あじさいは品種改良が盛んに行われていて、品種は驚く程の数があります。これは園芸用として見た目など綺麗に良くするためです。
ここからはそんな数あるあじさいの品種の中から代表的なものを5つ紹介していきたいと思います。皆さんの知っている品種があるかもしれません!
紫陽花の種類①ヤマアジサイ
主に福島県から四国、九州にかけて見られる品種です。湿度の高いところや沢沿いによく見られ、別名のサワアジサイという名前はここからきています。
ガクアジサイと同じように花の咲き方はガク咲きとなり、ガクの色は白色や少し青みを帯びた白色、少しそり返るのが特徴です。稀にですが紅色のヤマアジサイも見られます。
紫陽花の種類②アメリカノリノキ
ヤマアジサイとは違い北アメリカが原産のアジサイの種類となります。有名なのはアメリカノリノキの品種の一つであるアナベルです。
この品種は花が集まって丸くなり、直径は大きいもので30cmにもなります。花の色は白色が一般的ですが、ピンク色のアナベルもあるようです。
紫陽花の種類③ノリウツギ
北海道から九州まで幅広く生育している品種です。私たちがよく見るあじさいは花が丸く球状になっていますが、このノリウツギは花が円錐状の形になるのが特徴です。白色の花が咲き、花が枯れると茶色くなりそのまま来年まで残ります。
紫陽花の種類④カシワバアジサイ
この品種は北アメリカに分布する北アメリカ原産のものとなります。名前の由来は葉っぱが柏に似た形のためそう呼ばれています。
ノリウツギと同じように花が円錐状になっているのが特徴的で普通のあじさいと比べて少し遅い夏の時期に開花します。花の少ない夏の時期に開花することから目立つ花でもあります。
紫陽花の種類⑤タマアジサイ
関東地方や東北地方に自然に生育しているあじさいの一種です。名前の由来は花が咲く前の蕾が丸く手毬のようになっているため、そう呼ばれています。
品種によっても違いますが、白色や水色、薄い紫色が一般的です。日本ではあまり栽培されませんが欧州では庭園用として人気があるようです。
紫陽花はプレゼントしてもいいの?
あじさいは多くの花言葉があり、良い花言葉もあれば冷酷・無情・浮気など悪いものもあります。
以前はそんな花を祝い事や特別な日に使うことは少なかったのですが、ジューンブライドに咲く花や可愛らしい形や綺麗な色、一家団欒などの良い花言葉も知られてきて結婚式や母の日の贈り物として人気が出てきています。
母の日に紫陽花をあげる注意点
母の日の贈り物として人気のあるあじさいですが、悪い花言葉もある花ですから贈る際には注意が必要です。
青色のあじさいには冷酷や無情などのネガティブな花言葉があるので、母の日に贈る時はピンク色のアジサイ(花言葉は元気な女性)が良いでしょう。貰った相手もきっと喜ぶと思います。
結婚式に紫陽花をあげる注意点
結婚式には幅広い年代の方が参加されます。その中にはあじさいにマイナスイメージを持たれている人もいる可能性がありますので、勘違いされないようにプラスイメージの花言葉であることをちゃんと伝えて使った方がいいと思います。
紫陽花は絶対に食べてはいけない
毒があり絶対に食べてはいけない植物です。しかしながら実際に食中毒になった例もあり、気づかずに食べてしまうケースもあるようです。
ここからはあじさいの毒の成分や症状、実際なあった中毒事故の事例などを紹介していきたいと思います。
紫陽花の毒成分
毒の成分はまだまだわかっていないことが多いですが、見つかっている成分は「抗マラリア成分」「嘔吐性アルカロイド」植物由来の「青酸配糖体」です。
すべてのあじさいにこの毒成分が入っているかはわかりませんが、調べたあじさいには入っていたと報告されています。
症状
毒を持った葉っぱや花を食べたときの症状としては、嘔吐や顔の紅潮、痙攣やめまい、呼吸困難やふらつきなどが挙げられています。
今まで確認されている中で死亡例はありませんが、体調不良や中毒症状になった人も多くいますので注意が必要となります。
症例
2008年に大阪にある居酒屋でだし巻き卵の飾り用として出されていたあじさいの葉を食べてしまった客が嘔吐などの症状起こしています。
また同じ年に茨城県の料理に同じく添えられていた葉を食べた10人中8人が中毒症状を訴えました。2011年には秋田でお弁当に入っていたあじさいが原因で中毒症状が起こっています。
紫陽花の毒の対処法
この花の毒は皮膚に触れたりしても毒に侵されることはなく、毒が含まれている葉や花などを食べない限り中毒症状にかかることはありません。料理などに添えられている場合は絶対に食べないようにしましょう。
万が一食べてしまった場合は、医者の指示に従うようにしましょう。彼岸花もあじさいと同じく毒があります。こちらの記事を参考までに。
紫陽花の名所
可愛らしく綺麗な花でとても人気があるあじさい、日本にもあじさいがとても綺麗に咲くおすすめの名所があります。
全国のあじさいの名所をまとめますので、見に行きたいという方は、ぜひ参考にしてみてください!
紫陽花の名所①鹿児島編
鹿児島で有名なあじさいを見られる場所は「フラワーパーク鹿児島」です。場所は鹿児島県の指宿市にあり、毎年4月〜5月頃にあじさい展を行なっています。
園内には約70品種、1600株の紫陽花があり、綺麗なあじさいを見ることができます。入園料は高校生以上が620円、小・中学生が300円(2019年5月時点)となっています。
紫陽花の名所②高知編
高知県のおすすめスポットは「安並水車の里」です。場所は高知県四万十市にあり、毎年5月下旬から6月上旬にあじさいまつりがあります。
川には大きいものから小さいものまで様々な大きさの水車が回り、川沿い約1kmにはあじさいが咲き連なります。どこか懐かしく素朴な雰囲気を味わえると人気の場所です。
紫陽花の名所③三重編
三重県では「かざはやの里〜かっぱのふるさと〜」が有名です。三重県津市にあり、6月上旬から7月上旬頃に56種、7万本近くのあじさいが池の周りに咲き誇ります。
56種と種類も多く、色も様々で美しいあじさいを見ることができます。入園料は大人500円、高校生以下は無料です。
紫陽花の名所④静岡編
静岡県のおすすめスポットは静岡県下田市にある「下田公園」です。ここからは下田市街と下田湾が一望でき、かつ綺麗な花も楽しむことができる最高のスポットです。
毎年6月頃にあじさい祭りが行われ、色とりどりのあじさいを見ようと沢山の人が訪れます。園内には約100種類、15万株のあじさいが植えられていて辺り一面に咲く様は絶景です。
紫陽花の名所⑤愛知編
愛知県でとても有名なスポットである「形原温泉」は愛知県蒲郡市にあります。6月頃にあじさい祭りがあり、1人300円で見ることができます。
白色や紅色など様々な色のあじさいが咲き、とても綺麗と評判のようです。また夜のライトアップも行われており、昼間とは違い幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
紫陽花の名所⑥京都編
京都でおすすめの名所と言えば「三室戸寺」です。場所は京都府宇治市にあり最寄駅からは徒歩で20分ほどです。大人500円、小・中学生300円で入ることができ、花の寺と呼ばれている通り綺麗な花を見ることができます。
シーズンになると週末は大変込み合いますので、もし行かれるのであれば平日か朝早くがいいでしょう。
紫陽花の花言葉は色や種類でポジティブにもネガティブにも変わる
あじさいはとても可愛らしく、花の色も綺麗なことから人気のある花で個人的に好きな方も多いでしょう。
しかし色や種類によって良い花言葉と悪い花言葉がある花でもあります。贈り物やお祝い事に使う時はあじさいの色、種類をしっかりと確認して良い花言葉を持つ花として使うようにしましょう。
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