各地の難所でしか見ることのできないペニテンテですが、更に難しい場所があります。それは宇宙です。もはや肉眼でみるのは不可能です。では宇宙のどこにあるのか、どのような影響があるのかをまとめてみました。
ペニテンテがあるのは木星の衛星「エウロパ」
ペニテンテの存在が確認されたのは、木星の衛星「エウロパ」です。この星は近年研究が進められている星で、なんと地表から間欠泉が噴出している星なのです。そんな場所にペニテンテがあるといいます。実際に写真も残っています。
地球外生命体の可能性
ちなみのなぜエウロパが研究の対象になっているのかというと、間欠泉があるということは地下に水が存在し、それは生命体の存在を疑わせるものだからです。またエウロパの地下には海が広がっているという推測もあります。ロマンがありますね。
ペニテンテが探査機を阻むこともある
こちらが実際にエウロパにあるペニテンテなのですが、実は研究の妨げにもなっています。NASAが送った探査機の行く手を阻んでいるのです。できる場所が違うと、絶景や奇景とはしゃいでもいれないのです。
ペニテンテは海王星でも確認
エウロパ以外にも冥王星での存在の確認もされています。驚くべきはその大きさで、なんと地球のペニテンテの約100倍、500mのペニテンテが確認されたのです。水と大気さえあればペニテンテの形成は可能となるのでほかの天体にも存在しているかもしれません。
ペニテンテがあるということは水がある可能性があるということです。つまり別の生命体の存在もほのめかされます。まだまだ謎の多い宇宙ですが、宇宙は11次元で構成されていると言われています。そんな宇宙のことを詳しく書いた記事があるので気になる方はご覧ください。
ペニテンテが日本でも見れる?!
幾度となく述べさせていただきましたが、ペニテンテを見るには多くの条件を満たさなければなりません。標高が4000m必要な時点で日本で見るのは不可能です。日本で一番高い場所である富士山山頂でも3776mです。しかしペニテンテに似た現象なら日本でも見ることができます。
御神渡り
ペニテンテに似ていると言っても、現象そのものが似ているだけで大きさや広さ、硬さなどはもちろんペニテンテの方が大きいです。ですがそれは確かに氷でできた小さな刃が集合した、美しいものでした。この現象を御神渡りといいます。
御神渡りは湖が凍り、その一部が盛り上がり氷の防波堤のようなものができる現象です。ペニテンテと同じく太陽光の影響が大きく、太陽光により氷に亀裂がはいり氷が割れて、氷の膨張により圧力がかかりそのまま割れた氷がせりあがるそうです。
長野県の諏訪湖
御神渡りが一番有名で多く確認できるのは、長野県の諏訪湖です。記述によると14世紀頃から御神渡りが確認されており、伝説が残っているいるほどです。この湖の両端には諏訪大社の社があります。上社と下社と呼ばれています。
この上社と下社の間に御神渡りができるのですが、これは神様が上社から下社へと通った跡だとされています。これが伝説の概要となります。日本のペニテンテは伝説が語り継がれていました。ロマンチックな伝説です。
北海道の屈斜路湖
諏訪湖を除いて一番有名なのは北海道にある屈斜路湖(くっしゃろこ)です。諏訪湖のように伝説などはありませんが、大きさと長さが桁違いです。ペニテンテと似ているといった面ではこちらの方が似ているかもしれません。
似て非なるもの
しかしペニテンテと御神渡りは見た目と原理こそ似ているものの、まったくの別物です。ペニテンテが氷の森ならば、御神渡りは氷の山脈と比喩されています。しかも御神渡りは悪化する温暖化の影響により見れる年が減ってきているそうです。
中々お目にかかれないといった点では同じかも知れません。無理をしなくとも日本にはまだまだ絶景が見れる場所はあります。御神渡りのある長野県にもたくさんあります。記事を紹介させていただきますので、御神渡りと一緒にいかがでしょうか。
ペニテンテのギャラリー
絶景と言われるほどなので、数多くの写真や映像が残されています。その中の印象に残った一部の写真を紹介いたします。一言にペニテンテといっても場所や時間によって顔を変えるので、様々なペニテンテが存在します。
ペニテンテと自転車
ペニテンテと一緒に自転車が写るこの写真ですが、自然が作り出したものと人工物である自転車が写るといった違和感が際立つ一枚です。しかしそこに美しさがあり、写真というアートとして完成されている印象を受けます。
ペニテンテと登山者
次はこの写真です。ペニテンテは美しいと同時に登山者の壁となることもあるということがわかる一枚です。見るのに慣れてしまえば邪魔になってくるのでしょうか?それにしても大きく広大で綺麗ですね。これを作り出した自然は本当にすごいです。
ペニテンテを発見したチャールズ・ダーウィン
ではペニテンテの存在はいったいどれほど昔に確認されていたのでしょうか?またそれはどこで確認されたのでしょうか?その謎のカギは一人の男性が握っていました。それではこの二つについて詳しく解説していきますのでご覧ください。
種の起源を説いたチャールズ・ダーウィン
その男性はチャールズ・ダーウィンという自然を研究していた科学者です。彼はすべての生物は自然選択という過程を通過して、進化したという説を明らかにした人物です。これは多少の修正ははいるものの、現在でも生物学の基礎となっているものです。
また彼自身は、生物学者や自然科学者ではなく地質学者だと話している記録が残っており、現在の学者の中での認識としても地質学者として知られています。多方面への研究により活躍し、その名を現在まで残した人物です。
ペニテンテの記述は1839年のダーウィンの手記に
そんな彼が残した手記にペニテンテのことが書かれています。1839年に訪れたチリの山岳地帯で発見したそうです。この山岳地帯を横断するまでに長い長い道のりの末見つけたと書かれており、この時代での発見までの道のりは大変なものとわかります。
ダーウィンがみた衝撃的な光景
彼がペニテンテを発見したときの光景は衝撃的なものでした。馬が逆さになってペニテンテが馬の身体を貫いていたのです。このことからペニテンテの硬さは、馬の身体を貫くほど硬いとわかります。頭から落ちて、天に後ろ足を伸ばしていたと表現されています。
またダーウィンと言えば進化論で有名になった人物ですが、そんな進化論を根本から覆す話をご存知でしょうか?人類を作ったのはアヌンナキと呼ばれる宇宙人だという少し信じがたい説です。少しでも興味が湧いた方はこちらの記事をご覧ください。
ペニテンテは自然が作り出す造形美
普通の生活を送っていれば絶対に目にすることができないペニテンテ。だからこそ目にしたときにはその圧巻さは絶大です。見るためにはいくつもの条件と自身の努力が必要で、仮に努力したとしても、いけば絶対に見れるという保証もないです。
ペニテンテは一言でいうと自然が作り出した芸術です。人間は自然には勝てないとよく言いますが、芸術的にも自然は偉大な力を発揮します。ペニテンテは人工的なものではなく、自然が作り出しているものだからこそより神秘的なアートだったのです。
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