「ホルホル」の意味や元ネタは?「日本はすごい!」もホルホルの一種!

記者はよほど、大坂さんのチャーミングな片言の日本語を、日本中にお披露目したかったのでしょう。これはまさしくインタビューした記者が、ホルホル状態で舞い上がっていたからに他なりません。

綾鷹の広告もホルホルしていた!

お茶飲料の「綾鷹」の広告用ポスターに、「日本人の味覚は繊細」とホルホルするような文句が踊っていました。これを見て「恥ずかしい」とコメントした人がいます。確かに味覚は育った環境に関係しています。日本料理は伝統的にバラエティに富んだ素材を使うから、それを食べて育った人は、微妙な味覚を感じるように訓練されます。

しかしたとえば肉食中心の西洋人なら感じるかもしれない肉の味や質の微妙な違い、それに添えるソースのバラエティーにとんだおいしさは、一般的な日本人にとって、理解できない世界かもしれません。またスパイスを多く使うエスニックな食文化において、スパイスの微妙な差がわかる日本人がどれほどいるでしょうか。

韓国と日本にはホルホルの感覚に違いがある?

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日本と韓国のホルホル合戦は「どちらもどちら」といった感じです。しかし互いの国がこのようにホルホルという言葉を使って自慢し合い、けなし合いをするのには何か理由があるのでしょうか?両国の国民の一部が互いに「ホルホル」したがる裏には、自国の歴史に対するコンプレックスが潜んでいるようです。

韓国のホルホルは「妄想型」?

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韓国は、第二次世界大戦や朝鮮戦争などの長く激しい歴史を経験した後で、やっと豊かな国の仲間入りをしました。そのため「自分の国はまだまだ遅れている、がんばらなくちゃ」といった妄想が、まだ一部の人々の頭の中に残っているのでしょうか?

その引け目をカバーするために、自国の古い歴史や、つい自慢したくなる最近の成功事例を取り上げて「どうだ、ぼく達の国はこんなにすごいのだよ」と、かつて自分たちを支配していた国である日本の人々に対して、ホルホルしたくなるのかもしれません。

日本のホルホルは「屈折型」?

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一方の日本の場合、明治維新から順調に国の近代化を進め「富国強兵」をやりとげたという自負があるものの、第二次世界大戦の敗戦ですべての価値観がひっくり返ってしまった、という屈折した歴史があります。

その屈折した負け犬根性をネトウヨの人たちは、かつて日本の植民地であったお隣の韓国にぶちまけけて、日本人は本当は優秀なのだ、と自画自賛(ホルホル)したい気持ちがいっぱいなのではないななでしょうか?

「日本はすごい」がテーマのTV番組はホルホルしてる!

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近ごろ「日本はすごい」「日本人はすごい」「日本文化がすごい」をテーマにしたテレビ番組が、お茶の間をにぎわせています。このような日本礼賛番組のことを「ホルホル番組」と呼びます。ここではこのようなホルホル番組のうち、代表的なものをいくつか紹介します。

紹介をちらっと見ただけでは「これがホルホル?」と感じてしまうかもしれませんが、番組の結論が、必然的に「やっぱり日本は面白い」というものになってしまうことを、頭に入れておいてください。

ホルホル番組①「COOL JAPAN~発掘!かっこいいニッポン〜」

2006年5月からNHK-BS1(衛星放送)で放送中の番組です。来日して間もない外国人8人程度に集まってもらい、日本の素晴らしい(と思われる)文化を紹介した数本のビデオを見ながら意見を交わし、最後に司会がどれが最も格好良い(ベスト・オブ・クール、Best of Cool)かを決めるバラエティ番組です。

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