上九一色村の現在とは?オウム真理教サティアン跡地の過去とその後に迫る

富士ガリバー王国は、新潟中央銀行による「プロジェクト・ゴールデンリング」という融資プロジェクトの一環として建設されました。しかし、その新潟中央銀行が経営破綻してしまい、運営が困難になったため開園からわずか4年でその歴史に幕を下ろします。

アクセスの悪さなど様々な不利な要素も多かった

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富士ガリバー王国が作られた場所には、電車やバスなどの公共交通機関の提供があまりされていませんでした。そのため、観光客を呼び込み難かったことにくわえ、近くに富士キューハイランドが開園したこともあり、生存競争に負ける形となりました。

上九一色村=オウムという負のイメージは消せなかった

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教団の解散については大々的に報道されていたにも関わらず、やはり悪い理由で名前が広まってしまった風評被害の影響は大きいものでした。教団が起こした、戦後最悪とも言われる被害者数を出した地下鉄サリン事件が世間に与えた傷跡はあまりにも大きかったのです。

閉園後は心霊スポットとしても有名に

富士ガリバー王国には、ガリバー旅行記をモデルに作られたテーマパークということもあり、物語の主人公であるガリバーを模した巨大なオブジェがあります。閉園後は、静まり返り荒れ果てた廃墟群の中に巨大なオブジェが横たわっている、という奇妙な雰囲気から心霊スポットとして有名になりました。

遊園地という楽しい雰囲気に包まれているはずの場所が、雑草は伸び、建物は荒れ放題の状態になっているギャップが訪れる人に不気味な印象を与えるのかもしれません。施設の雰囲気からか、ホラー番組のロケ地として利用されたこともあるようです。富士ガリバー王国については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

上九一色村のその後②ドッグランがオープン

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富士ガリバー王国の閉園後は、その跡地を再開発したドッグランがオープンしました。広い敷地を活かした、広大な遊び場を売りにしていましたが、やはり来場者数の上昇は見込めず、こちらの施設も現在は営業を休止しています。

タカギリゾートが「ザ・ドッグラン」をオープン

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富士ガリバー王国閉園後に跡地が競売にかけられ、その結果タカギリゾートという会社が競り落とし「ザ・ドッグラン」という名前のドッグランを開園しました。しかし、開園からわずか1年足らずで営業を休止してしまっています。

またしても交通の便の悪さにより営業休止

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このドッグラン施設の休止理由も、やはりアクセスの悪さから来る来園者数の伸び悩みでした。施設近くの鉄道駅からもかなり距離があり訪れるには車が必須だったため、愛犬を連れて休日に、と気軽にレジャー先の候補としてあがることは難しかったようです。

NEXT 2007年には解体され更地に