ミームとは?本来の意味や由来、インターネットミームの画像も!

また、私たち日本人がそういった英語のミームを使えば、英語の勉強をすることにもつながるのです。ただただ面白いツールであるだけではなく、コミュニケーションのツールとしても外国語の勉強としても使えるなど汎用性も高くなってきているようです。

画像がミーム化するとは?水溜まりボンドで説明!

大学の研究チームがネタの画像などを真面目に研究、調査したというのもすごいことですが、それら画像には大抵の場合ベースとなる写真が存在しています。そして、それに手を加えてミームと化すのがオーソドックスな流れのようです。

普通の画像はミームではない

ここで、実際の画像がミームと化すまでの流れを見ていきましょう。例とするのは人気ユーチューバーの水溜まりボンドが大きなチャーハンを作っているというもので、元は巨大な鍋でチャーハンを作っているという画像でした。それだけでも一応面白くはありますが、そのままではミームとはなりません。

画像が拡散されて改変が生まれてミームとなる

そのチャーハンを作る動画のサムネイルに、葛飾北斎の「富岳三十六景」の波のところをチャーハンが振られているところに合わせて作られたものができました。このように元々面白い画像が拡散され、さらにそこに改変が加わることでミームが誕生する、という経緯になります。

「ミーム」の由来

元々面白かった画像や動画などが広まり、さらにそこに手を加えることでミームが誕生するということをご紹介しました。それでは、インターネットミームの元となった言葉がなぜ「ミーム」と呼ばれているのか、疑問に思われた方はいらっしゃらないでしょうか?

リチャード・ドーキンスによる造語

これは、実は動物行動学者でもあり進化生物学者でもある人物が唱えたものです。1976年に自分の記した「The Selfish Gene」日本語に訳すと「利己的な遺伝子」本の中で作られたもので、文化を伝達する際の基本単位であるとともに、時には心の単位とも言えるとされています。

こんな言葉が生まれた背景に、まずコピーが作られ、それが伝達し広く拡散され、そこから変質する可能性のある「自己複製子」というものがあるようです。これは前述したネット上でのミームの作られ方と同期していますね。

ギリシャ語がベース

この言葉は英語ではなくギリシャ語がベースとなっており、「mime」と書きます。「mim」が模倣という意味の単語で、emeは「…素」を意味する名詞を作る接尾辞となっています。ですのでそのままの意味で日本語に訳せば「模倣素」ということになるのではないでしょうか。

ただし、本を記した当人は同じくギリシャ語で遺伝子を意味する「gene」のように一説の単語にしたかったようで、無理矢理それを縮めて前述のような単語になった、というわけなのです。

本来のミームの意味とは

どこでミームが作られたのかということについて簡単にではありますがご紹介しました。ですがこれだけでは説明としてあまりにも具体性に欠けますので、本来の意味がどういったものなのかについて、もっと詳しく解説していくこととしましょう。

脳から脳へと伝わる文化の単位

例えば、これは前の見出しでご紹介しました通り、人間の脳から脳へと伝わっていく文化などの情報の単位であるといえます。心理学や生物学、更に哲学的な考察が成された結果、音楽のメロディや年代ごとの流行っている服、物の作り方などが挙げられるでしょう。

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