自身が招いたもので到底許される事ではありません。覚せい剤中毒者による犯罪が際立った昭和の時代背景の中でも最も強烈に、その卑劣さ凄惨さを印象付けた大事件だったのです。
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