マンゴーワームが感染してしまったらその痕はきれいに治るのでしょうか。残念ながら感染した患部はきれいに治ることはないようです。可愛いペットに傷跡が残ってしまわないよう日頃から注意してあげる事が大事ですね。
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愛犬をマンゴーワームなどの寄生虫から守ろう!
マンゴーワームだけに限らず、色んな寄生虫から大事なペットをまもっていく為には、どうしたら良いのでしょう。予防するための薬はあるのでしょうか、そんな不安を解消できる予防薬を紹介します。
予防法①飲むタイプの予防薬
マンゴーワームを予防する薬で経口摂取できるものがあります。錠剤のものや、おやつタイプのおくすりですが、お薬だけで食べさせるよりドッグフードに混ぜるなどの工夫が必要なようです。ドッグフードに混ぜていてもお薬だけ吐き出してしまうことがあるようなので、ペットが上手に食べてくれるよう考えてあげてください。
予防法②塗るタイプの予防薬
マンゴーワームの予防薬で、どうしても食べてくれないペットには、背中にたらしておけば寄生虫が寄生しようとするだんかいで駆除してくれるお薬もあります。こちらのお薬を使えば、飼い主さんにとってもペットにとっても簡単で安心して使用できるお薬ではないでしょうか。
寄生虫として怖い生き物はマンゴーワームだけなのでしょうか、世の中には他にどんな寄生虫が潜んでいるのでしょうか、いろいろ気になるのではありませんか、そんな疑問に答えてくれる記事を紹介したいと思います。
マンゴーワーム以外の怖すぎる寄生虫!犬も人も気をつけて!
マンゴーワーム以外の寄生虫を集めてみました、世の中には色んなタイプの寄生虫がいます。こういう生き物ばかり見ていると、長い年月をよく人や動物たちが生き抜いてきたことに驚きすら感じてしまいます。
アカラス症の原因ニキビダニ
アカラスとは毛包虫の別名で動物の毛穴に寄生するダニの仲間でニキビダニともよばれます。アカラスは0.2~0.3㎜で細長い形をしたダニで動物に常在しています。毛穴の中で産卵し生涯を終えるのでいなくなることはありません、免疫力低下などでダニが増えてしまうと発症してしまいます。
目や口の周辺など顔面、四肢の先端にも脱毛の症状が現れ悪化すると全身に症状が広がります。二次感染を起こすと痒みを伴い化膿や出血、浮腫を起こして重症化してしまいます。治療法は薬浴や外用薬、内用薬などの治療法となり細菌などの二次感染が起これば抗生物質を投与します。
ニキビダニは、人にも寄生していてストレスなどで免疫が低下すると発症するようです。ニキビ治療をしていても改善しないようであれば、ニキビダニの増殖を疑ってみてください。人もペットもストレスを感じないよう、楽しく清潔にして生活することが大事な事だと思います。
人にも感染するウマバエ
人にも寄生するウマバエがいる事を皆さんはご存じですか、「人間に寄生した事例はなし!」で紹介したウマバエとは種類が違いますので新たに紹介します。このウマバエは蚊やダニの腹部に卵を産み付けます。卵内にできた幼虫を蚊やダニは、吸血するときに人や動物に付着させてしまいます。
動物の体に付着し、その体温によって孵化し1時間程で皮膚の中へと入っていくのです。幼虫は半月から三ヶ月で発育し皮膚からでてきます、皮膚から出た幼虫は3~4週間で蛹になり成虫になると一回の産卵で死んでしまいます。寄生されると患部は赤く腫れ、寄生虫が入った穴からは膿のようなものが出てきます。
患部は動物と同じように皮膚の下になにかが居ると一目でわかるように膨らんでいます。治療法は動物と同じで、押し出す圧出法、穴を塞いで出てくるのを待つ方法、外科的切開などです。おもに南米(メキシコ、ブラジル等)に生息していますが日本では生息が確認されていませんのでご安心ください。
目に入る寄生虫ロア・ロア
ロアロアとはフィラリア(糸状虫)の一種で、西および中央アフリカの熱帯雨林地帯に限り発生する。ロアロアはアブを媒介する事によって感染し、ヒト宿主の皮下組織で成虫になり皮下組織および眼の結膜下を移行する。感染によって心筋症、腎症、脳炎を起こすこともある。
感染すると体のいたる所に血管性浮腫が生じます。腫脹は1~3日ほど続き虫が眼の結膜下を移行することもありますが眼に傷がのこるのはまれだそうです。ヒトは唯一ロアロアの病原体保有生物だそうです、現地へ行かれる方は虫除スプレーや長袖のシャツ、長ズボンなどでアブから咬まれないよう気をつけてください。
脳にも侵入!スパルガヌム
スパルガヌム(芽殖孤虫)虫体は数~10数㎜の不定形の寄生虫。感染経路ははっきりとはしないがカエルや蛇などを食べた経験のある人に多いことからそれらが原因ではないかと見られている、世界的に感染例の報告が少なく2000年までに14例、このうち6例が日本からの報告です。
ヒトに寄生した場合、成虫になれず幼虫のまま、宿主体内で分裂して増殖していきます。宿主の皮膚全体に膨隆がみられ、やがて脳にまで達し破壊して行きます。治療法も確立していない事から致死率は100%に近いのではないかと言われています。まだまだ解らない事が多いスパルガヌム、カエルや蛇を食べるのはひかえましょう。
別名ゾンビ菌!タイワンアリタケ
タイワンアリタケ、こちらも寄生虫なのでしょうか。タイワンアリタケはアリを襲う菌の仲間です。この菌は数種類あり一つ一つの菌が、各自一種類のアリを襲うといいます。胞子としてアリに付着しアリの体内へ寄生し体重の半分くらいまで増殖します。こうして体を乗っ取られたアリはタイワンアリタケの思うがままの行動を取ってしまいます。
アリをコントロールし、自分たちが次のアリを捕まえるのに都合がいい場所えと移動させ、25センチほどの高さの葉っぱえと誘導します、その葉脈に咬みつかせるとタイワンアリタケはそのアリを殺し子実体としてアリの後頭部よりでてきます。そして、胞子を降らせて新しいアリに寄生していくのです。
性別なんて関係なしのボルバキア
ボルバキアとは節足動物やフィラリア線虫に生息する共生細菌です。多くの昆虫においては遺伝的に伝わり、驚くことに宿主の生殖システムを操ってしまいます。例えば感染したキイロショウジョウバエの話になりますが、メスがオスを必要とはせずにメスを産み繁殖出来たりと不思議なことが起こってしまいます。
ボルバキアはオスの宿主から子孫に遺伝することができず、宿主と共に死んでしまい役には立ちません一方子孫を残してくれる、メスの宿主はありがたい存在なのです、自分自身が生き残るためにオスを死滅させた方がメスの餌も増える訳で宿主が産んだ卵の半数を殺してしまう「オス殺し」というやり方で生存してきたようです。
マンゴーワームに弱点はあるのか?
どんな生き物にも弱点はありますよね、マンゴーワームにはどんな弱点があるのでしょう。熱帯地域で生息する生き物なので一年のうち3~4か月は寒い日本においては生息できないようです。ですが、これ以上温暖化が進むと対岸の火事ではすまされなくなりそうです。怖いマンゴーワームですが寒さにはかてないようです
家にいるハエは悪さをするの?
五月蠅い、ホントにハエってうるさいですよね。暖かくなってくると昼寝の邪魔はするし食べ物にとまったりと迷惑ものです、このイエバエ、昼寝の邪魔をするだけじゃなくサルモネラ菌や病原性大腸菌o-157などの病原菌を媒介します、直接寄生する事はありませんが私たちにとって気をつけなければならないハエの仲間なのです。
寄生虫マンゴーワームから愛犬を守ろう!!
マンゴーワームの脅威から大事なペットを守っていただくには、飼育する環境であったり、散歩をした後はペットのからだの傷などをこまめにチェックしてあげる事が、ペットを守るために必要なことです。そして、ようすがおかしい時には迷わずお医者さんに診てもらう事が、一番の予防につながります。
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