アカジンってどんな魚?沖縄の高級魚の料理や釣り方をご紹介!

沖縄の高級魚「アカジン」はご存知でしょうか。沖縄三大高級魚と呼ばれるハマダイ、シロクラベラの中でも最も美味とされているアカジンについて、その特徴や生態、釣り方から食べ方まで、その魅力をまるっと紹介していきます。

この記事をかいた人

アカジンとはどんな魚?

アカジンとは正式には「スジアラ」というの魚の呼称のことです。主に沖縄で「アカジンミーバイ」と呼ばれており、本州でも「アカジン」と呼ぶことがあります。アカジンは大型化することと、食材としてその味は最も美味であることから沖縄では三大高級魚の一つとして認識されており、市場では高値で取引されています。三大高級魚の中でも最も美味しいと言われており大型のものだと1万円を超えることもあります。

アカジンの分類

アカジン、すなわちスジアラはスズキ目スズキ亜目ハタ科ハタ亜科ハタ族スジアラ属ということからハタの仲間に分類されます。

アカジンの名前の由来

アカジンは沖縄では「赤仁ミーバイ」と呼ばれ、体色が赤く、お金になる魚という由来から漢字表記で「赤仁」と書きます。仁は金属、つまり金を意味していて、ミーバイはハタ類のことを指します。

アカジンの別名

アカジンの学名は「Plectropomus leopardus」と表記され「アカジン」という意味になります。「Plectropomus」とはスジアラのことです。

アカジンの英名

英名では「Red-spotted rocked」「Blue spotted grouper 」と呼ばれます。直訳すると、赤いまだら、青いまだらということになります。

アカジンの生態・特徴

赤褐色の体色に青い斑点模様が特徴

アカジンの最大の特徴はその見た目です。赤褐色の体色に、青い無数の斑点があるのが特徴的です。また生息している場所や食べているものにより、黄色味がかった個体や黒味かかった個体も存在します。浅瀬に生息しているアカジンは黒いものが多いです。アカジンは大型の魚類に成長する肉食の魚です。成長が遅く、寿命の長い魚ですが、その体長は平均で60cm程度になり、大きいものだと1m程にまでなる記録もあります。やはりこれもまた、生息している場所や個体の強さによって成長の違いや個体差が大きく異なってきます。

アカジンの食性

行動範囲の広い積極性の高い肉食魚

海水魚であるアカジンは水深100m以浅の浅い海域に生息しており、熱帯、亜熱帯の岩礁やサンゴ礁に潜んでいます。アカジンは他のハタ類と同じ小魚や甲殻類をメインに捕食する肉食の魚です。しかし、あまり動かず岩礁に根を張るカサゴ、クエなどの他のハタ類と違い、アカジンは積極的に広い行動範囲で泳ぐ回遊性の魚です。岩影に潜みながらエサとなる魚を捕食しますが、大型になっても浅瀬に進出し積極的に捕食します。産卵期は春から秋にかけて行われます。

アカジンの生息地・分布

サンゴ礁付近の暖かい海域に生息

海水魚であるアカジンは沿岸付近、隆起の激しいサンゴ礁付近の暖かい海域に生息しています。日本では主に沖縄、鹿児島、長崎などの南の海域に生息しており温帯から熱帯域の海で多く分布しています。日本以外では朝鮮半島、西大西洋、オースラリア北西岸の海にも生息しています。主に沖縄、琉球列島で漁獲される他、四国や九州でも漁獲されています。主に刺網、釣り、延縄、底曳網で漁獲されています。肉は白身で美味しく、沖縄では養殖もおこなわれています。 近年東南アジア方面から他の種も輸入されています。

アカジンが釣れる旬の時期・時間帯

初夏から夏にかけてが絶好の釣りシーズン

アカジンが釣れる時期は周年ですが、アカジンは産卵期が春から秋までと長い為、シーズンはこの産卵期で浅瀬にいるアカジンが狙い目となり、磯場や沿岸の沈み根が格好のポイントになります。特に初夏から夏にかけての時期は、海水温の上昇と回遊魚の接岸が重なり、沿岸で釣れる条件が揃う絶好の時期となります。またこの時期アカジンはグルクンを捕食する為、隆起の激しいサンゴ礁など場所で、グルクンが入れ食いのように釣れる時はアカジンが海底に潜んでいる証拠です。よくグルクンの下にアカジンが潜んでいると言われています。アカジンは海底でグルクンの動きを見つめ、隙があれば浮上しグルクンを捕食するのです。またアカジンは昼行性の魚なので、夜はサンゴ礁の影で眠ります。

NEXT 初夏から夏にかけてが絶好の釣りシーズン