これまで様々な伝説を作ってきた沢村氏はどのくらい強い選手だったのでしょうか?沢村氏が獲得したタイトルや得意の必殺技はどんな技なのか、動画を踏まえてご紹介していきます。
ミドル級とライト級で王者となり防衛を幾度も重ねる
沢村氏が現役中に獲得したタイトルは「日本キックボクシング協会東洋ミドル級王座」「日本キックボクシング協会東洋ライト級王座」の二つになります。そしてこのミドル級は14度の防衛、ライト級では20度の防衛を重ねています。いかに沢村氏が強かったのかが分かります。
241戦して5度しか負けなかった
現役中に戦った試合数は1976年の引退試合までで241戦しています。そのうち232勝、5敗、4分という内容で、232勝のうち228勝がなんとKO勝ちです。勝率は96%ととても高かったそうです。
必殺技の真空飛び膝蹴りはあまりにも有名
沢村氏の代表的な技が必殺技でもある「真空飛び膝蹴り」です。この技は陸上選手の走り幅跳びをヒントに作られたそうです。相手の頭上よりも高く真っ直ぐ飛び、相手の動きを判断し、左右どちらかの足で蹴るため、相手も防御のしようがない為、沢村氏はこれを必殺技としていました。
この技は他の選手も真似をしていたそうですが、沢村氏のように高く飛び上がることができない為、とても真似ができなかったそうです。それほどすごい技だったため、とても有名になりました。
その強さを動画で見てみよう!
この動画では赤いズボンを履いているのが沢村氏になります。動画の50秒当たりで必殺技の真空飛び膝蹴りが出てきます。この技を受けた相手選手は一瞬にして倒れこみます。いかに相手にクリーンヒットしたかが分かります。これを受けたら一瞬で倒れこんでしまうのが一目瞭然です。
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沢村忠の試合は八百長だった?
241戦で5敗の沢村氏の試合は、あまりにも強すぎる為、一部の人の中には八百長ではないのか?と噂がありました。本当に八百長だったのか?と言われるとそうではなかったようですが、どうしても八百長と言われてしまいそうなこともあったようです。
強さのあまり八百長が噂された
当時では沢村氏に勝てる相手はいないのではないのかと言われるくらい強かった沢村氏が現役で行った試合数は241戦です。そのうち232戦で勝利、うち228戦でKO勝ち、勝率は96%ととても素晴らしい成績となっています。あまりにも勝ちすぎているが故にその試合が八百長ではないのかと噂が広まりました。
マッチメイクの妙もあった
当時のキックボクシング界は選手人口も少なく、無名のタイ人との試合もなんと週に一度の試合があるということも多々ありました。現在では、チャンピオンとマッチメイクすることが多くありますが、この当時では難しく、ランク外など明らかに勝敗が分かる試合でも行わなければならなかったようです。
現役ムエタイチャンピオンとも対戦し疑惑を払拭した
八百長が疑われた沢村氏は八百長ではないということを払拭するために、タイへ行きました。そこで現役のムエタイチャンピオンと戦うことにしました。勝敗は引き分けとなってしまいましたが、現地のムエタイチャンピオンとの対戦で八百長疑惑を払拭して、自分の強さを証明しました。
沢村忠はなぜ「キックの鬼」と呼ばれていたか?
必殺技「真空飛び膝蹴り」が有名な沢村忠氏は勝率が96%ととても高く、まさにキックの鬼と呼ばれていましたが、実は、必殺技だけでなく、違うことでもこの名が呼ばれていました。それは沢村氏の半生を描いた漫画があったのです。
沢村忠をモデルにした漫画のタイトルが「キックの鬼」
1969年から1971年に少年画報社から出版されていた「少年画報」に連載された、梶原一騎原作の「キックの鬼」という漫画があります。これは沢村氏の半生を描いた漫画で、1970年10月から1971年3月まで全26話のアニメも放送されています。
またアニメ放送が終了した後すぐに「東映まんがまつり」という映画の一編としても公開されました。この映画はテレビアニメの第11話をブロウアップしたものになります。
アニメの声優に本人を起用したかった
沢村氏の半生を描いた物語なので、もちろん企画をしたときに、沢村忠役の声優は本人を起用すると計画しており、沢村忠本人と幾度と交渉を重ねましたが、本人のスケジュールなどの都合が合わず、断念せざるを得ませんでした。
後に、”沢村氏にそっくりな人物であれば、声も似ているはず。”ということで沢村忠役の声優は朝倉宏二が起用されました。
沢村忠は後のプロレスラーに影響を与えた
キックボクシングブームを引き起こした沢村氏は、現在に至るまでのプロレス界などの人たちに多大な影響を与えてきました。沢村氏に憧れてキックボクシングやプロレス界に入門する子供たちも多くいました。その一人が佐山聡さんです。
佐山聡への影響
格闘技を好きになったのが小学生の時にテレビで沢村氏を見てからと佐山氏は語っており、レスリングや柔道を始めるようになりました。沢村氏と初めて対面した際にはキックを教えてもらい、その理論がしっかりしていてとても驚いたと佐山氏語っています。
ちなみに佐山聡さんと聞いてもピンとこない方もいらっしゃると思いますが、佐山聡さんは「初代タイガーマスク」なのです。今現在でもタイガーマスクは少し名前を変えて5代目タイガーマスクが存在しています。また男性のみならず、女性のタイガーマスクも登場しています。
沢村忠はポケモンのサワムラーのモデルにも
今や世界中で人気となっているポケモン。ポケモンのモデルは実際の人物をモデルにしたものがいます。今回ご紹介している沢村氏をモデルにしたポケモンがいるのです。その名前は「サワムラー」と言い、リングネームの「沢村」をそのまま使ったポケモンになります。
このサワムラーは、ポケットモンスターシリーズでは初代に当たる赤・緑に初登場しています。沢村氏の必殺技”真空飛び膝蹴り”というように、サワムラーもキックが得意なポケモンです。
サワムラーとは
「キックの鬼」の異名を持つポケモンで、オスしか存在しません。サワムラーに進化する前は、パルキーという名前で”こうげき”が”ぼうぎょ”より高くなるとサワムラーに進化します。
とても足が発達しており、ばねの様に足を伸縮させ、最大でも2倍に伸びる為、遠くの敵でも攻撃が可能です。戦った後は足をもみほぐしていたりします。
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ウルトラマンとも戦った?
今現代でも子供たちに人気の「ウルトラマン」はなんと沢村氏と過去に戦ったことがあることをご存知ですか?空手界・キックボクシング界でも最強であった沢村氏と平和を守るウルトラマン、どちらが強いのか?気になりますよね?実際のところどうだったのかをご紹介します。
勝敗は沢村氏に軍配
当時からとても人気のウルトラマンで、沢村氏が出演した放送は第27話「この一発で地獄に行け!」という回で、当時演じていたウルトラマン役の郷秀樹さんと戦いました。沢村氏は沢村忠役演じ、華麗にキックを決め勝利しています。ウルトラマンと戦ったのは本当のようです。
沢村忠は格闘技界を牽引した伝説のキックボクサー
あまりの強さに八百長疑惑が浮上した沢村氏ですが、実際は本当に強い選手で、現在に至る格闘技界を牽引してきたキックボクサーでした。現在では76歳と高齢になられており、どんな暮らしをしているかはわかりませんが、空手を子供たちに指導していたりするので、これから先、第2の沢村忠が登場するかもしれません。
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