「ムター博物館」ってどんな場所?オカルト好き必見?
世界にはさまざまな種類の博物館が存在しています。その中でも珍しいジャンルを扱い数多くのファンが存在している博物館「ムター博物館」ですが、いったいどんな理由で人気なのでしょうか?この異色の博物館について詳しく解説していきます。
ムター博物館は真面目な「医学博物館」!医学教育が目的
まずその珍しいと言われるジャンルなのですが、医学に関する博物館です。医学の歴史がここに詰め込まれており、現代の医療に多くの貢献をしてきた実験などの歴史もここで閲覧することが可能です。教育面でも利用されることの多い博物館です。
アメリカにあるムター博物館!詳しい住所・アクセス方法は
ではこの博物館がどこにあるのかなのですが、アメリカにあります。日本から行くには遠い場所になります。しかし日本からの来館者も多く、いついっても混んでいる印象だそうです。日本からだけでなく世界から多くの人が来館します。
ムター博物館の住所について
この博物館の詳しい住所は、アメリカのペンシルベニア州にあるフィラデルフィアという町にあります。美術館やリバティベルがあることで有名な町に、ひっそりとたたずんでいます。19 S 22nd St, Philadelphia, PA 19103という住所になります。
ムター博物館へのアクセス方法について
ムター博物館までのアクセス方法なのですが、東京都の成田国際空港から出発すると、フィラデルフィア国際空港行きの飛行機に乗って15時間かかります。空港からはそれほど遠くないので徒歩でも十分行ける距離にこの博物館があります。
注意!ムター博物館の展示物は撮影が禁止されている
ちなみにですが、この博物館の中のすべての展示物は撮影が禁止されております。パンフレットやチケットは撮影できますが、一歩でも中に入るとカメラの使用が禁止となります。データとしては残らないですが、一度見たら忘れられないものばかりなので大丈夫です。
ムター博物館が「ホラー博物館」と呼ばれている理由とは?
そんなルールも存在するこの博物館には、通称があります。それは「ホラー博物館」です。医学的な博物館なので大体想像はつくかと思いますが、そう呼ばれるには理由があります。その理由を解説していきます。
ムター博物館には人体展示が2万点以上!
医学の歴史がつまった博物館なので、当然人体の展示も行われています。その数がなんと驚愕の2万体以上で、この数の展示数はここだけです。もちろんフェイクのものもありますが、大半の展示物は本物というのがこの博物館のすごいところです。
ムター博物館では死体や標本も見放題!
そしてそんな数々の展示物なのですが、すべて何の規制がかかることもなく見放題なのです。医療に携わっている方には見慣れたものかも知れませんが、一般人には少し抵抗があります。このようなことからホラー博物館と呼ばれるようになりました。
5つのセクションから構成されるムター博物館!詳しく紹介!
ムター博物館の中は広く、5つのセクションに分けられています。医学的な知識がなくとも見て回りやすいようになっており、興味のあるジャンルのセクションに一直線に行くことができます。ではどのようなセクションがあるのか紹介していきます。
ムター博物館のコレクション①ホルマリン漬け
まず医学的な展示物で一番に思い浮かぶのがこれではないでしょうか?ここでは数多くのホルマリン漬けが展示されており、種類もさざまです。他では見ることのない体の箇所のものもあり、学生たちの研究対象にもってこいです。
ムター博物館のコレクション②骨標本
そして医学に携わっていない人たちが、ここに来て一番驚くのが骨の標本の数です。想像している骸骨の標本はもちろん、それ以外にも各箇所に分かれ詳しく標本されています。こちらも医学生にとってはいい研究対象になっているようです。
ムター博物館のコレクション③人体模型
一般人にとって一番身近な医学的展示物は人体模型ではないでしょうか?学校の理科室にあったなんてかたも少なくはないはずです。しかしここで見られる人体模型はもっと細かく、また色々な箇所の模型もあるので、人体の構造が一目でわかります。
ムター博物館のコレクション④医療器具(ロボトミー手術器具等)
そして医学に欠かせないのが手術の際などに使われる医療器具です。鉗子やメスなどですね。実際に過去の手術に使われていたものがあるのはもちろん、過去の医療器具を見ることで、医療器具の進化も目で確認することもできます。
またロボトミー手術に使われていた医療器具も展示されています。ロボトミー手術とは精神疾患に対して外科手術を行うもので、その内容は前頭葉など大脳の一部を切除するといったもので、日本では事件に発展するほど問題があった手術のことです。
ムター博物館のコレクション⑤その他
その他には、実際に現在まで保存されているミイラの展示や手術中や患者の経過が写った医療的な写真も展示されており、医学に詳しくない方でも医学の発展などについて考えさせられるものがたくさんあるので、楽しめるかと思います。
ムター博物館の見どころを徹底紹介!見逃せない展示とは?!
大まかなセクションはこのようになりますが、展示されているものの中でもこれだけは見逃せないものや、展示名を見るだけで興味がそそられるものを、いくつか紹介させていただきます。それではご覧ください。
ムター博物館の見どころ①「アインシュタインの脳」
まずはあの相対性理論で有名なアインシュタインの脳が展示されています。なぜここにあるのかは後述させていただきますが、天才と呼ばれた人間の脳を実際に見ることができるのです。とはいえここにあるのはほんの一部となります。
ムター博物館の見どころ②「石鹸おばさん」
石鹸おばさんという通称の展示物があります。優しそうなおばさんを連想してしまいますが、実際は亡くなった後に腐敗せずに石鹸状になった女性のミイラです。これは死蝋と呼ばれるもので、生きていたころの面影は微塵もありません。
ちなみになぜ石鹸化されたかといいますと、埋葬された土に秘密がありました。その土はアルカリ性だったのですが、それが原因とされています。この女性は18世紀に亡くなったのですが、身元がある程度特定されています。
ムター博物館の見どころ③「タイの結合双生児」
この博物館で最も有名と言っても過言ではない展示物が、胸部の繋がった双子の展示です。生まれたころから胸部が繋がっており、血管などを共有していたことがわかっております。死後、解剖されて後にこの博物館に寄贈されています。
ムター博物館の見どころ④「角が生えた貴婦人」
19世紀に顔から角が生えた貴婦人がいました。角はタンパク質でできており25㎝もあったそうで、成分は爪と非常に似ていたそうです。ちなみに彼女の角は、無事手術により摘出されたそうです。世界にはいろんな病気があります。奇病の巨乳症についてはこちらをどうぞ。
ムター博物館の見どころ⑤「リンカーン暗殺者の脊髄」
なぜここにあるのかは不明なのですが、あのリンカーンを暗殺した人物の脊髄も展示されています。暗殺後彼は射殺されているのですが、解剖後になぜかここに送られたそうです。しかしリンカーンを手にかけた男の脊髄ということで人気の展示物です。
ムター博物館の見どころ⑥「世界最古の外科手術痕」
そしてなんと旧石器時代に行われた手術の跡が残った、頭蓋骨が展示されています。発掘元はアステカ文明の遺跡で、頭蓋骨に穴が開いていることから判明したそうです。様々な方法で穴があけられた痕跡があるそうで、その痕跡も確認することができます。
ムター博物館の見どころ⑦「頭蓋骨コレクション」
そもそも普通に生活していれば、ひとつの頭蓋骨を見ることさえ稀なことなのですが、ここには壁一面にならぶ頭蓋骨を見ることができます。とにかくその風景は圧巻で、細かくどのような頭蓋骨なのかなどの説明文もついています。
ムター博物館で見られる!アインシュタインの脳が標本になった理由?
そして気になるアインシュタインの脳の一部が、なぜここに展示されることになったのかをここで詳しく解説いていきます。そのままの形で展示されなかったのには驚愕の事実がありましたので、ご覧ください。
アインシュタインの死後に許可なく遺体を解剖した医師
彼の死因は腹部大動脈りゅうというものなのですが、彼の死を看取った医師がいました。その医師はなにを思ったのかそのまま遺体を解剖してしまったのです。しかも誰の許可を得ることもなかったそうです。
アインシュタインの脳が研究対象に!スライス状に切り刻まれる
誰かの許可を得ることすらしないということは、その医師のやりたい放題に研究の対象にされてしまうことになりました。ここで天才アインシュタインの脳は、スライス状に切断されてしまうことになります。
多くの人の手に渡ったあとに寄贈されたアインシュタインの脳
そして彼の体を研究したいと思うのは、看取った医師の身にとどまることはなく。数多くの医師や学者の手に渡ることとなります。医者や学者としての本能が抑えられなかったのでしょう。そしてある医師の手によってこの博物館に寄贈されることになりました。
ムター博物館の創立者って誰?博物館の成り立ちとは?
この不気味で奇妙で素晴らしい博物館は、誰が作ったのでしょうか?またどうやってここまで多くの標本などの展示物が集まったのでしょうか?ムター博物館の成り立ちについて詳しく解説していきますのでご覧ください。