新しい仲間を迎え入れることができた亡霊たちは、うれしさもあまり拍手を行おうとするのですが、水死した霊たちは手のひらが水の影響で膨張しているので拍手の音がうまく出せず、薄い皮の手の甲で代わりに叩きうれしさを表現したといわれているのです。
逆拍手が不吉とされる理由
少々いわくつきの由来や意味を紹介してきましたが、しかしこういったことは元の意味をより怖い話で表現しただけのケースもあります。そもそもの不吉といわれる原因を突き止めなければなりません。不吉とされてきた理由についても触れていきましょう。
「古事記」にも記述がある「天(あま)の逆手」
昔から拍手は称賛や祝福を表す上で用いられてきましたが、その逆となる拍手もまた古くから意味を持っており、呪術的な意味のある行為とされてきたのです。その行為は、呪術の儀式として古事記や伊勢物語などにも記述があります。
その名称を「天(あま)の逆手」と言います。古事記においては、後ろ手で行う姿も描かれておりその存在は確実にあったことが分かります。
詳しい所作については不明のようですが、呪いであっても願いをかなえるという意味では、通常の髪に対する拍手も天の逆手も同じ行為として考えられていたようです。
葬送の習わしでは「逆」を忌む
「逆さ」「逆」という文字には、そもそも呪いや不吉、死者に対する振る舞いという意味が込められているというのも、大きな理由となっているようです。これは現代の葬送の習わしにおいても顕著にみられます。
例えば、逆さ屏風や逆さ水、先述でもふれた左前の装束などがそれにあたります。これらの習わしは死者に対する作法として振る舞われる行為であり、それ故に古くから「逆」の文字が持つ意味は不吉であることが分かります。
逆拍手の芸能人にまつわる都市伝説①大塚愛
不吉な意味合いが強いことが分かったこの言葉ですが、実は身の毛もよだつような都市伝説が現代においてもあります。その一つが、芸能人の大塚愛さんにまつわる都市伝説です。ある番組で映ってはいけないものが写ったのです。
死んだはずの元彼が「Mステ」に映り込む
映った者の正体は、大塚愛さんの死んだはずのかつての恋人だったのです。そして、その映り込んだ彼の姿は忌むべき拍手をしていたと言います。当時元カレが映り込んだと噂された番組はMステでした。その番組で大塚愛さんがプラネタリウムを謳っている時のことでした。
日時は2005年9月16日に発生します。Mステ恒例生ライブのコーナーにおいて熱唱した大塚愛さんでしたが、ファンからの拍手を受けているシーンで一人逆拍手をしている人が映り込んだのです。
その人は大塚愛さんの元カレで、彼はすでにバイク事故で亡くなっておりテレビに映るはずがないのです。放送当日にはわかりませんでしたが、後日発覚したこの事実はすぐに大塚愛さんのところに知らされたそうです。
大塚愛さんは、このことを聴いた直後は非常に感激し涙を流したとも言われています。しかし、霊能力者の方によると本当の意味は呪いの意味であり、これを本人に告げてお祓いを受けたそうです。