ハイランダー症候群とは?
年齢を感じさせないといわれる難病は、その外見の様子から非常に珍しい病だといわれます。しかし実際にどのようなものであるのかを直接見たことのある人は少ないでしょう。その症状についてまずは調べていきます。
いつまでも歳を取らない病気
どのような症状なのかというと、一般的には一定の年齢になった段階で見た目の成長が止まってしまうという症状になります。その原因には諸説あるようですが、細胞の異常なまでの更新頻度といわれているそうです。
そのため、遺伝子の異常だともいわれており、生まれながらにして授かっているものだともいわれています。しかし、明確な根拠は出ておらず確証のない情報だけが流れているという形になっています。
また、医学的にも求められていません。これは実際にこの症状で医師にかかっている報告がないためです。また、確証がないことに加えて、情報の出どころも怪しいといわれています。
一部の噂では、情報源は韓国のとあるサイトとされており、その情報の不確かさがつぶやかれています。これも相まって、情報の不確かさやそもそも嘘であり都市伝説なのではないかともいわれているものになります。
ハイランダー症候群の2つの症状
この病にかかると一体どのような症状に脅かされるのかも調べていきましょう。まず一つ目が、幼少期に成長が止まるというものです。外見的成長が子供時代でストップするので、死ぬまで子供のままであり、子供の姿のまま生き続けることになります。
二つ目の症状としては、一定の年齢までは成長しそこから成長が止まるというものです。どうやら大人までは成長するので、外見的には年相応までにはなっているのですが、その時点で成長がストップします。
当然それ以上老けることもないので、死ぬまでそのままの姿で生き続けることになります。成長度合いはどうであれ、どちらも共通しているのは、いくつかの年までは成長し、そこからは見た目は一切変わらないというものです。
見た目が子供であるのか大人であるのか、何歳までのいった決まった情報はないようですが、その年齢になって以降はそれ以上成長することがないので、その姿のまま死ぬまで生き続けるということになります。
映画「ハイランダー」から名付けられた
奇妙な病であり、その姿を目にしただけでは、その人物がこの症状に悩まされているということは確認することが難しそうなものですが、この病名の由来はどこから来たのでしょうか。
どうやらもともとの名前の由来は、映画「ハイランダー」と呼ばれる作品から来ているようです。この映画の概要からもその理由が分かるでしょう。作中に登場する主人公の「コナー」と呼ばれる人物は、とある日に瀕死の重傷を負います。
しかし、奇跡が起こるのです。傷はみるみるうちに完治し、それによって年を取らなくなったのです。また、節の能力も身に着け、首をはねられない限り死なないという不死者になるのです。
そんな彼の活躍を描くこの物語ですが、登場する人物の特徴を踏まえ映画のタイトルから、年を取らない病気の意味でこの病名に名付けられたという訳です。
ハイランダー症候群の特徴
一それが病かどうかすぐに判断は難しですが、しかしこの病特有の症状もあり、それは患者を悩ませるものとなっているのです。発症すると免れられないリスクや特徴について調べていきましょう。
特徴①ガンになりやすい
発がん性率が一般的なそれよりも高くなるということです。これは、以上な細胞の更新と関係があるといわれています。一般的な人間の細胞更新頻度よりも多く更新がかかり入れ替わることになるので、その異常によってがん発症率が上がってしまうというものなのです。
先述したように、これまで医師にかかった症例はないのですが、しかしこの病に侵されていると考えられる人物は幾つか見つかっていたようで、例えばその一人のとある少年は4歳という若さで亡くなっています。
その死因には、生前におびただしい数の病に侵されていたことが関係しているといわれており、それらはこの病に侵されていたために引き起こされたと考えられています。細胞異常の影響で、その他の合併症にかかりやすくなってしまっているのです。
特徴②寿命が短い
二つ目の特徴としては、寿命が短いというものも言われています。これは上記の色々な病気にかかりやすくなるということと密接に関係しています。様々な病気に体が侵されるために、短命になるというのです。
しかし、生まれ持った遺伝子の変異と言えども、体に異常が見つからずに成長を遂げる人も居るようです。大人になってからある時点で成長が止まるというのがこのケースでしょう。
そういった例もあるようなので、異常が見つからず健康体でいる人も中には存在します。なので、一般的な寿命で死を迎える人も中にはいるので、全ての患者が短命という訳ではないようです。
特徴③原因不明
何が原因でこのような病になるのかということについては不明です。先述でもふれましたが、遺伝子の関係はあくまでも一説であり確定した情報ではありません。根本的な原因は不明なのです。なぜかかるのか、感染なのかどうかも一切が不明です。
正式に医師に症例が確認されたり、何らかの異常がありさえすれば研究が進められるのですが、その異常がみられることは珍しく確認されないことも多いようです。また、確認に至ったとしても、この病だと断定する確証がないので時間も足らず、研究も進みません。
また、最悪の場合、気づいたときにはすでに患者が亡くなる直前、なくなってしまったというケースも考えられるので、原因を突き止めることは非常に難しいといわれているのです。
特徴④老けない
最後の特徴として、老けないというのがあります。これが最大の特徴といわれています。子供時代に成長がストップするのか、はたまた大人に離れてもそこから成長が止まるのかはわかりませんが、その時点から外見は一切変わらなくなるのです。
子供時代で成長がストップするという場合であれば、外見は子供でも中身は大人に成長していきます。大人で発症した場合は、それ以降老けないので、おじいちゃんおばあちゃんになっても、年を感じさせない外見になる形です。
また、老けないことに関連しては次のような情報もあります。それが死ぬ直前に老けていくということです。外見的な老いがストップしているにもかかわらず、死ぬ直前で帳尻を合わせるように一気に老けていくそうです。
しかし、全てのパターンがそうなるという訳でなく、若々しい姿のまま亡くなることがもあるそうです。とはいえ、死直前に老け込むという原因も不明ですし、年をを感じさせない外見も原因はわかっていません。全くの未知の病となっているのです。
ハイランダー症候群の原因
特徴的なこの病状により大きな苦しみを味わうことになるわけですが、この病にかかる原因は何なのでしょうか。中でも有力な原因を調査していきましょう。
細胞の更新に異常がある説
最も可能性が高いとされる説が、細胞の異常な更新。つまり、異常な細胞分裂というものです。一般的な遺伝子と比べると何らかの違いがあり、その影響で、身体の成長プログラムに害を及ぼす信号を送っている、あるいは動いていない可能性があるということなのです。
その結果、一般人ではあり得ないような細胞の異常な分裂が行われ、更新がされているということになります。異常な更新は、それだけ聞くと体に良いイメージがあるように聞こえますが、そんなことはありません。
例えばガンなどであれば、細胞の分裂や更新速度が速いとそのリスクが高まることは他の病気からもわかっているようで、先述のリスクが高まることとつながります。病気のリスクが高まるために、短命ということになるのです。
きちんとした原因は不明
最も有力な説が遺伝子の異常による細胞の異常な更新とお伝えしましたが、しかし実際のところその真実はわかっていません。この遺伝子に関しても確証はないのです。確証がない物であれば、その他の説も考えられています。
例えば、ホルモンバランスの異常もその一つです。ホルモンバランスの異常により体の抵抗力汚も落ちていくといった説のようです。とはいえ、どちらも確証がないので確かなことは一切が不明なのです。
なぜここまで不明なのかという点ですが、どうやらこの病自体、体や体内での異常が発見されていないためにきちんとした情報も少なく詳細も不明なのです。詳しいメカニズムも原因もわからないので、その研究はより困難を期しています。
ハイランダー症候群の人は実在する?
原因や詳しい内容については不明なことが多く、その研究も確証がない中で進められているこの病。では、この症状に悩まされている人は実在するのでしょうか。現在この症状にかかっていると思われる人物を紹介しましょう。
数十年前と見た目が全く変わらない女優 イザベル・アジャーニ
とてもつもなく若く見え、その姿のままずっと変わらずにいると話題の女性です。この方もこの病に苦しむ人物ではないかといわれています。女優である彼女は「アデルの恋の物語」という作品などを代表作に持ち、18歳のデビュー以降大活躍をしている人物です。
そんな彼女ですが、なんと18歳から見た目が変わっていないとの噂があるのです。現在は60歳を過ぎる女性なのですが、18歳当時の写真と比較すると本当に老化という言葉を忘れるほどの美しさのままを保っているのです。
少年にしか見えない26歳 シン・ヒョミュン
一見すると少年にしか見えないこの男性、名前は「シン・ヒョミュン」と呼ばれる韓国人になります。彼はその見た目から韓国のピーターパンと呼ばれています。そして、実は今回紹介する病の火付け役になった人物ともいわれています。
韓国でこの病が発見されるに至った人物なのです。彼は少年のような見た目ですが、年齢は26歳で立派な成人男性。しかし、声変わりもなく、さらには陰毛も生えていないのだと言います。
この見た目、そして声質や成人男性ならば当然あるべきものがないなどの事実から、この病が発見され、韓国から公表されることとなったのです。
20歳まで成長しなかった ブルック・グリーンバーグ
こちらは貴重な症例として認められているケースになります。彼女の名前は「ブルック・グリーンバーグ」。1993年1月8日に生を受け、1800グラムという体重で誕生しました。
しかし、彼女はこれ以降ほとんど成長することなく20歳まで生きていくことになります。すでに亡くなっている彼女ですが、亡くなった当時20歳という若さでした。そして、その時は生まれた時とほとんど見た目が変わることのない体だったのです。
髪や爪は伸びていたのだそうですが、しかし体のそのほかの成長はほとんど見られなかったといわれています。不謹慎な話ですが、彼女のことが何かわかれば病のことも少しでも解明できるように思えます。
しかし、先ほどいった症例として認められたというのは、実はハイランダー症候群としてではないのです。確かに未知の病気としては認められたのですが、その原因など一切が不明なために「X症候群」として命名されています。
可愛らしい少女にしか見えないSammy
一枚の写真から有名になった可愛らしい少女もこの病が疑われる有名な人物です。彼女の名前は「Sammy」と言い、写真に写る彼女はとても幼く可愛らしい少女の姿をしています。
しかし、奇妙な点があり話題を呼びます。それは、写真の中の少女の右手にタバコが握られているのです。子供で喫煙はさすがに許されないというものですが、もちろんこれには理由があると後にわかります。
その事情が、彼女はこの姿ながらも年齢が22歳だというものでした。成人されているので当然タバコも問題ありません。この少女は子供の姿のまま成長が止まり、その後大きくなることなく現在に至っているということなのです。
若い頃と見た目が変わらない漫画家 荒木飛呂彦
荒木飛呂彦という名前をご存知の方も多いと思いますが、人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」と描いている漫画家です。そんな彼もこの病にかかっている人物ではないかといわれています。
知っている人も多いかもしれませんが、彼の姿は今現在も若いままで、その姿は30年以上にわたって変化がないといわれているのです。実際に彼が映る写真を見たことのある人も居ると思いますが、若い姿が確認できるでしょう。
彼の描く漫画には吸血鬼や超人的な能力を身に着けた人物が多数登場します。そのことと合わせて、荒木飛呂彦も吸血鬼になってしまったのではないかといわれるほど、その若さを保ち続けています。
見た目が赤ちゃんの26歳 Jerly Lyngdoh
赤ちゃんにしか見えない彼もこの病にかかっていると噂される人物です。かれはインド北部Meghalayaというところに住んでいるそうなのですが、その姿は全くの赤ん坊のままです。
しかし、一点だけしっかりと大人に成長した部分が伺えるそうです。それが歯です。笑顔になった時に見せる歯は明らかに赤ちゃんのそれとは様子が異なります。しっかりと歯だけは成長し、形や歯並びも整っており、26歳という年齢が伺えるのです。
ハイランダー症候群は都市伝説?実際には存在しないデマ?
奇病ともいえるこの病。実際にこの病にかかっているのではと噂される人物も紹介できたところですが、しかし、そもそもこの病が嘘でデマだという噂もあります。都市伝説といわれる真実や理由についてみていきましょう。
ハイランダー症候群と言われる人物の写真は捏造?
都市伝説であり嘘だという主張にはとある理由があります。それが、この病にかかっているといわれる先の写真の中に捏造疑惑があるからです。その写真が可愛い姿の写ったSammyさんの写真です。
彼女が映る写真ですが、実はダークウェブから流出した児童ポルノだとうわさがされているのです。それ故に捏造の疑惑が浮上しています。
ハイランダー症候群は症例が少なく証拠は少ない
写真以外にも疑われる点は多数あります。それが確たる証拠がなく、原因も一切が不明だからというものです。これまで韓国からの発表から各地でその情報が集まることとなりますが、韓国のテレビ放送以外の情報ではほとんどがインターネット上の情報なのです。