アタリを確実にとらえ、しっかりフッキングし、ファイトする。いわば「乗せタイラバ」のコンセプトを「掛けタイラバ」で実現しています。釣れる「掛けタイラバ」はここから始まりました。
より攻撃的なタフテックα
炎月BB鯛ラバB69MH-Sでも紹介したタフテックαを採用。パワーと繊細さ、柔軟さを兼ね備えたティップを実現している。バーチカル、つまり船から真下にたらしても、どてら流し、これは船を流れに任せてナナメにラインを引く方法ですが、どちらでも威力を発揮します。水深も80mまでとほとんどのフィールドを網羅しています。
詳細
- 全長(m) 2.13
- 継数(本) 2
- 仕舞寸法(cm) 166.2
- 自重(g) 125
- 先径/元径(mm) 0.9・11.9
- 適合ルアーウエイト(g) 40~130
- 適合ライン(PE/号) MAX1.2
Contents
おすすめのタイラバロッド: その⑩
ダイワ 紅牙 K67XHB-METAL
ダイワのタイラバ・タックルである紅牙シリーズから今回チョイスしたのは、メタルトップを装備した、最も攻撃的で「掛け調子」に徹底して開発された究極の1本です。上の動画で「早掛け」に徹した釣りでのインプレッションもぜひご覧ください。
最も攻める紅牙モデル
紅牙シリーズで最も攻めの機能を充実した掛け調子のロッドです。独自のカーボンガイドAGS、曲がりはネジレ、つぶれる力に対して高い強度を持つX45、強度と粘りが共存する超高密度SVFカーボンを使用。目でも辺りが見やすいイエローのガイド糸巻きも採用されています。
信頼のメタルトップ
おススメロッドの③AGS N69MHB-METAL でも紹介した繊細で力強いメタルトップが搭載されていますので、繊細なアタリに反応し、力強く粘るティップを実現しています。同時に脇に挟むのに楽なフライス形状グリップになっていますから、強烈なファイトも戦い抜けます。早い潮流や深場でも頼りになるロッドです。
詳細
- 全長(m) 2,02
- 継数(本) 2
- 仕舞寸法(cm) 118
- 先径/元径(mm) 2,5/10,9
- 適合ルアーウエイト(g) 60~150
- 適合ライン(PE/号) 0,8~1,5
竿の長さ
タイラバのロッドは大体7フィート前後が標準となります。水深が深いと長さが長くなると書いていることもあるようです。ほとんどはタイラバの重さを重くすることで対応できますから、船頭さんや船宿に聞いてみましょう。
ルアーウエイトに注意
水深ばかりでなく、潮の流れが速いときや二枚潮、つまり海の浅い位置と深い位置で潮の流れの向きが違うときなど、底を取りにくいときにはタイラバを重くして調整します。ルアーウエイトは幅広いほうが使いやすいといえます。
タイラバリールについては書きの記事を参考にしてください。
キャスティング対応のおすすめのタイラバロッドも!
バーチカル、つまり垂直に船からタイラバをたらすよりも、遠くまでキャストしてナナメに引いたほうが広範囲に鯛を探れます。つまり「掛けタイラバ」よりも、さらに攻めの釣りとなるキャスティングタイラバ。もちろんバーチカルな「乗せタイラバ」のほうが釣れるときもありますから、うまく使い分けしたいものです。
さらにルアーを投げるロッドで、ティップが繊細なので、エギングにも対応できるのがこのタイプです。エギングでアオリイカを釣ったことがあれば、その引きが小型の黒鯛や鯛に似ているのを知っているでしょう。エギをうまく抱かせないとバレるのも似ています。ロッドの追従性も似てくるのです。
キャスティング・タイラバロッドはもちろんライトジギングでもしよう可能です。そんな釣りのバリエーションも広げるロッドから、ここでは5本をセレクトしてみました。
キャスティングの際の注意
タイラバの場合は基本は「掛けタイラバ」です。船からキャスティングするときには、船頭さんの了解を得ましょう。また船の上からは、周囲に迷惑になったり引っかからないように下からキャストしましょう。
キャスティング対応のタイラバロッド: おすすめ①
シマノ スピニングロッド 17ゲーム炎月 鯛ラバS610MH
ゲーム炎月鯛ラバシリーズのキャスティングモデルは、バーチカルでも深場に対応するようにできています。そのため、キャスティングする場合のルアーウエイトとバーチカルの場合のルアーウエイトとで重さに差があります。また、トップは特殊な技術で軽量・繊細さを実現したチューブラー、ソフチューブが採用されています。
言い換えれば「掛け」も「乗せ」も、あるいはどてら流し、あるいは潮流のなかで、あるいは深場といった、タイラバのあらゆるシーンで威力を発揮してくれるロッドが実現しているのです。
カーボンテクノロジーを凝縮
炎月らしくタテ、ヨコ、ナナメ、またネジレやつぶれなど、あらゆる方向に強靭なスパイラルX、ネジレを防ぐハイパワーXも搭載されます。他の炎月シリーズ同様に、リールシートには軽くて強い独自のカーボン、C14+も使用されています。
遠くのアタリに瞬時に対応
遠く投げてナナメに引いてくれば、探れる範囲は広いですが、アタリの振動はバーチカルとは違い斜め方向に伝わります。キャスティングしやすく、しかもアタリを敏感に伝えてバラさない。いわばソリッドトップとチューブラートップの長所を融合させたのが、ソフチューブです。
詳細
- 全長(m) 2.08
- 継数(本) 2
- 仕舞寸法(cm) 169,4
- 自重(g) 125
- 先径/元径(mm) 1,8/14,0
- 適合ルアーウエイト(g) 30~160
- キャストウエイト(g) 30~90
- 適合ライン(PE/号) MAX1,5
キャスティング対応のタイラバロッド: おすすめ②
ダイワ タイラバロッド 紅牙AGS C76MHS-METAL
ダイワ製メタルトップを装備したキャスティングロッドです。紅牙のキャスティングロッドとしては2タイプラインナップされていますが、より投げやすく、広い範囲を攻められるように設計されている紅牙AGS C76MHS-METALをご紹介しましょう。
メタルトップだけじゃない
もちろん独自のカーボンガイドAGS、曲がりはネジレ、つぶれる力に対して高い強度を持つX45、強度と粘りが共存する超高密度SVFカーボンを使用。目でも辺りが見やすいイエローのガイド糸巻きも採用されています。
誰もせめていないエリアにキャストできる優位性
ティップからベリー(竿の中間部)に、よりしなやかな動きを追求することで、よりキャスティングしやすい構造になっています。船に乗っていても、誰もせめていない範囲を攻められます。フレッシュな範囲へのキャストが、より釣果に繋がることはいうまでもありません。
詳細
- 全長(m) 2,18
- 自重(g) 111
- 継数(本) 2
- 仕舞寸法(cm) 113
- 先径/元径(mm) 2,5/10,9
- 適合ルアーウエイト(g) 30~80
- 適合ライン(PE/号) 0,8~1,5
キャスティング対応のタイラバロッド: おすすめ③
エバーグリーン PSMS-70L/M
バスフィッシングでもかなり定評のあるエバーグリーン・ブランド。タイラバロッドもラインナップしている。そのなかでも「ストレスのないキャスティング」を目指したロッドを紹介します。船上で使いやすく、しかも竿先を気にして思い切り投げられないストレスをなくしたキャスティングタイラバロッドです。
エバーグリーン らしい開発コンセプト
歯でタイラバを噛み(前アタリ)、それから飲む(本アタリ)。一連の鯛の行動すべてをフッキングチャンスととらえ、あくまでも攻めてフッキングする攻撃的なロッドを実際に漁師とともに開発。いかにもゲームフィッシングですれたバスを掛けることに精通したエバーグリーンらしいロッドです。
オールチューブラー構造
このロッドの最も大きな特徴は、ロッド全体が独自のチューブラー構造となっていること。そのために、キャスト時のストレスフリーばかりでなく、遠くでのナナメ方向のアタリの感度を上げ、確実なフッキング、ファイト、あるいは取り込み中の障害物にも対応できる柔軟性とパワーを実現しています。
詳細
- 全長(m) 2,14
- 継数(本) 2
- 自重(g) 110
- ルアーウエイト 30~70
- 適合ライン(PE/号) 0,8~1,5
キャスティング対応のタイラバロッド: おすすめ④
ヤマガブランクス シーウォークタイジギング SWTJ-75ML
ヤマガブランクスから発売されているシーウォークタイジギングシリーズ。従来のロッドよりも柔軟性を持たせることで、跳ね上げることなく柔軟にパワーを伝えることに成功。タイラバでも十分に使えるロッドが実現しています。
高度な汎用性
SWTJ-75MLはタイジギング用のスピ二ングモデルだが、そのカバーできるフィールドは幅広く、シャロー(浅場)から深場までカバーするのはもちろん、ジギング、テンヤ、タイラバと、鯛を攻略するあらゆるゲームで使える高度な汎用性を兼ね備えることに成功しています。
長さを生かした釣りができる
シリーズ中でも最もブランクス(竿の中軸となる素材)の特徴が良く出ているモデルで、ロングリフトやロングフォールにも対応しています。これが多様な鯛釣りに対応できる理由です。
詳細
- 全長(m) 2,28
- 継数(本) 2
- 自重(g) 129
- ルアーウエイト(g) 20~100
- 適合ライン(PE/号) 0,6~1,5
キャスティング対応のタイラバロッド: おすすめ⑤
メジャークラフト ジギングロッド スピニング ジャイアントキリングGXJ-S63ML/LJ
タイラバでのキャスティングロッドとしても人気があるメジャークラフトのジャイアントキリングシリーズ。ライトジギングはもちろん、キャスティングタイラバ用ロッドとしても、かなり評判はいいです。そのジャイアントキリングからライトジギング用に軽量ジグで大物ファイトに対応したモデルが登場しました。
メジャークラフトの新製品
新発売となったモデルの特徴は、バット部に4軸カーボンを採用。ロッドのメインとなる部分は粘り強いクロスフォース製法を使用。この組み合わせがライトジグである程度のパワーを持つ魚とファイトできるミディアム・ライトのロッドを完成させたのです。
ベイエリアや近海オフショアでオールマイティー
小型の青物まで含めた近海のジギングにも対応する120gまでのルアーウエイトは、少々深場のキャスティングタイラバをも可能にしています。ミノーなどのルアーやタイラバなど、幅広く使用することが可能なため、オフショアに出かける時には1本持っておきたいロッドともなっています。
詳細
- 全長 6,3フィート(約1,93m)
- ルアーウエイト(g) 60~150
- 適合ライン(PE/号)0,6~1,5
タイラバロッドに必要な性能とは
鯛を釣ったことのある人ならばおわかりでしょうが、大きな体をしている鯛の口は非常に弱いのです。よく口切れを起こしてバラしてしまいます。そのためにエサ釣りではハリスの上にゴムを付けます。しかしタイラバではそういう仕掛けを作ることはできません。
タイラバロッドには、口切れが起きないように柔らかくフッキング、つまり針にかけて引く性能が必要です。同時に、大きいと100cmで10kg、7kgサイズの鯛は結構かかります。その力はハンパないのです。つまり、柔らかくても強靭なパワーを持つ。しかもアタリもダイレクトに伝える。そういう性能がタイラバロッドには必要なのです。
乗せタイラバと掛けタイラバ
タイラバとひと言で呼んでも「乗せタイラバ」と「掛けタイラバ」があり、ロッドの選択も違ってきます。「乗せタイラバ」というのは、従来一般的に知られているタイラバです。底を取りすぐに一定のスピードで巻き上げ、アタリもフッキングも魚任せという釣り方です。初心者は特にこちらのほうが簡単なのでロッドもこちらから見ていきます。
「掛けタイラバ」は早釣りです。一般的にタイは本アタリの前に3回ほど前アタリがあります。その前アタリの段階でさえフッキングさせるのが「掛けタイラバ」です。ロッドにもより繊細で俊敏なアクションが求められます。ゲーム性も高く、タイラバにはまったら、ぜひ挑戦したい釣りです。
ロッドの特徴を示すティップ
ティップとはトップともいい、竿先のことをいいます。繊細で柔軟、しかもパワフルさが必要なタイラバロッドで最も重要な部分になります。大きく分けるとソリッド、チューブラー、メタルがあります。
ソリッドは中身までカーボン、チューブラーは中身が中空。メタルは金属です。できるだけ細して軽くするチューブラー、軽量と剛性を技術で競うチューブラー、柔軟性と粘り、パワーを実現するメタル。素材と技術の百花繚乱状態です。自分の釣りのフィーリングに合ったものを選びましょう。
タイラバはさらに攻撃的に
元来エサ釣り違う釣りだったルアーフィッシングがどんどんエサ釣りに近くなっています。同時に「乗せタイラバ」から「掛けタイラバ」そしてキャスティングに、どんどん攻めの釣りになっています。例えばジグにワームを付けたエビングが話題になっているように、タイラバにエビやワームを付ける人も増えています。
「乗せタイラバ」は原則同じスピードで巻きあげるだけです。これが大原則。しかし船の揺れもあるはずと、ベタなぎの日に、エサ釣りで誘いを入れるように竿をあおったら、大鯛がかかったことがあります。原則には忠実に。しかしつれなかったら他の釣りの要素も取り入れる。そんな工夫がさらなる進化を呼ぶのかもしれません。
自分にピッタリのタイラバロッドを見つけよう!
タイラバという釣り方がいかに理にかなっているかは、上の動画を見ればわかります。そして、自分の釣り方に合ったロッドを選ぶことこそ、自分のタイミングで鯛を釣上げることにつながります。奥深いタイラバ。その世界に挑む1本にめぐり合うことから、あなたの爆釣ストーリーが始まります。