高山正樹の生い立ちと現在は?仙台女児連続強姦事件の判決やその後に迫る

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一般的に、はじめから病識のある精神分裂病患者はいないものです。こうした男の主張に対しては裁判官も、「目に見えるもの、耳に聞こえるものが幻覚・幻聴であると自覚がある(=病識がある)うえ、その内容も場当たり的で具体性に乏しく信用できない」と述べました。

高山正樹の裁判③二つの精神鑑定を精査し精神状態は正常と判断

弁護側はこの男を犯行時精神衰弱であったとして減刑を求めましたが、行われた2回の精神鑑定においては、捜査段階と鑑定時とで供述の内容が異なるがそれが精神疾患のせいであるとは認められないこと、犯行時や逮捕時には事態に即応した行動を取っていたことから精神衰弱の疑いはないとして、男の主張は何一つとして認められませんでした。

男は精神鑑定にあたり「犯行を行なったのは性欲とは関係のないことであり、むしろ苦痛だった。汚れのない優秀な遺伝子を残すためだった」などと荒唐無稽な供述も行いましたが、もちろん認められませんでした。犯行は自身の欲を満たすために行われたものであり、衝動的ではなく至って計画的であったことからも、精神分裂病であるとは診断されなかったのです。

高山正樹の裁判④死亡者は居ないが犯行の残忍さから無期懲役判決へ

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男は精神衰弱に関してしつこくアピールを繰り返しましたが、精神鑑定の結果は正常であることと、反省の色は全く見えないことなどから、裁判所はこの男に情状酌量の余地はないとし、「犯行はおぞましいの一言に尽き、鬼畜にも劣る」と糾弾、無期懲役を確定しました。死亡者のいない性犯罪で、前科がない人間が無期刑に課せられるのは異例のことでした。

被害者に対する謝罪の念が一切ないことや、裁判中の詐病や、やりとりから見える人格の偏りからすれば再犯の可能性は極めて高いこと、社会に与えた影響も看過することができないとされ、弱冠26才であったことや前科がなかったことを最大限に考慮しても、最高刑を科す以外にすべはないと判断されたのです。

性犯罪における一般的な刑の重さは?

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日本の性犯罪における強制性交等罪(旧強姦罪)の法定刑は懲役5年以上と定められています。高山受刑者が判決を受けた当時は旧強姦罪の時代であり、懲役3年以上と現在より軽い刑が定められていました。いずれにせよ、殺人が行われていない姦淫事件に関しては現在でも有期懲役であることが大半です。

また、性犯罪については、再犯の可能性が高いか、更生の余地はあるかなど、判断に難しい事柄を加味しての判決となることが多く、法律が改正されてからも改善点を主張する声は絶えません。実例としても、女児へのわいせつ行為を繰り返して4回逮捕されている男が存在するなど、再犯防止に関する深刻さは根深いものとなっています。

日本は性犯罪者に甘い?

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本国において、強姦にともなう罪は前述の通り懲役5年以上であり、これは強盗を犯したのと同程度の重さです。2017年の法改正前までは強盗の方が罪が重かったことを見ても、日本の性犯罪に対する認識の甘さは、そもそもの罪の軽さにあるとも言えます。大した罪に問われないため、再犯を起こす犯罪者も多くいるのです。

たとえばアメリカのニュージャージー州では性犯罪者情報公開法という法律が施行されています。これは1994年に制定されたもので、暴力的な性犯罪者の情報を近辺の地域住民や学校に情報提供することができる法律です。近年ではインターネット上で犯罪者のデータベースを公開することを義務付けた法律もできました。

再犯防止にGPSを埋め込むべきとの声も

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数カ国で導入されている対策として、性犯罪者へのGPS機器の取り付けがあります。しかしこれはあくまで再犯後の捜査に有効というだけで、前述した性犯罪者情報公開法と同じく防止には効果が低いことが分かっています。GPSを取り付けたり、身柄を公開したところで、再犯を起こす者は起こすのです。

海外においては、事件を防止するには性犯罪につながる小児性愛を障害として認め、治療するほうがよいという論調が強いです。性的嗜好自体は罪ではありませんが、犯罪に繋がる行動を認知行動療法によって抑えたり、そもそもの性欲を抑えるために薬物治療などが有効なようです。

 

高山正樹のその後と現在は?

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現在、高山受刑者は処罰を受け服役中です。しかし、獄中においてもまったく反省の色はない様子で、いまだに精神疾患を装って見せています。無期懲役刑についても、しっかりと罪を償えば保護観察付きで仮釈放されることがありますが、男の言動や世論を見るに、その可能性は限りなくゼロに近いでしょう。

また、詐病を演じているためか人格障害のためかは分かりませんが、精神病舎に収監されながらも女児へ向ける性欲は相変わらずのようです。中学生当時に同級生へ発言していた言葉の通り、「自分は悪くない」と行為を正当化しているがゆえの態度とも見受けられます。

高山正樹は現在山形県精神病舎に収監されている

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男は現在山形県にある精神病舎に収監されており、詐病を続けている限りは何らかの治療を受けているものと思われます。病舎の場所については明らかにされていないため詳細は不明ですが、万が一にも一般人へ危害が及ばないよう、僻地へ隔離されている建物であろうことは想像にかたくありません。

万が一、本当に精神疾患へ罹患し刑の停止がなされるような状態になれば、街中の病院へ移動する可能性はあります。しかし高山受刑者の詐病は周知の事実であるようで、一般人のいるところへ姿を見せることは死んでもありえないでしょう。

高山正樹は現在無期刑停止を求めて精神病を装いながら服役中

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病舎に収監されている高山受刑者は今もなお精神疾患を装い、一般病院への転院や懲役刑の停止を望んでいます。逮捕前から一貫して反省の色を見せないこの男は「非社会性人格障害」であると当時の判決文に述べられていますが、パーソナリティ障害とも呼ばれる精神病質を理由に男の刑が停止されることは絶対にありえないでしょう。

元囚人の証言によれば、高山受刑者は糞尿を垂れ流したり、うわごとを呟いたりと素人目にも余る精神状態に見えたようです。しかしながら、それらはすべて看守の目を欺くための嘘であり、監視の目がないところでは正常に振舞っていました。また異常な言動が詐病であることは医務官も気づいている様子であると述べています。

高山正樹は服役中も女児に対しての性欲を露呈している

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高山受刑者と同じ病舎にいた人間の証言では、テレビを見ながら、そこに映ったあどけない女児に対しておもむろに「サシてえ」と発言したようです。『サス』とは挿入したい、という意味だそうで、これは被害者への反省が見られないどころか、いまだ女児への性欲を露わにしていると捉えることができます。

また、これを聞いた元受刑者は「身も凍る思いだった」と語っています。そのほか、一部の支援者からは本人が希望したであろう少女の載った雑誌を差し入れされているということでした。反省も贖罪もない犯罪者に、欲を増長させるような施しを為すのも理解できないことですが、何よりそれ以上に、本人が幼女の掲載された書物を望んで差し入れを受けている点がおぞましい話です。

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