怖いだけじゃなく暗喩や示唆にも富んだ動画
2010年頃からは初期のようなシュールな作風からメタファーな作品を多く制作しており、廃墟で撮影した「のろいちゃん」や、改造した空き家と実写のコマ撮りアニメーションを組み合わせた作品を多く制作しています。
動画作りのために自宅も改造!?
動画「ぼくのうちをつくってみた」では自宅を改造しセットとして使用しています。また、空き家となった祖父の家もアトリエとして映像作品「My house walk-throgh」を制作し、インスタレーションとアバンギャルドな表現の実験を行ってます。色彩が初期のFlash作品に代表される色濃いものに戻りつつあるようです。
ぴろぴとはアリが好き?
ぴろぴと氏のYoutubeチャンネルにはペットのアリの飼育日記的な動画「Queen Ant A-chan’s Egg Diary」シリーズが公開されています。あまりにも両極端な動画に思わずほのぼのしてしまいます。YoutubeとTwitterのヘッダー画像もアリをモチーフとしているので相当好きなのでしょう。
ぴろぴとの作品は海外でも大人気!
海外にもその名を轟かせたぴろぴと氏は、フランスで開催された「ショートフィルムフェスティバル」ではシュールな世界観の代表作「DOLL」が上映されており、世界で通用するアンダーグラウンド映像クリエイターとして知られています。
sm666を生み出したぴろぴとの他の作品をご紹介!
20年近くに渡り制作されたぴろぴと氏の作品の数々をYoutube版(一部Twitter)でご紹介します。username666で日本はもちろん海外にまで広く知られることになった、ぴろぴと氏のシュールで耽美な世界観を味わうことが出来ます。
ぴろぴとの作品①「Doll」
2005年に制作された最もよく知られるぴろぴと氏の代表作品のひとつ。女の子が殺され強姦され腐ってハエがたかり死ぬという内容ですゴシックとシュルレアリスムのコラージュは、影響されている寺山修司や表現主義的なイメージが特徴です。自室に大量発生したハエからインスピレーションを受けて制作された陰惨な内容の作品です。
ぴろぴとの作品②「溺れる女」
2007年に制作された画面の枠の中に更に枠を利用するジョセフ・コーネルの作風を彷彿させる作品です。アリの生活をアニメーションにするつもりが何故かホラーエロティック風に変更されました。同じく2007年の問題作品sm666の作中に再生される動画にも使用されました。
ぴろぴとの作品③「ちっちゃなちーちゃん」
ぴろぴと – ちっちゃなちーちゃん@PiroPito pic.twitter.com/RQArnRThl2
— 電子ドラッグ紹介 psychedelic (@ElectronDrug) January 21, 2018
2チャンネルのニュース速報板でも話題になった2006年制作の作品。アンダーグラウンドFlashに関心のない一般客をターゲットにしたイベントで、この動画を上映したために場内は騒然となりハプニング状態でした。アウトサイダー・アートに感化され直球勝負をしかけた意欲作品です。
ぴろぴとの作品④「留守番」
作中で突然雰囲気を変化させる演出にこだわっていた2003年の作品です。耽美的から絵本タッチへの切り替えが極端で興味深いです。このあたりから幼女ものに目覚めたようで、ぴこちゃんというキャラクターが登場し、こちらの絵本風アニメーション作品「ぴこちゃん物語」も制作されました。
ぴろぴとの作品⑤「ありさんのおそうれつ」
「留守番」とは逆のパータンの演出が特徴の2003年の作品です。絵本タッチから耽美的への変化「怖い」がかわいくなるよりも「かわいい」が怖くなる方が嫌だろうな、と考え制作したそうです。1960年の「アンダルシアの犬」1969年の「薔薇の葬列」などの影響を受けた作品です。
sm666以外にも!検索してはいけない動画
都市伝説でも良く耳にするような検索してはいけない動画は、sm666以外にも数え切れないほどあります。リアルのグロ画像や閲覧注意などの悪趣味なものではなく、呪われたり、パソコンにウイルスが侵入する事も無く、ちょっとだけゾッとするような「検索してはいけない動画」をご紹介します。
検索してはいけない動画①「NNN臨時放送」
深夜にテレビをつけると映し出される、ゴミ処理場を背景に「NNN臨時放送」というテロップが流れて、悲しげなクラシックをBGMに大量の人名がスタッフロールのように流れ、「明日の犠牲者はこの方々です。おやすみなさい」と終了する動画です。本当にそんな放送が?NNN臨時放送について詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
検索してはいけない動画②「赤い部屋」
有名なホラー系Flash作品です。ネットを閲覧しているとポップアップ広告に「あなたは好きですか?」の赤いポップを閉じたが最期、その人は殺されてしまうという都市伝説を検証する、という動画です。ダウンロード可能なのでセキュリティを切ってからオフラインで視聴するのがおすすめです。