まず創立者ですが、トーマス・デント・ムターという博士でした。彼は現役時代に研究対象として集めた研究資料や標本などを数多く所有していたとのことです。それらは彼にとってコレクションとして扱われていました。
ムター博士引退時に博士のコレクションを寄贈
そんな彼が引退したときに、コレクションをフィラデルフィアにある医師教会に寄贈することになり、このことがきっかけでムター博物館ができたとされています。自分のコレクションが博物館の展示物になるとは素晴らしいことです。
博物館はムター博士の名前をとって名付けられた
そしてそんな彼の名前が博物館の名前となり、その後あらゆる方面から展示物の寄贈が集まりました。これらのことがあり、世界的に有名な医学・人体の本格的な博物館が完成されました。こんな大きく有名な博物館も一人の博士がきっかけで生まれたのです。
Contents
ムター博物館のホラー感を倍増?館内が暗いのには理由がある
ホラー博物館の異名を持っているのですが、それには医学的な博物館というほかにもう一つあります。それは館内が暗いのです。たしかに博物館などは暗いイメージがありますが、その想像よりもくらいのです。その理由について詳しく解説していきます。
ムター博物館が暗い理由は展示物の保存のため!
ミイラや頭蓋骨を保存するためにはUVから遠ざけた場所、つまり暗所でないといけません。これが館内が暗い理由となります。貴重な資料や標本を守るために暗いのです。こんなところに展示物への対応が行われていました。
結果としてムター博物館のおどろおどろしさが増すことに
展示物を守るためとはいえ、館内を暗くしてしまったことによりホラー感が倍増してしまい。ホラー博物館と呼ばれるようになりました。しかしそれはこの博物館をより有名にすることとなるので、一石二鳥とも言えます。
ムター博物館の入館料とは?割引内容についても紹介!
ここまで有名で大きな博物館にもなってくると気になるのは入館料です。日本の博物館の入館料がだいたい1000円前後なのですが、それと比べるとどうなのでしょうか?ここでは入館料について詳しく紹介していきますので参考にしてください。
ムター博物館の入館料について詳しく紹介!曜日による割引も
気になる入館料は大人18ドル・子供13ドルです。日本円で大体2000円となります。すごく安いわけでもなくめちゃくちゃ高いわけでもない納得のお値段ですね。これだけの展示物を見ることができるのでこの値段は妥当かと思われます。
考古学・人類学の博物館、ペン博物館とのセット割引アリ
また各種割引サービスも充実しており、月曜日と火曜日は2ドルの割引、さらにはペンシルベニア大学にある考古学や人類学に特化したペン博物館とのセット割引もあります。そのうえ年中無休なのでいつでも来館することが可能です。
ムター博物館にあるパンチのきいたお土産・グッズも見逃せない!
基本的にどこの博物館にもお土産コーナーが設けられています。海洋生物なら海洋生物、地学なら地学にちなんだお土産が置いてあります。では医学的な博物館にはどういったお土産やグッズがあるのでしょうか?紹介していきます。
ムター博物館のお土産グッズ①古い図書館の香り「香水」
まずは香水です。博物館で香水?と思うかもしれませんが、古い図書館をイメージして作られた香水なのです。これはウムラウト香水と呼ばれるもので、ほこりなどの匂いを元にしているようです。こんな面白い香水の値段は大体3000円となります。
ムター博物館のお土産グッズ②結腸のぬいぐるみ「メガコロン」
次はどこのお土産コーナーにも置いてあるぬいぐるみです。しかしどこのお土産コーナーでも見たことない形をしており、その姿は茶色く長い蛇のような形をしています。これは結腸をモデルに作られた内臓のぬいぐるみなのです。
ムター博物館のお土産グッズ③心臓を握りしめる「ハートスクイーザー」
次もぬいぐるみの一種なのですが、その見た目が普通ではありません。結腸の次は心臓をモデルにしたぬいぐるみなのです。手のひらで握れることのできる大きさで、文字通り心臓を握る体験ができるぬいぐるみです。大体4000円くらいで売られています。
ムター博物館のお土産グッズ④耳型キーチェーン
内臓の次は人間の部品です。キーホルダーになったのは耳でした。他にも足のピアスなどもありますが、耳のキーチェーンが一番人気があるそうです。値段は700円前後とお手頃な値段であることも人気の原因でしょう。
ムター博物館のお土産グッズ⑤水疱瘡ウィルスクッション
最後に紹介するのはクッションです。次はなんのモデルかというと、水疱瘡です。といっても鳥の頭の形をしています。これは水疱瘡が英語でチキンボックスと呼ばれることからそうなったようです。ちなみにお値段は1100円前後となっています。
ムター博物館ではイベントや展示会もある
またここではイベントとして、その時にしか見ることのできない展示会があったり、医学生に向けてのイベントもあったりするので、博物館として以外にも利用されることがあります。過去のことではなく未来の医学にも貢献しているということです。
イベントで休館の日もごく稀にある
このようなイベントなどがある為、ごく稀ではありますが休館の場合があります。15時間もかけていったものの開いてなかったじゃ話にならないので、行く予定の日があいているかどうか、サイトでの確認をおすすめします。
ムター博物館では一人の難病患者のせつない願いを叶えた
ムター博物館には、生前に進行性骨化性繊維異常形成症(FOP)にかかった二つの骨格標本があります。一人はハリー、もう一人はオーゼルという人物のものです。この骨格が展示物になるまでには理由がありました。
死んだら隣に展示されたい
もともとハリーの骨格は展示されていたのですが、この博物館に訪れたFOP患者のオーゼルは「死んだらハリーの横に展示されたい」と話していました。この病気は苦しく、大きな痛みを伴うもので、900人ほどしか前例がないほどの奇病です。
オーゼルが博物館を訪れてから約20年後、長い長い闘病の末息を引き取りました。そんな彼女の願いが叶い、現在は同じガラスケースの中に展示されています。この博物館にはもしかしたらこのような展示物が他にもあるかも知れません。
ムター博物館のほかにもある!少し変わっている世界の博物館
珍妙なお土産が多く取り揃えられている医学的なムター博物館ですが、世界には変わった博物館がまだまだあります。美しいものから目を疑うような博物館が存在するので、ほんの一部となりますが紹介させていただきます。
変わり種は博物館①シリラート博物館(タイ・バンコク)
まずはタイにあるシリラート博物館です。ここも医学に特化した博物館となるのですが、ここは博物館ではなく病院なのです。医学生のほかにも日本の観光客が多いです。病院の中に博物館コーナーがある形になっていますので、わからない方はスタッフまで!
変わり種は博物館②アイスランドペニス博物館(アイスランド)
博物館として目を疑ってしまうのが、アイスランドにあるペニス博物館です。哺乳類の歴史などが詰め込まれた博物館となります。正式にはアイスランド人類学博物館といい、館内の一角に様々な種類の哺乳類のペニスのコーナーもあります。
変わり種は博物館③国際UFO博物館兼研究所(アメリカ・ニューメキシコ)
アメリカには未確認飛行物体についての博物館もあります。UFOや宇宙人についての展示物があり、また500円で入館できるのも魅力の一つです。過去に観測されたUFOの資料や映像もあり多くのファンがここを訪れます。
変わり種は博物館④カンクン海底美術館(メキシコ)
最後に紹介するのはメキシコのカンクンにある海底美術館です。海底に彫刻などの展示物があり、見に行くには実際に海へと潜らないといけません。サンゴ礁を守るための計画の一環としてこの美術館が創立されました。
このように世界には数多くのジャンルに携わる博物館があります。日本にも珍しい博物館があり、東京にある目黒寄生虫博物館などが有名です。興味がある方は、詳しくまとめた記事がありますのでこちらからどうぞ。
ムター博物館コレクションに行ってみよう!
いかがでしょうか?これがホラー博物館と言われるこの博物館は、医学の歴史の詰まった博物館でした。ここには紹介しきれなかった展示物もまだまだあるので、アメリカに足を運ぶ機会がある方は、ぜひ一度この博物館にもいってみてください。
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