【ペニテンテ】氷の刃が連なる雪山の絶景、驚異の大自然の解明と名前の由来

「ペニテンテ」とは氷の森と呼ばれる、南米チリの高い標高で見られる世界の奇景の一つです。登山愛好家の心を掴んでやまない美しいペニテンテがどうやってできるのか、気象条件やその奇妙な名前の由来そして最近発見された宇宙のペニテンテまで自然の謎を大解説していきます。

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「ペニテンテ」とは?氷の芸術

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聞きなれない言葉「ペニテンテ」、むしろ聞いたことがない人の方が多いかもしれません。この世に存在する絶景や奇景のひとつで見たものを魅了します。そんなペニテンテがどういったものなのか、まずは解説していきます。

ペニテンテ「氷の森」

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ペニテンテは別名「氷の森」とも呼ばれています。その理由は無数の氷でできた木が森のように四方4kmにわたり、形成されているからです。他には氷の海などいろいろ比喩され、広大で幻想的なものだとわかります。

ペニテンテの大きさ

これが実際のペニテンテなのですが、その大きさ、太さなどは様々となります。高いものになれば5mを超えるものもあれば、膝下あたりの小さいものも存在します。また氷同士の間隔もまちまちなのですが、大体人ひとりが通れるか通れないかぐらいとなります。

ペニテンテができる場所

ペニテンテができる場所は、ある程度の条件が必要となります。雪が降り積もる標高4000m以上が条件となります。基本は高山でよくできます。目撃できる特定の場所は後述させていただきますので、そちらをご覧ください。

ペニテンテはなぜできるのか

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気になるのはペニテンテがどうやって形成されるのかです。もちろん自然が作り出したものなので、人間が加工などは一切しておりません。科学的にはいまだはっきりは解明されていませんが、そのうえで何がこれほどの絶景を作り出しているのか、解説していきますのでご覧ください。

ペニテンテができる条件

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前述しましたが、基本として標高4000m以上は必要で、さらに低緯度が条件となります。また気温は常時氷点下をキープし続けているなどの条件があります。しかし湿度はまったく関係なく、最大で湿度70%の条件でもペニテンテは形成されました。

かなり難しい条件下でのみ形成が可能で、また天候や時期にも左右されます。標高が4000mの時点で場所がだいぶ特定されるので、どこでも起きうる現象ではないことがわかります。これをさらに見るとなれば見ることは奇跡に近いでしょう。

ペニテンテができる経緯

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ではペニテンテが形成される経緯の解説です。まずは雪が降り積もります。ここでの積雪量が高さに比例します。そして一部の雪が解けて窪みができます。その窪みが時間が経つにつれどんどんえぐれていきます。

このえぐれた窪みに太陽光が入射し、乱反射することにより先端がどんどん鋭利になり、このような無数の氷の刃が完成します。またある程度の強風も関係しているのではないかと言われていますが、まだまだ謎が多い部分があるのではっきりとはしていません。

ペニテンテの刃は太陽光でより鋭くなる

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いろいろな条件が必要ということがわかりましたが、あの形になる為に一番重要なのは太陽光と言われています。太陽光がなければあの絶景は生まれないのです。そんな太陽光がどのようにペニテンテへ影響しているのか解説していきます。

ペニテンテは太陽光により成長する

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前述したとおり、実際は雪の一部がどんどん溶けていき窪みが大きなっているのですが、ペニテンテの場合はそれを逆に表現します。太陽がくぼんだ部分の雪を溶かしたのではなく、くぼんでない部分を成長させたと表現されます。

ペニテンテは太陽光によりシャープになる

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また太陽光は、ペニテンテの一番の特徴であるあの鋭い刃を作る為にも不可欠です。太陽光の乱反射することで、より鋭く、よりシャープに氷の刃は形を変えていきます。ペニテンテ自身も構造が氷の刃をよりとがらせるのです。なるべくしてなった形ということです。

ペニテンテは太陽に先端を向ける

またペニテンテの氷の向きにも秘密があり、太陽光の影響で先端が、太陽がある方角へと集中するのです。太陽光の入射角がこの現象の原因なのですが、まるでヒマワリのようですね。本当に不思議な現象です。

ペニテンテは気化熱により硬化する

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そしてこの氷の刃を維持させるほどの硬さなのですが、くぼんでいく行程で溶けた雪が蒸発する際に、気化熱が発生し、その熱が刃の部分をより硬化させていると言われています。ただ科学的根拠がないためこちらも推測でしかありません。

ペニテンテの名前の由来

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聞きなれないのには名前のにもあります。日本人には少し覚えずらい文字列です。なぜこのような名前が付いたのでしょうか?そんなペニテンテの名前に関する不思議を、詳しく解説していきますのでごらんください。

ペニテンテとはカピロテをかぶった苦行者のこと

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答えは端的で単純なものでした。ペニテンテとはカピロテと呼ばれる帽子をかぶったスペインの苦行者のことで、見た目が似ている為この名前がついたそうです。つまりペニテンテとはスペイン語なので、我々が聞きなれないのも当然です。

カピロテとは

ではそのカピロテについて少し紹介します。スペインのカトリック教徒が被る先端が尖った帽子で、現在は復活祭でこれをかぶり市中を行進しています。昔は犯罪者などにこれをかぶせて罵倒し、見せしめにする習わしがあったそうです。

真っ白いとんがり帽子と真っ白い装束

こちらが実際のペニテンテの装束です。上下真っ白の姿で顔を隠し、先の尖った帽子をかぶっています。たしかに帽子の部分が氷の刃に似ています。これが氷の森がペニテンテと呼ばれる理由になります。

KKK(クークラックスクラン)も似ている

白人至上主義団体であるKKKの姿にも似ているという声もあったそうですが、あくまで名前の由来はペニテンテです。またKKKは反カトリックであったので、何か宗教的に因縁じみたものも感じなくもないです。

ペニテンテが見られる場所

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この絶景を見るためにはどこに行けばいいのでしょうか?残念ながら日本では見ることができないので、どこに行けば見ることができるのか紹介させていただきます。ただ行くだけでもそれなりの難所となるので、注意が必要です。

ペニテンテが見られる場所①ポメラテ火山(ボリビア)

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火山といえば高温で暑いイメージがありますが、ポメラテ火山の山頂付近には雪が降り積もっています。ここで確認されたペニテンテは比較的小さなものですが、それはたしかにペニテンテでしたので見に行く価値はありそうです。

ペニテンテが見られる場所②アコンカグア(チリ/アルゼンチン)

バラエティ番組でお笑い芸人のイモトアヤコさんが登頂したことで、聞いたことがある人も多いと思います。アンデス山脈の一番高い場所になります。多くの登山家が挑む場所になるので、一般人が拝むにはかなり難しいでしょう。

ペニテンテが見られる場所③キリマンジャロ(アフリカ)

最後に紹介するのはキリマンジャロです。この山の名前は恐らく聞いたことがあるかと思います。山脈ではなく山としては世界一高い山です。やはりどれもそれなりの覚悟と訓練がないとたどり着くことすらできない場所ですね。

ペニテンテを見に行く理由の追加

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ご覧通り、ペニテンテを見に行くのは容易ではありません。登山の訓練や知識がないとたどり着くことすら怪しいです。しかしそれ以外にも理由があれば見に行くきっかけになるかも知れません。ここでペニテンテが見れる場所の別の絶景を紹介します。

ボリビアには美しい湖がある

ポメラテ火山があるボリビアには、世界一美しいと言われる湖があります。この湖は浅く、塩分が含まれている為太陽光の反射により鏡のような現象が起きます。それはウユニ塩湖と呼ばれる湖で、見たものをたちまち魅了します。

こちらもいくつもの条件を満たさないとみることができませんが、専門的な知識は必要ありません。しかし交通機関が途中のバスしかないため、そこそこの距離を歩くことになります。体力のある方にはおすすめできます。

アルゼンチンには美しい書店

アコンカグアがあるアルゼンチンには世界で2番目に美しいとされる書店があります。「エル・アテネオ」と呼ばれる書店で元々は劇場でした。ここは美しいだけではなく歴史もすごく、また品ぞろえも一流だと言われています。

ここで買った本は劇場時代の名残であるステージで読むことができたり、カフェが入っているのでコーヒーを飲みながら読むこともできます。さらに3階は画廊になっていたり飽きることはありません。場所は首都ブエノスアイレスにあるので誰でも行くことができます。

キリマンジャロと言えば

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最後はキリマンジャロ近くにあるタンザニアですが、キリマンジャロと言えばコーヒーですよね。日本でも知れ渡るコーヒーの名前です。実はコーヒー豆にはランクがあり、入れ方や挽き方で味の調整が可能となります。

キリマンジャロのコーヒーはそのバランスが絶妙で有名です。酸味とコクどちらを取るかで入れ方と挽きかたが変わります。どんな人の好みにも合わせることができるのです。そんなコーヒーを飲みながら見るペニテンテは、より美しく見えるでしょう。

ペニテンテは宇宙にもある?

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