タコ部屋とは?現代もあるって本当?怖すぎる労働環境や実話まとめ

5か所の素晴らしい功績現場ではありますが、現在は使われずひっそりと佇んでいるものが多いです。順番にご紹介します。

常紋トンネル

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蒸気機関車の立派な姿と生音が聞ける場所として鉄道ファンの中で人気の場所になっていました。長さ507mの穴を掘るのに36カ月かかったのです。

そして立派に完成するまでに100人もの命が魂となりました。開通後に電車がいきなりトンネル内で停まってしまうトラブルが相次いだため、供養をし今でも毎年6月に採り行われています。

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地震で壁が倒壊し修復作業を行った際に、たくさんの人の骨だろうとされる物が発見されたため、携わった就労者に追悼の意を称し、碑が立てられ今もひっそりと陽を浴びています。

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越川橋梁

オホーツク海に面した斜里郡に作られたコンクリート製の鉄道が通る橋です。戦後の物資不足のため強度を高めるための鉄鋼は使用されずに完成しています。

鉄不足から線路が作れなかったため作業が途中でストップしますが、結局開通自体がキャンセルとなり一度も橋は使われることなく姿を残しています。

11名の命が亡くなっていながら使われることなく月日が流れる悲しい歴史として残っています。平成10年に国の重要有形文化財として登録されています。

深名線

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今は使われていない線路となってしまっていますが121.8kmの長さを誇り21駅を繋いでいました。廃線となった背景には、利用者がさほどおらず赤字経営が続いていたため、短い区間で運行するバスに切り替えました。

大掛かりな施工でしたが、信号切り替えの一切なかったレールは、常に運転士が乗車せねばならず負担が大きかったようです。

狩勝トンネル

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旭川から釧路までを繋ぐ通路として作られています。完成するまでに7年かけたと言われているのですが、この間に日露戦争が起きておりますので実質施工している期間は相当短期間なものだったようです。

劣化に伴う漏水でつららができてしまうことから、事故防止のために新しくトンネルを作り現在はひっそりと佇んでいます。

浅茅野飛行場

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たくさんの人数を集めた作業だったと言います。朝鮮人も要請されたのですが日本政府や警察関係者が詳しい資料を公開しないため、どれほどの人員だったのか明らかになっていません。

証言によると800人前後だったようです。他にも宇都宮刑務所から100名、一般人220名ほどの労働者が汗水出して作り上げました。

昭和初期からタコ部屋は徐々に姿を消す

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きつい肉体労働もありましたが、虐待のような劣悪な環境と人間として扱われない冷酷さが浮き彫りとなり、世間では批判の声が挙がるようになってきたのです。

これがきっかけとなりブラックな労働形態を排除しようという動きが強まりました。ただ、すぐには撤去できるような簡単な事情ではなかったようです。真相と経緯についてご紹介していきます。

労働条件の改善を要求する声が高まった

環境を少しでも居心地のよい物に変えていくよう呼びかけ運動が始まりました。そして縛られている労働者を自由にさせようと北海道の同庁も乗り出し訴えてきました。

ですが、建設業者と政治家が闇でタッグを組んでおり運営していたことが要因で、強い裏のルートには立ち位置出来ず、簡単に問題解決とはスムーズにならなかったのです。

GHQがタコ部屋をなくすように指令を出す

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この噂はたちまち拡がり、日本国軍のトップの耳にも入ります。国家連合を交えている他国に日本の裏実態を知られてしまうことを恐れ、最高司令部は直ちに解散し粗悪な労働環境を排除するよう命じました。

新聞社も大きく取り上げるようになり、徐々に明るい日差しが立ち込めるようになったのでした。

アメリカの建設重機が導入される

同時に、働く側の人権を守る動きが活発になり始めます。社会的地位を維持しながら賃金を得ることができるような環境作りに人々は興味を示していました。

効率よく作業が進んでいくように、米から重機を輸入し人員が削減されます。過酷だった労働から解放されつつあったのです。

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裏では、借金の返済ができなくなった者を集めては、以前のような仕事を与えていた背景は急にはなくなりませんでした。戦後1955年以降の急速な発展を遂げていった後は、徐々に影を潜めていきました。

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