必死のパッチの意味や語源・使い方は?現在は死語?謎の関西弁をマスター

矢野選手の次は奈良県出身の関本賢太郎選手がその言葉を引き継ぎました。代打の神様と呼ばれていた関本選手は勝負所での出場が多く、勝負を決める一打を打つことが多かったため「必死のパッチで打ちました!」といったようなヒーローインタビューが阪神ファンにはお馴染みの光景でした。

現在、その言葉は埼玉県出身の原口文仁選手が引き継いでいます。原口選手は関西出身ではないのですが、好んでこの言葉を使うことから阪神というチームにいかにその言葉が浸透しているかがわかりますね。

「必死のパッチ」は大江真理子も使っていた!

この言葉は阪神タイガースファンや関西圏だけでなく、一般にも少しずつ浸透してきています。スポーツニュースなどでその言葉を聞く機会も多くなっているので、自然と耳に残っているのではないでしょうか?テレビ東京の大江真理子アナウンサーもTwitterでこの言葉をツイートしていました。

「必死のパッチ」の語源は諸説ある!

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この言葉の語源はどこからきているかご存知でしょうか?実は語源に関しては様々な諸説があって、確実なことはわかっていません。ここではその中で挙げられている諸説のいくつかを紹介していきます。

必死のパッチの語源説①パッチを穿く暇もないほど必死!

1つめは「股引き」が語源の基となったという説です。関西地方では股引きのことを「パッチ」と言います。このパッチという言葉を使って、パッチ姿であることを忘れるくらい必死であるという説や、パッチを履く時間がないくらいに必死という説など、股引きが由来になっているという説があります。

必死のパッチの語源説②将棋の「桂馬」に由来している!

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2つめは将棋の「桂馬」が語源の基となったという説です。将棋で使う桂馬の駒はその動きから股引(パッチ)と例えられることもあるのですが、桂馬(パッチ)を打たれて逃げ場のないピンチを必死に切り抜けようとする様子から必死のパッチという言葉が生まれたという説です。

必死のパッチの語源説③大学生の韻を踏んだ言葉遊び!

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3つめは単なる言葉遊びとする説です。大阪の大学生が必死の事を「ひっち→ひち=7」として、その「7」という数字よりも大きい「8」を「8=はち→ハッチ→パッチ」と、単なる語呂合わせとして韻を踏んだだけの言葉という説です。この場合のパッチには意味はなく、単なるリズム合わせの言葉です。

必死のパッチの語源説④ズボンのお尻のつぎ当て!

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基本的には今まで紹介した3つが良く言われている説なのですが、4つめにYAHOO!の知恵袋で個人によって新たに提唱された説を紹介します。それはズボンのお尻が破れたので必死につぎ当て(パッチワーク)している様から生まれた言葉という説です。非常にうまく考えられた説ですね。

「必死のパッチ」はもはや死語?

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「必死のパッチ」という言葉は野球ファン、特に阪神タイガースファンには非常によく知られている言葉ですが、世間一般ではどうでしょうか?この言葉は今でも関西では使われているのでしょうか?

関西で使っているのは主に40~50代!

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この言葉は40代~50代が主に使う言葉で、若い世代はほとんど日常会話で使うことはないため「死語」と言えるでしょう。しかし若い世代でも聞いたことがある人は多く、お笑い好きなどはギャグで使用することもあるために完全に廃れていっているわけではありません。

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