「陰キャ」とは
ひと昔前まではイケてない人やちょっと暗くて垢ぬけて無い人なんかの事を『オタク』や『根暗』なんていう言葉が言い表してきましたが、最近ではこの言葉に移り変わってきました。そして前まで以上にその線引きや区別がなされるようになってきたのではないでしょうか?
今回のテーマは『陰気なキャラクター』の略語として知られていて、最近しばしば耳にするこの言葉。意味はそのままですが陰気な性格の持ち主です。現代では日常的に使っているこの言葉ですが、具体的な線引きとか定義などはあまりよく分かっていないのではないでしょうか?今回はこの言葉の詳細や意味を深く考察、解説していきます。
陰気な性格の人を意味する俗語
反対の陽気なキャラクターたちと比べてあまり日の当たらない場所でひっそり静かに生活している陰気なキャラクターたちは、人の目や他人の目をこそこそ気にしながら、伺いながらなるべく目立たない様につつましく過ごしているのです。今回はそんな性格の持ち主のあるあるエピソードや脱陰キャのススメを皆さんにご紹介していきます。
現代社会においては若者たちから生まれたとされる多くの俗語が日常的に広く知られていて使われているのです。笑うという言葉から『ウケる』『ワロタ』『www』などが俗語として生まれて使われて気ましたが、最近では『草生える』という表現で言い表されているのです。その『草生える』について興味のある方はこちらの記事を読んでみてください。
陰キャの特徴①性格
なんだか暗くて冴えないイメージが強いがありますよね。どうしてそんなイメージを持ってしまったり先入観が働いてしまうのでしょうか?勿論見た目やルックスによる部分の影響もありますが、やはりそのキャラクターが顕著に表れるのは内面的な部分、つまり性格や人格なのではないでしょうか?
暗かったり静かだったり、あまり笑顔が見られなかったり、無口であったりとどれもその人の性格から表れるものなのです。では早速ですが一番の特徴ともいえる性格について考察してまとめていきます。皆さんも当てはまるかどうか確認しながら読んでみてください。
暗くていつも悩んでいる
クラスや職場でもいつも端や隅の方にいて、あまりしゃべらず皆と溶け込めず、どこか表情もこわばっていて笑顔が見られず哀しい顔をしている様な人。そういう方は性格が暗いのではないでしょうか?学生時代だと他の生徒たちは年頃を考えても、落ち着きが無かったり大変明るい子が多いのです。なので余計に暗い性格が目立ってしまいます。
暗い性格の人たちは自身で意識しなくても、反対の性格の持ち主から客観的に見たらどこか話しかけないでオーラが出ている様に見えてしまいます。また悩みごとの有無に関わらず、いつも思い詰めていたり悩んでいると勝手に思い込んでしまう事も少なくないのではないでしょうか?このような性格も特徴の一つなのです。
大人しく友達が少ない
やはり華の学生生活と言われているくらいですので、クラスでも明るく五月蠅いくらいの人物が多いのです。一方でいつも慎ましく静かで大人しい人物も存在します。そういった方は性格や内面が元々無口であったり大人びていたりするのです。
明るくはしゃいでいる人物を見ると心の中では嘲笑っている。かどうかは分かりませんが、他の人たちの一部からはそういう風に見えてしまうものなのです。やはり学生生活の中ですとまだ精神的にも肉体的にも若いので必然的に明るく元気な子が多く、対照的で大人しいとなかなか溶け込む事ができず友達が少ない傾向もあると考えられるのです。
コミュ障
まだ小学校低学年であったり幼少期では人と話す事も抵抗なく言いたいことを素直にハッキリ言える子が多いですが、段々と成長していくと物心がつきはじめ人よりも、他人からどう思われているのか気にしたり、何を話したらいいのか分からなかったり、恥ずかしさを感じてしまう人格や性格になってしまう事があるのです。
そんな風な人格や性格になってしまうと、同年代の他の子たちだけではなく年上の人たちと会話する時もあれこれ考えてしまい言葉が出ず、コミュニケーション障害に陥ってしまうのです。そうなれば他人からは自然と大人しかったり暗い性格とイメージが付いてしまいます。
複数人での話には入れない
1対1だったら普通に話ができたり会話ができるのに、複数人での話やディスカッションになると急に黙り込んでしまう。自分が発言するタイミングが分からなかったり複数人だと緊張してしまうなど原因は様々ですが、1人黙り込んでしまうとそのグループからしたら、根暗や大人しいと先入観が働いてしまいがちです。
自分に自信がない
先ほどご紹介した特徴のほとんどは『自身の無さ』が影響している事が多いのです。ルックスや見た目にコンプレックスを感じていたり、そもそも性格が内気であったりすると自分に自信が持てないのでしょう。自信がないと全ての言動に表れてしまい、その言動を傍から見たら『陰』なイメージを受けてしまうのです。
陰キャの特徴②外見
特徴として顕著に表れるのは内面や性格だけではないのです。髪型や顔、服装などの外見からも負のオーラや陰のイメージを受けてしまう事があるのです。ではどういった外見が当てはまるのでしょうか?具体的にその見た目を考察し解説していきます。
イケてない
まずは髪型。いつも寝癖が付いていたりぼさぼさもっさり、キノコヘアーや角刈りなど、このような髪型だと世間一般的にイケてないと感じてしまう事が多いです。勿論顔が整っていたりイケメン美人であったり画になったり個性が出て良いかもしれませんが、どこか『陰』のイメージを受けてしまうのではないでしょうか。
勿論髪型だけではありません。眉毛がボーボーで一切整えていなかったり、服装がダサかったりしても同様にイケてないのです。そして服装もただ『派手』『ブランド物』を身に纏えば良いというわけではないのです。上下の組み合わせや配色バランス、そしてその人に合っているかが大切で、これが分かっていないとダサくなってしまうのです。
オタクっぽい
外見がオタクっぽいと言われたら何を想像しますか?抽象的なオタクを感じさせる見た目の特徴を淡々とご紹介していきます。1つは太っている事でしょう。太っているとどこかオタクっぽさを感じさせてしまいます。また眼鏡をかけていても、趣味がアニメゲームと先入観が働きがちで内向的な性格を感じさせる要因です。
また一番大事なのは服装なのではないでしょうか?『チェック柄の上着をシャツIN』『マリオの様なオーバーオール』これらはイラストで良く用いられるくらい典型的な服装です。最近の傾向であれば刺繍が多かったり大きく目立ちすぎるとオタクっぽさを印象付けてしまうのです。シンプルにコーディネートするのが良いかもしれません。
文化系でスポーツが苦手
男性であれば筋肉が少なくヒョロヒョロしていると『陰』のイメージを受けてしまいます。また文科系なファッション、文科系なサークルやクラブ活動をしているだけで『陰』に属されてしまうのです。スポーツ系っていう言葉からは熱血で活発という言葉が連想される様に、反対にスポーツが苦手だと無気力や気怠いという言葉が連想されてしまいます。
陰キャの特徴③行動
これまでは内面的な性格から受ける『陰』外見的な見た目から受ける『陰』について考察して具体的に解説していきました。どの内容も現代では当たり前となってしまっている固定概念やイメージだという事がよく分かっていただけたのではないでしょうか。
次にご紹介するのは同じく大きな特徴の一つである『行動』について考察し解説していきます。その行動も先ほどご紹介した性格や人格、外見や見た目と深く結びついてきますので、関連性を考えながら読んでみてください。
自分から話しかけるのが苦手
自分から話しかけるのが苦手で、積極的にコミュニケーションを取る事ができない。自分から会話の話題を出せなかったり、話しかけてくれる事をいつも待っている。受け身な形で人と関わっているので、必然的に相手からは内向的、内気、大人しいという印象を与えてしまうのです。
SNSをやっていない
これには大きく分けて2つのパターンの理由があります。1つはリアルの知り合いや友人が少なく、SNSを利用しても繋がれるのは親や兄弟と家族のみで意味がないのが理由でやっていない場合。もう1つはSNSをやっていなくても、リアルで人と気軽に会話したり繋がれるので必要性を感じておらず、SNSならではの風潮を毛嫌いしている場合。
『陰』の印象を受けるのは前者の方なのではないでしょうか?知人や友達が少ないという点からも性格に大きな影響が及んでいる事が伺えます。後者の場合は寧ろ友達や知り合いも多くリアルが充実しているとさえ感じてしまうほどです。
イヤホンなどで外界をシャットアウト
イヤホンやヘッドホンを身体の一部の様に日常的に肌身離さず装着している人。考え方によっては余程音楽が好きで『NO MUSIC NO LIFE』な人と感じる事もありますが、自分だけの世界に入り込んでいたり、話しかけてくるなとの意思表示をしているかの様に見えてしまいます。
その他の『陰』の特徴を持ち合わせている方は余計に外界をシャットアウトしている様に見えてしまうので注意が必要です。もちろん通勤通学、電車に乗っている時などではごく普通の光景と捉えることができますが、コミュニティーな環境でそのような行動は望ましくないのです。
運動神経が悪い
何故なのか?医学的や化学的に証明することは困難ですが、運動神経の良い人物は性格や人柄を見ても、明るく活発で元気な印象を受けるのに対して、逆に運動神経が悪いと大人しく冴えずオタクっぽい印象を受けてしまうのです。もしかしたら精神や脳のつくりでスポーツの向き不向きがあるのかもしれません。恐ろしいことに運動神経一つでもその人が『陽』か『陰』かを印象付けてしまうのです。
いつも決まった友達といる
いつも決まった友達、即ちいつメンとしかいつも過ごしていないとコミュニケーション力が乏しいと感じさせるようです。しかし明るく元気でやんちゃな人物でも、気が合う似た者同士や同じ趣向を持っている人物同士でつるんでいることも多いのです。
つまり負のオーラを放っているグループや運動が苦手で、趣味がアニメゲームなどの友達で集まっていると『陰』が目立ち区別されがちなのではないでしょうか?色々な友達と関わることが望ましいと言えます。
アニメやゲームが好き
一般的に趣味がアニメやゲームという人物は『陰』に分類される傾向が多いのです。つまりオタクの文化を強く持っているという事で、行動としてはしょっちゅう家に籠りゲームをプレイしていたり、アニメを視聴していたり、秋葉原やコミケに足を運ぶなどが挙げられるのではないでしょうか?
そういったオタクな趣味やゲームやアニメが好きな人物でも、普段から明るく違う趣味の持ち主とも気さくにコミュニケーションが取れる方も少なくありません。そういった人物からは『陽』な印象を受けるのです。
陰キャの対義語
これまで『陰』をイメージさせる性格や外見、行動などの様々な特徴を具体的に考察してご紹介していきました。特徴の一つ一つが当てはまっていても全然明るかったり目立っていたり、陽気なキャラクターの人がいる事も事実です。
さてこの俗語、言葉を知っている100パーセントは対義語、反対語をご存知なはずです。その存在を多くの方がご存知でよく理解して頂いているはずですが、次に『陰キャ』の対義語について皆さんにご紹介していきます。
陽キャ
『陽気なキャラクター』の略語であり意味としては陽気な性格の人物という事でそのままなのです。学校生活やクラスメイトの中でのスクールカーストにおいては、その人物の本質の性格や人格を判断基準とせず、そのクラスメイト、学級の中で上の立場にいる生徒、イカしてる人物やその集まりの事を表す事も多いのです。
とりあえずウェーイと言ってチャラチャラしている大学生の様な、いわゆる『ウェーイ系』も類語、似た俗語として知られているのです。他にも彼氏彼女がいたりスポーツに熱中したりしてリアルが充実している人を表す『リア充』なんかも類語と言えるでしょう。
陰キャと陽キャが絡むと?同族だと思われると道連れ?
新しい学校に進学、進級して新しいクラスになると、スクールカーストも白紙になり皆同じ位置から始まり、改めて新しく友達を作らないといけません。どうやら新しい友達を作るうえで気を付けないといけない事がある様です。
自身がもともとスクールカースト上位の人間で性格も陽気、スポーツをやっていたとしても友達を作ろうと見境なしに近くの生徒に話しかけ仲良くなり、もしその生徒が『陽』を毛嫌いするほど徹底した『陰』な人物であったら、周りの生徒たちからは自身も同族と思われ『道連れ』の様な現象が起きてしまう可能性があるのです。
「陰キャ」の使われ方
ここまで読んでいただけたなら、かなりその言葉の意味や特徴などを深く理解して頂いたはずです。ではその俗語、言葉の使われ方はどういった物なのでしょうか?どの様な時に用いるのか?何処からその言葉が生まれたのか?などをまとめて解説していきます。使われ方も時代の流れと共に変化しているのでそちらもお話ししていきます。
是非本来の使い方を理解して読者の皆さんも本日から正しく日常の中で使ってみてください。後述で詳しく解説しますが、間違った使い方をしてしまうと相手を傷つけてしまったり誹謗中傷になってしまう場合もあるのです。