空の巣症候群とは?いつ発症することが多い?
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空の巣症候群とは、子供が進学や就職をきっかけに自活したり、結婚をして新しい家庭を築くなどして、親元から離れたときに、親が陥ってしまう一過性の気分の落ち込みのことです。
それまで生活の中心だった子育てが終わってしまい、次に何をしたら良いか分からなくなって、現実に穴が空いたように感じる状態です。
空の巣症候群は体の不具合という形でも現れます。夫婦の離婚の危機に関係することもあります。
40~50代の女性が発症しやすい
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空の巣症候群は、40歳代から50歳代の母親に多く見られます。彼女たちは子育ての中心的な役割を担い、それが丁度終わった時期に当たります。
子どもの独立をきっかけに発症することが多い
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空の巣症候群が起こるきっかけは、主に子供の自立です。ある日突然、これ以上子供の世話の必要が無くなったことに気が付いて、なぜか気分が落ち込むのです。
近年は介護が終了した時期に発症する人も
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介護は、既婚・未婚・離婚や子供の有無に関係なく、誰にでも起こります。そしてこの問題も空の巣症候群に関連しています。
介護が終わったとき、家族の中で一番献身的に役割を果たした人がこういった巣症候群に陥る例が、近年増加しています。
子どもを保育園・幼稚園に通わせてから発症する人も
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子供が一人前になる前でも、空の巣症候群は起こります。例えば子供が幼稚園に通い始めて、自由な時間ができた時です。
ペットを亡くした時に発症する人も
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ペットが家族の一員の役割を果たしている家庭も多いです。その大切なペットが亡くなったときに、空の巣症候群に陥る人もいます。
うつ病になってしまうことも
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空の巣症候群の主な症状は虚脱感・不安・慢性的な疲れ・やる気の欠如といった感覚です。
それがひどくなると「私は世の中にとって必要のない役立たずなのだ」という極端な落ち込みに発展し、日常のちょっとした用事さえも、こなすのが難しくなります。
こうなると「一過性」では済みません。うつ病にかかっている恐れがあるので、精神科医や心療内科医の助けが必要です。