マックスヘッドルーム事件とは?その真相と犯人について徹底解説!

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また、当日にJが「今日の夜、11チャンネルを遅くまで観てみると良い」と言ったとのこと。タイミングが良すぎて、まるで予告しているかの様な言い方です。この事から、この兄弟による犯行ではないか、と確信して投稿したとのことです。

結局は関係ない?

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この掲示板投稿者と、他にも動画投稿者がタッグを組んで、彼ら独自で推測を元に捜査を続けましたが、結論としては兄弟は事件に関係がなさそうだ、という事になり、捜査を打ち切る事となりました。結局のところ残念ながら犯人は判明していません。

マックスヘッドルーム事件と似ている?ワイオミング事件

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他にも同じような有名な電波の乗っ取り事件が起きています。同じくアメリカで起きたのですが、マックス事件の様にいつ、どのチャンネルがジャックされたのかが明確にされておらず、ここまで不明な点が多いと、「そもそも本当に事件はあったのか」と疑問を抱いてしまうほど詳細がわからない事件でした。これまでに判明されている事件の概要をご紹介します。

ワイオミング事件とは

発生時の映像のみが出回っていて、その映像は数字や文字の意味不明な羅列がおよそ6分続きます。数字は「3」の数字が並び、「見事な物を見せましょう」と文字列が続き、男性の後頭部と顔へ映像が切り替わります。

頭の映像がゆっくりとズームアウトしたり、回転したり、と視聴者にとっては不気味な印象を受ける映像です。「あなたは道に迷っている」という文字も流れ、心理を揺さぶる目的があるのでは、とされています。

ワイオミング事件について、より具体的に解説しています。映像の内容等もっと詳細が知りたい方はこちらをご覧ください!

クリエイターが作ったフェイク映像であることが分かる

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この事件は、いつ発生したのかはもちろん具体的な発生時の状況がわからず、ネット上にジャック時の映像のみが流れている為、実際にジャックしたのではなく、映像のみのフェイクなのでは、と判明されています。

実際に有名になったマックス事件では映像の切り替え時やノイズなど「荒」が出てしまっていますが、この事件では映像の切り替えも綺麗に施されており、ソフトを使用して作成された映像であると言われています。

マックスヘッドルーム事件以外にもある!放送の電波ジャック

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他にも電波を乗っ取った事件があるので、3件ご紹介していきます!今ではなかなか考える事ができないですが、どのような実例があったのかみていきましょう。これらの乗っ取りについては、訴えかけている犯人の犯行の目的がはっきりとしています。

キャプテン・ミッドナイト事件

初めて聞くと恰好良さそうな事件のネーミングですが、これは犯人が名乗った名前になります。アメリカのお昼時に放送されていた映画の電波の乗っ取り事件が発生しました。

乗っ取った局はHBOというテレビ局です。この局に対して犯人が放送料や放送している番組の内容が気に入らずに、「他局のテレビを観よう!」とメッセージを映しました。逮捕のきっかけは、犯人を知る匿名の通報者より、電話で通報された事により逮捕に至りました。逆に通報者が誰かは謎のままです。

プレイボーイ事件

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日本にも展開されている世界でも有名なアダルト番組を放送するプレイボーイチャンネルを乗っ取った事件です。せっかく番組を楽しんでいる大人にとって急にジャックされるのはびっくりしてしまいます。

こちらも犯人は逮捕されました。このチャンネルのエロチックさに対して抗議する為にジャックしたと言われています。犯人はアメリカの宗教関連を主に発信している放送局の従業員でした。もちろんこの事件後、解雇されました。

天安門事件の映像が放送される

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こちらは2014年に起きた事件です。まだ記憶に新しい事件となります。中国で起きた事件です。およそ数十分もの間に、その名の通り、天安門事件の様子の映像が流れ、戦車の前に立つ男性や、当時収監されていた民主化活動をする人々の保釈を訴えたり、共産党を批判したり、と政治的に不満を持った犯人による犯行でした。犯人は事件発生から半月ほどで拘束されました。

日本にもあった!電波ジャック事件

日本でも電波を乗っ取った事件が起きています。テレビの電波だけではありません。地下鉄の構内放送や、防災無線など、様々です。こちらも3件ご紹介します。政治に関する訴えが目立ちます。事件に遭遇したら驚きや、もしくは恐怖さえも感じてしまいます。どのような事件があったのか見ていきましょう。

地下鉄オウムソング事件

1995年に、地下鉄の銀座駅と永田町駅でオウムソングが突如流れました。地下鉄を使用する人にとって構内放送はよく耳にします。それが突然オウムソングに変わったら誰もが恐怖を覚えます。事件同年、およそ3カ月前に起きた地下鉄サリン事件は今も尚若い世代へ語り継がれている事件です。7分程放送されました。

日本にとって、平成時代の一番恐ろしいテロ事件について具体的に解説していきます。この事件よりテロ対策等強化されるようになりました。多くの人々を傷つけるテロはあってはなりません。

杉並区防災無線電波ジャック事件

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1985年に起きた防災無線を使用したジャック事件です。地震や緊急時に使用される重要な無線で突如女性が25分もの間、杉並区全体に訴えかけました。緊急時とは全く関係ない内容を発言するのはいけない事です。また、驚くことに犯人逮捕へたどり着かず、犯人不明なままとなっています。

杉並区議会議員の長谷川に対しての抗議

当時長谷川議員は都議選にも出馬を表明していました。彼を支援する中核派(共産主義の過激派)と革マル派(中核派から分裂して誕生した過激派)は対立しており、犯人は革マル派による犯行と言われています。名指しで「かれはひどい男」「彼らは人殺しです!」「人殺しー!」と叫びながら訴え続けました。

朝の10時近くにこのような叫び声が防災無線から流れると誰もが何事か、と驚きます。その後、万一の為の防災無線はジャックされないようにデジタルコード化する等、改善され、現在では乗っ取りは不可能と言われています。

NHKニュースで放送された演説

丁度お昼休憩である正午よりNHKニュースの映像がおよそ15分間乗っ取られました。映像はNHKのままで女性の音声が流れました。内容は水本事件という事件の真相を究明する事を訴えた内容になります。

そもそも水本事件は革マル派の学生を警察が殺した事件であり、究明を求めている点から革マル派の犯行かと言われていましたが、国際人民連帯委員という委員の犯行、と革マル派は主張し、無関係であると発表しました。

電波ジャックは地上デジタル放送でも可能?

数年前より私たちが視聴しているテレビは地上デジタル放送へと切り替わりました。その為、地デジ化するまでは出来てしまった電波の乗っ取りは、現在では国の通信局による電波を監視する体制が強化されている為、乗っ取る事は困難と言われています。

地上デジタル放送は暗号化されている

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地デジ対応のテレビに切り替えた際に目にした方も多いかと思いますが、テレビを視聴するには、専用のカードを差し込む必要があります。もともと地デジは暗号化されていて、暗号を解読するキーがこのカードに入っています。もちろんこのキー自体はランダムに変更されるので素人による解読はまず難しいです。

機材と知識があれば可能との噂も

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噂では地デジの暗号を解除するツールが存在している、とも言われています。ツールを使用して解除し、合わせて電波をジャックする為の機材や、これらを駆使する技術や知識を併せ持っていれば不可能ではないと言われています。その為、日本のテレビの電波については乗っ取る事は困難であっても、「絶対ジャックされない!」とまでは言い切れないのです。

当然電波ジャックは違法

仮に電波をジャックする事が出来ても、電波のジャック自体は違法行為です。ましてや時代と共にセキュリティや犯人を特定するための技術的な面は日々進歩しています。もしジャックしてしまった場合、すぐに捕まってしまう可能性の方が確実に高いと言えます。

私たちには、一人一人言論や主張する自由の権利がありますが、何かを訴えかけたいのであれば別の正しい方法で訴えかけるべきです。周りの人々を混乱させたり、不快な思いをさせるのはまた別です。

マックスヘッドルーム事件は何のために起こした事件だったのか

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アメリカでの有名な電波の乗っ取り事件を中心に、他の国や日本での同様な事件も合わせてご紹介してきました。様々な推測や捜査が行われましたが、結局何を訴えたかったのか、犯人は誰なのか、いまだに謎に包まれたままです。2度もテレビをジャックし、キャラクターに扮して登場した彼の意味のわからない行動は、視聴者にとっては驚きと不気味さと不快感でしかありません。一度観たら頭から離れない奇怪な光景は今後も有名な事件として名を残し続けます。

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