だるま女とは?歴史上や都市伝説の他に実在した人物を徹底解説!

だるま女とは手足がなく、だるまのような外見をした女性のことです。誘拐された女性がだるま女にされたという都市伝説が有名ですが、だるま女の元ネタは歴史上にもあり、だるま女と称された人物は実在しました。だるま女の由来や歴史、都市伝説の考察などを徹底解説します。

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だるま女とは手足のない女性

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丸くふっくらとした女性を指す方のダルマではなく怖い意味のダルマです。オカルトに詳しい方ならすぐに「ああ、あの都市伝説か」とダルマ女の姿を思い浮かべるでしょう。最近の日本では空想の話でしかないダルマ女の存在ですが遥か昔の日本では存在しており最近でも海外では存在していると言われています。

ただの空想上の人物のはずが実際に存在しているというだるまのようにされてしまった女性。何だか怖いけど知りたくなってしまう、そんな好奇心が惹かれてしまうだるま女について今回はお話していきます。この記事には性的な表現やグロテスクな表現が多数ありますので、苦手な方は気をつけてお読み下さい。

だるま女の都市伝説とは?1980年頃に流行

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まだオカルト話などが流行る前にこちらの都市伝説が出来ました。1980年頃にとある週刊誌に搭載されて大流行しました。ネット社会の現代では元の都市伝説に尾ひれはひれがつき時には原型が分からない話になっていることもありますが、今回は1980年に作られた都市伝説をご紹介します。

だるま女の都市伝説①旅行中の女子大生が行方不明に

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今で言うところのリア充の普通の大学に通う女の子のグループが海外へと旅行に行きました。そこで、女の子のグループは現地を散策していたときに洋服屋さんを見つけました。女の子のグループはそこに入り気に入った服があった女の子はこれから起こる恐ろしいことなど微塵も想像できず可愛い服を着るために試着室へと入って行ってしまいました。

いつまで経っても女の子が出てこないどころか試着室を覗くとまるでマジックのように試着室の中には何もいませんでした。もちろん現地の警察へと連絡もしたし慣れない海外で友人を必死に探しました。ですが、捜索の甲斐なく友人が帰ってくることはなくそのまま日本へと帰国しました。

だるま女の都市伝説②見世物とされているのを友人が発見

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忽然と姿を消した友人のことを最初は気に病んで居ましたがやはり時と共に友人のことなどなかったかのように忘れてしまいました。そして、消えてしまった友人をとんでもない姿になって発見したのです。

数年後、一緒に旅行していたグループの一人が女の子が消えてしまった国へとまた旅行へ行ってしまったのです。友人のことなど忘れ楽しく旅行していたところ見世物小屋を見つけそこにはダルマ女と書かれた日本にはない看板があり物珍しさから入っていきました。そして見つけたのが見るも無残なダルマ女となった友人だったのです。

だるま女は女子大生への警戒を促す都市伝説?

この都市伝説は調べた結果、実際には有りもしないあくまでも空想のお話しでありデマだということが判明しています。このような話が出来たのは海外に旅行に行って羽目を外しすぎてしまうことや外国でのナンパについて行くことに対する警戒として作られたと見られています。

日本で有名な都市伝説をご紹介しましたが海外にも都市伝説はあります。今回は美味しそうな響きとは裏腹の桃娘という中国の怖い都市伝説の書かれた記事を紹介するので興味がある方はこちらもをぜひお読みください。

だるま女の都市伝説の元ネタ①「オルレアンの噂」

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政権が絡んだ人を陥れるために作られたこちらの話をご存知ですか?都市伝説となった話もまた都市伝説でした。作られた元となったお話しが別にあり、愛の国として知られるフランスのオルレアンという都市で起きたある失踪事件について説明します。

だるま女の元ネタ?オルレアンの噂とは

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新しい大統領の就任に伴い時代が変わろうとしていた1969年頃、日本の話と同じように試着室に入ったら帰ってこれなくなるというなんともおかしな話が噂されていました。いなくなった女性達は薬を打たれ海外へ売売り飛ばされ強制的に売春婦として働かされていたと云います。

だるま女の元ネタとされるオルレアンの噂も都市伝説?

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ユダヤ人が経営していたために敵対心を持っていた一部の人たちが陥れるこのような噂を流した可能性が最も高いです。実際にこれらはただの噂でしかなかったことが捜査の結果、明らかとなり反ユダヤによる陰謀であったと報道がされてから噂は沈静化されなかったものとなりました。

だるま女の都市伝説の元ネタ②「灯台鬼」

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娯楽が無かった時代に作られた物語は人々を惹きつける魅力がありこちらの灯台鬼も例外ではありません。お話が作られるにあたって参考にされたという灯台鬼の歴史と内容を分かりやすく解説します。

だるま女の元ネタ?灯台鬼は平家物語などにも記載がある

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本が好きな方や歴史が好きな方は聞いたことのある名前かもしれません。直木賞を受賞した有名な小説でもあり、平家物語の中でも書かれています。平家物語の中に出てきたということは鎌倉時代にはだるま女に似たような物語が存在していたことになります。

だるま女の元ネタとされる灯台鬼のあらすじ

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家族を養うために仕方なく日本に残し日本から遣唐使として中国へと渡った男がいました。現地で宴会を開いてもらいましたがその宴会の席で揉め事を起こし、後日揉めた相手に襲われ負傷してしまいました。そして、倒れているたころを何者かに攫われて灯台鬼とされてしまいました。

息子は成長して父親を探すために中国へと行きましたが見つからず日本へ帰ろうとしていました。日本へ帰る前に開かれた宴会で様々な改造人間がいたのですがその中には父親も居ました。言葉が喋れないように喉を潰されていた父親は指を噛み切り血で文字を書き、名字が同じで同じく日本人であることを伝えると息子は改造された人間が父親であることに気付き帰りの船で絶望し身を投げてしまいました。

拷問された末の灯台鬼の姿

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灯台鬼とは呼んで字の如く、灯りを置く台として作られた人間燭台つまり人間ロウソク置きです。ロウソクが映えるように全身に刺青を入れられ、置物なので喋らないように喉を潰され、ロウソクを置くために頭には鉄の輪をはめられていたとのことです。

だるま女は中国の歴史に実在した?

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いつの時代も人気のパンダが有名な中国ですが恐ろしい話や都市伝説も多々あり残酷なものほどとても面白いとされています。中国のダルマ女とドロドロした昔の恋愛模様をお話しします。いつの時代も男が絡むと女の人は豹変してしまうのです。

中国の歴史上のだるま女①「人豚」

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嫉妬に駆られた本妻の呂后は夫の死後、死んだほうがマシと思えるような拷問を元愛人へしていました。亡き夫の愛人の体を切断し、喉を潰し聴力までも奪い、眼球をくり抜いたのです。そしてその姿のままトイレに置き人豚として晒し続けました。

以上のことから分かるように人豚とは日本のダルマ女よりずっと残酷ですがダルマ女と同じ意味です。人豚は観賞用として生かして食事に人の便を与え見世物にしていたと云います。ダルマのような状態で何の治療もせずに生きていけるはずがないですし、その更に酷い状態であれば生きることはほぼ不可能でしょう。

中国の歴史上のだるま女②武則天による王氏・蕭氏の処刑

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残酷な方が盛り上がるため昔話しは残酷に書かれている物が多いです。苦しめるために四肢を切り落として処刑したという話の詳細を紹介します。中国三大悪女として有名な妲己とも並ぶ武 則天(ぶ そくてん)が悪女と呼ばれるに相応しい処刑方法を使ったのです。

武則天は皇帝に気に入られ愛人となり子供も産みます。しかし、その子供を自分で殺し子供の居なかった本妻のせいにして皇后から降ろし自分が皇后となりました。そして地位を奪っただけでは済まず手足を切断し酒壺に投げ入れて処刑するという残酷な方法を選びました。

中国の歴史上のだるま女③麗姫

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こちらも昔話しあるあるのドロドロした恋愛トラブルで、当時の皇帝の愛人が本妻に嫉妬され拷問を受けた末に両腕と両足を切断されたという話があります。しかし、これはデマで武則天と呂后の話と混ざってしまっています。この麗姫という女性は皇帝の唯一の娘を産み皇帝の死後、隠居し余生を送り人生を謳歌しました。

だるま女は戦前の見世物小屋に存在していた

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決していい意味ではなく馬鹿にした蔑んだ言い方のダルマ女ですが、自分が出来ることを精一杯に頑張り、立派に生き抜いた方がいらっしゃいます。ここではそうした素晴らしいダルマ女の人生を紹介します。

実在しただるま女①中村久子

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病気になってしまい生きるために止むを得ず両腕と両足を切断した女性です。手足がない中でも編み物や裁縫が出来るなど大変器用な方で、成人後は自立し生活していくため見世物小屋で働き生計を立てて一人暮らししていました。この女性は結婚して子供も産み普通の女性と変わらない人生をひっそりと息を引き取りました。

実在しただるま女の中村久子は65歳で厚生大臣賞を受賞

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今までの功績を讃えられ厚生大臣賞というとても名誉な賞を中村久子さんが頂きました。彼女は甘えてはいけない、自立しなければならないという強い考えを持ち国から支援を受けることはありませんでした。また、三重苦で有名なヘレン・ケラーから偉大な人であるという賞賛も頂くほどの素晴らしい女性でした。

両腕・両足を失った女性がだるま女として働く例は実在した

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先程紹介した中村久子さん以外にも体が不自由な女性がだるま女として生きていくために特殊な環境の見世物小屋などで働いていたという事実が多数あります。近年ではあまり見なくなってしまった見世物小屋ですが、そこで仕事をし普通とは少し違う職業ではありましたが活躍していました。

だるま女は人身売買と娼婦が被害者になる例も

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人身売買でされることや身寄りのない既に娼婦として売られてしまった女性が商品価値がないとダルマ女としてマニアに性奴隷として売るという話もあります。人身売買にしろ、娼婦にしろ現代の日本ではちょっと信じ難い話ではあります。

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