ヨナグニサンはモスラのモデルになった世界最大の蛾!幼虫も大きい!

1985年には、国内唯一の生息地である沖縄県で天然記念物に指定されています。そのため、捕獲することはもちろんですが、特別な許可がない限りは飼育することも禁止されています。海外では、地域によっては養蚕や観光名物としての目的で飼育されていることがあります。

見た目の美しさから乱獲?準絶滅危惧種にも指定された

大きさもさることながら、美しい翅の模様を持つヨナグニサンはとっても魅力的です。そのため、昆虫が好きな収集家や、それらをターゲットにした販売を目的とするハンターによって乱獲されてしまいます。地面に落ちたら飛び上がれないなど、残念ながらその捕獲はとっても容易です。

個体数が減っていき、種の存続が危ぶまれたため、環境省が管理するレッドリストに準絶滅危惧種として登録されています。人間のエゴで、その堂々とした姿が見られなくなるのは、何としても阻止したいところです。

ヨナグニサンの標本であればネットで売られている場合も

その姿を楽しみたいという方に朗報ですが、標本としてなら手元に置くことができる可能性もあります。その際は、通販などで出回っている海外産の標本を購入するか、天然記念物やレッドリスト登録前に作成されたものを購入することになります。

ヨナグニサンについて詳しく知りたいならアヤミハビル館へ

希少な存在であるヨナグニサンですが、与那国島にあるアヤミハビル館へ行けばその姿を見ることが出来ます。与那国方言でのヨナグニサンの名を冠するこの施設では、ヨナグニサン以外にも島独特の珍しい動植物を身近に感じることができるでしょう。

ヨナグニサンの生態が見られる!与那国島にあるアヤミハビル館

アヤミハビル館は、与那国空港の近くにある展示施設です。施設内では、生きているヨナグニサンを飼育しており、時期によっては葉っぱをモリモリ食べる元気な幼虫の姿を見ることもできます。入館料も比較的安く、気軽に立ち寄ることができます。

また、施設の近くには散歩コースも用意されており、島の天然の自然を観察することができます。与那国島独特の植物や生き物を見ることができ、島の人々との共生についても知ることができ、とても勉強になります。

アヤミハビル館にはヨナグニサンの繭でできた着物が贈られた

施設内には、ヨナグニサンの繭で編まれた貴重な着物が展示されています。この着物を織るのに、なんとヨナグニサンの繭が1000個以上も使われているそうです。製作にかかった期間はなんと4年。京都に住んでいる職人さんによって作られました。

もちろん日本国内でのヨナグニサンの捕獲は違法ですので、比較的生息数の多い台湾で採集された繭が使われています。1990年代には、ヨナグニサンの繭からテーブルクロスが作られましたが、それ以来の反物制作となるそうです。

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