パリ人肉事件とは?人肉を食べた犯人佐川一政の生い立ちや現在など

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佐川一政の父親は某企業で社長というトップの座にいたことより、周囲への影響力や会社自体への影響もとても大きかったと考えられます。事件後すぐに父親はフランスの佐川一政の元へ立ち、帰国した際には福与かだった父の面影はなかったと弟さんが語っています。その後、父親は社長を辞任することになってしまいました。

弟への影響

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ご両親だけにはとどまらず、もちろん弟さんへも膨大な被害を被っています。弟さんは広告会社で勤務しており、周囲から佐川一政の弟であることも認識されていました。しかし、弟さんの人望あってか、会社の同僚たちが佐川一政の記事をメディアに上げないよう取り計らいを行い、弟さんは会社を辞めずに済んだそうです。

パリ人肉事件のその後の犯人

パリ人肉事件の後、罪を償うことなく一般人の生活へと戻った佐川一政ですが、日本の病院から退院した後はどのような生活を送っていたのでしょうか。その姿には罪を悔やんでいる姿は伺えず、あろうことか、世間の目に自ら赴くような生活を送っていたのです。

世間の目に触れる行為に関しては常人では考えられません。そしてその事を分かっていた父や弟は、佐川一政のこういった露出活動を辞めるように度々注意していましたが、佐川一政がこの行為をやめることはありませんでした。

パリ人肉事件を扱う講演会活動

自身が起こした猟奇事件を話しのネタとした講演会を開いたこともあります。自身の犯罪経緯を事細かに話、人肉を食べたという狂気の様子をオーディエンスの前で話す姿はどこか誇らしげで、常任では信じがたい行為を数々と行っています。

さらに加えて、その公演を自主的に聞きに行く聴衆がいるという事も暗示しています。どこかフィクションのような感覚を覚えるほどの怪奇事件であるため、聞きに行っている人たちは映画や漫画の世界の作者のお話を聞きに行っている感覚なのかもしれません。

パリ人肉事件を扱う書籍執筆販売

カニバリズムに関する学術的な研究は世界的に行っており、また人々も興味本位という点でも調べられている方が多いのではないでしょうか。このような歪な体験をしている佐川氏に札束をもって出版業界が執筆を頼み込み、漫画やエッセイ、小説を出版しているのです。

しかし、この本の中には事件当時に佐川一政が遺体を撮影した写真などが包み隠さず掲載されています。興味本位で読むには刺激が強すぎる書籍となっておりますので、閲覧する際には安直な気持ちで見ることはお勧め出来ません。

「パリ人肉事件の犯人」という触れ込みでAV出演

更にはパリ人肉事件の犯人という触れ込みでAVにも出演しています。AV女優が佐川一政の家に泊まり込み1日同棲して過ごすという企画の中でも誇らしげに自身の行った犯罪や出版した小説を女優の方へ話している姿が映像でも残っています。

また撮影後もこの女優さんとは友人として会っていたそうです。撮影後に別撮りで撮影されていた女優さんの話では、怖いという表現よりも同情を受けるような表現をされていました。さらには数多くの女性とも関係を持っている事も分かっており、いつ何時次なる人肉事件が起こってもおかしくはない状況だったのです。

「テリー伊藤企画」バラエティ番組にも出演

また、テレビ番組にも出演しており、テリー伊藤さんが出演していたバラエティ番組にも出演し、世間を驚愕させています。企画の中ではタレントさん達が佐川一政の運動能力測定などを行いながら、佐川一政を企画のネタとしています。

オオカミ役で赤ずきんを「美味しそう」

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また、現代では考えられない演出ではありますが、番組内でパリ人肉事件をネタとした赤ずきんの再現映像にも佐川一政が狼役として出演しています。そこでは赤ずきんに向かって「美味しそうだなぁ」など発言する佐川氏の映像が残っています。

撮影の中で共演した芸能人の方々は果たして恐怖という言葉がなかったのでしょうか。少なからず常人の感覚であれば、このような猟奇事件を起こした犯人と直接対面するとなると、自身が次の被害者かもしれないというような心配が生まれるのではないでしょうか。

【閲覧注意】佐川一政インタビュー動画

動画サイトYoutubeでは佐川一政に行ったインタビューの動画が投稿され、閲覧することが可能です。しかし、内容の中には実際犯行時に佐川一政が撮影した遺体の写真や、佐川一政出演のアダルト映像が含まれているため、閲覧する際にはその事を把握したうえで閲覧することをお勧めいたします。

パリ人肉事件の犯人「佐川一政」の現在

パリ人肉事件という凶悪な犯罪を犯した犯人は現在どのように生活しているのでしょうか。長い月日のたった現代は、パリ人肉事件があったことすら知らない世代が社会を動かしている日本でひっそりと凶悪犯罪者が生活を続けているのです。

2010年のインタビューでインポテンツを告白

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2010年に受けたインタビューの中では自身がインポテンツになったことを告白しています。しかし、それと同時に自身の性欲がまた食人良くに向かうのではないかという危機感を抱いているという事も語っています。

2013年脳梗塞で倒れ介護生活

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両親の他界後は、弟と共に暮らしていた佐川一政ですが、2013年に脳梗塞で倒れ、闘病生活を送っています。現代では弟の介護を受けながら何とか生活している日々です。家族の縁が切れてもおかしくはない事件を犯していながらも最後まで家族は彼を見放しませんでした。

パリ人肉事件の前に起こしていた殺人未遂

佐川一政の異常な行動は凶悪な事件を起こす前にも予兆があったのです。事件の事実をテレビのニュースで知った犯人の家族ですが、母が信じられないと言い続ける中、弟の頭の中ではふと可能性がよぎっていました。その理由をここではご紹介させていただきます。

東京でドイツ人女性宅に侵入

まだ佐川氏がフランスへ留学する前、佐川氏は東京の街を歩いていたドイツ人の女性に惹かれ、女性の家へと侵入ました。女性が途中で目を覚まし叫ばれたことで佐川氏は逮捕にまで行きつきましたが、その当初も動機はレイプではなく、尻の肉を食したかったからだと語られています。

父親の奔走で示談となり罪を逃れる

一度は逮捕された佐川氏ですが、父親が奔走し、示談が成立したことにより釈放され、佐川一政が罪に問われることはありませんでした。精神鑑定の結果より、警察から出された罪状は「強姦未遂」でしたが、佐川一政はそれに対し、強姦の意図はなく人の肉が食べたかった欲求に対しての記述や理解が見られないと不満すら漏らしていたのです。

この時点で異様な行動を止めれる方法があったならば、末恐ろしい事件は起きることがなく、無残に切り刻まれた悲しい女性が生まれる事がなかったのではないでしょうか。しかし、このような異常な人間を止めるすべは果たして存在するのでしょうか。

パリ人肉事件が元となった作品

この事件が題材となった作品が数多く存在します。人々の秘めたる部分に火を注ぐようなこの異常な事件は好奇の目を集め、出来上がった作品が有名な賞を受賞しているのも事実なのです。作品を残すことは凶悪な事件を後に残すためには必要ですが、影響を受ける犯罪者がいることも念頭に置かなければいけません。

書籍「佐川君からの手紙」

佐川君からの手紙―舞踏会の手帖 (1983年)

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劇作家としても活動している唐十郎による「佐川君からの手紙」という書籍はその名の通りパリ人肉事件の犯人である佐川一政の事を記した書籍です。唐十郎が実際に佐川氏と文通した手紙の内容を書籍化したもので、第88回芥川賞を受賞しています。

映画「カニバ パリ人肉事件38年目の真実」

2017年に公開された映画であり、パリ人肉事件という凶悪な事件を起こした佐川一政の現在の生活の1か月間を一部始終映像に収めたドキュメンタリー映画となっています。この作品も、第74回ヴェネツィア国際映画祭においてオリゾンティ部門審査員特別賞を受賞しました。

パリ人肉事件が影響を与えた人

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事件を起こし、帰国してから様々なメディアに露出している佐川一政ですが、本人から包み隠さず語られる犯行の内容により影響を受ける人が多く存在します。有名人に限らず一般の方々も異常な佐川一政の行動は頭から離れないのではないでしょうか。

現代美術家リュック・タイマンス

佐川一政のポートレート絵画を描いた人物がいます。ベルギーで活躍している現代美術家であるリュック・タイマンスも佐川一政のドキュメンタリー映像を受けて、その映像を元にポートレートを描いたようです。

芸術家の人々の中には、人間の本性や性に関しての絵を主として描いている方も多くいらっしゃいます。彼の行為は悪だとわかっていても、人間の本性としてその行為を美化してしまう方がいるという事も実際にはあり得るのです。

ザ・ローリングストーンズ

イギリスの有名なロックバンドであるザ・ローリングストーンズもパリで起きた猟奇事件に影響を受けています。Too Much Bloodという曲の中で日本人がパリでガールフレンドを自宅へ招き入れて食べたという歌詞を歌っているのです。

世界的にも言語の幅を超えて愛されている音楽の中にもこの事件が影響を与えており、つまりは世界の人々が音楽を通してこの事件の内容を少なからず知る事となります。そんな怖い事件が、と思う人がいる反面、その事件を崇拝した新たな犯人が生まれてしまう可能性がある事も覚えておかなくてはいけません。

酒鬼薔薇聖斗

少年Aとして少年犯罪史上最も衝撃的である酒鬼薔薇聖斗にも佐川一政は影響を与えています。佐川氏の著書を読み、憧れと共に、先を越された悔しさを持ったと本人は語ります。もし佐川氏の著書と酒鬼薔薇聖斗が出会わなければ、酒鬼薔薇聖斗が人肉を食べる衝動を起こさなかったのでしょうか。

少年犯罪としてはジェームスバルガー事件も世間を震え上がらせた事件の1つです。こちらの記事ではジェームスバルガー事件について詳しくご紹介していますので、ご興味がある方は併せてご覧ください。

パリ人肉事件は異常性癖を持つ男の身勝手な事件だった

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カニバリズム欲求から引き起こされた事件。これだけの事をしておきながらも罪を償うことなくメディアにも露出していた身勝手な男による事件で被害にあった女性のご冥福を心よりお祈りいたします。

この記事を読んでいる皆さんは今一度明日は我が身かもしれないという自覚を持ち、これだけの狂気じみた事件を起こしながらも、犯人が刑務所へ入る事無く野放しとなっている事実がある事を頭の片隅に置いておくべきなのかもしれません。

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