「ホルホル」の意味や元ネタは?「日本はすごい!」もホルホルの一種!

しかしそのような理由がなくても、日本文化の風変わりな側面を知ったり、世界各国の珍しい生活習慣を知って好奇心を満たそうとしている人にとって、最近はホルホル番組を見る他に選択肢がないという現実があるのかも、と考えてしまいます。

日本人としてのプライドを保つため?

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日本人はプライドの高い民族です。そして日本という国は、世界の他のすべての国と同様に、すばらしい部分もあれば劣っている部分もあります。しかしプライドの高い日本人は、その「劣っている部分」を受け入れることができません。

そのため日本人は自分のプライドを満足させるため、日本食や日本のアニメや日本の伝統文化などを自画自賛するホルホル番組をたくさん見て、日本人としてのプライドを保とうとしているのではないでしょうか。

日本の国力を維持するため?

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日本は先進国になったとはいえ、まだアメリカやヨーロッパなど、明治時代からお手本にしてきた国々に対してまだ「追いつけ、追い越せ」の感情を持ち続けています。特に現在はアジアの経済大国の座を中国にゆずり、日本の国力はかつてより確実におとろえています。

日本人はそのことを自分たちでも承知しています。そのため日本の国力を維持するため、「日本は素晴らしい」というホルホル番組を大量に国民に見せて、再び国際競争に勝ち抜くための精神エネルギーを手に入れようとしているのではないでしょうか。

反韓感情を隠すため?

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日本人は根強い反韓感情を持っています。理由ははっきりわかりません。昔植民地にしていたからという単純な事実だけではありません。日本人がアジア大陸に進出するときに、まず出会うのが韓国人であるためかもしれません。目の上のたんこぶというわけです。ネトウヨの人だけでなく、一般の日本人にもひそかに反韓感情を持つ人が多くいます。

しかし人類は皆平等の精神からいっても、あるいは単にお隣りの国の人と争いを起こさないためにも、その感情を堂々と表に出すのは正しいことではありません。この日本人の複雑な感情が、「日本はすごい」というホルホル番組を大量に生産するエネルギーになっているのかもしれません。

ホルホルに対する海外の反応

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日本でホルホル番組が多く放送されていることを知ったら、海外の人々はどのように感じるでしょうか?奇妙だとか、気味が悪いとか思わないでしょうか?あるいは自国でも自国をホルホルする番組が多く放送されているので、あまり気にしていないでしょうか?

ホルホル番組は海外にはあまり存在しない

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ホルホル番組が多いのは、どうも日本だけの現象のようです。海外では自分の国が最高と思って住んでいる人が大多数(そうでなければ他国へ移住する)なので、あえて自国の長所をテレビ番組でホルホルする必要はない、という考えのようです。

ホルホルするのはアジアだけ?

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自分で自分のことをホルホルする習慣があるのは、アジアの国に多いようです。大半の国が近代国家として発展中で、自分で自分に気合を入れるため「自分の国こそ最高」とホルホルする必要があるためでしょうか。ヨーロッパの国々は、それぞれの国が長い歴史と文化を誇っているにもかかわらず、自画自賛(ホルホル)する発想があまりないようです。

 

ホルホルはネトウヨ用語?

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ホルホルは、日韓のネットユーザーが自画自賛するときに使う罪のない言葉ではありません。韓国(当時の朝鮮)は1910(明治43)年から1945(昭和20)年まで日本の植民地でした。そのためかなりの日本人、特に戦前の日本を理想と考えているネトウヨの人たちは、韓国や北朝鮮の人たちを見下す傾向があります。

そのため日本人がホルホルという表現を韓国人に使う場合、日本人の韓国の人に対する差別意識がまともに出てくる場合があります。特にネトウヨの人はホルホルを意識的に差別用語として使うことが多いです。

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