小林薫死刑囚の生い立ちや性格は?奈良小1女児殺害事件の概要と裁判も

ミーガン法とは、アメリカ合衆国、ニュージャージー州で成立した、性犯罪防止のための監視方法です。被害者となった女児の名前が由来となっているらしく、この法有用性が認められ他の州でも多数制定されるようになっていき、現在ではアメリカのこれらの情報公開法を一般的にミーガン法と呼ばれています。

彼が引き起こした事件以降、ミーガン法の導入運動が行われたと言われています。前述したとおり、小林薫死刑囚には多数の強制わいせつの前科があります。故に前科者への監視を強めようといった活動が広がったのは至極当然のことと言えます。

小林薫の事件から②「子供安全の日の集い」が開催

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事件の影響のもう一つの運動として「子供安全の日の集い」について紹介いたします。事件後、奈良市では、同市と市教委が主催する「子供安全の日の集い」が奈良市役所で開かれ、参加者らが子供たちが安全に暮らせる社会の実現のために、議論を繰り広げています。

これらの活動によって小児犯罪への対策が進み、同じような悲惨な事件が少しでも減らせるようになることを心から祈ります。

小林薫に殺害された被害者有山楓ちゃんの評判

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殺害された有山楓ちゃんは笑顔があふれる元気で優しい女の子だったようです。2013年11月22日に、犯罪被害者を出さない社会になることを願い、奈良県警と協力してひらかれた「犯罪被害者支援奈良県民のつどい」では、楓ちゃんが描いた似顔絵などの遺品を事件後初めて公開しています。

「いつもおいしいおべんとうありがとう」と母親への感謝のメッセージを添えた家族の似顔絵、事件十日前の七五三で書かれた、看護師になる夢が書かれた破魔矢などが並んだそうです。

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話を聞くだけで胸が締め付けられるような思いになります。こんな悲惨な事件に巻き込まれてしまったことが残念でなりません。このような被害者をこれ以上増やさないためにも、私たちは事件防止のために取り組んでいかなくてはなりません。

小林薫の事件から10年後…楓ちゃんの父が手記を公開

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2014年には事件発生から10年を迎え、楓ちゃんの父、有山茂樹さんが現在の心境などを綴った手記を奈良県警を通じて公開しました。全文を引用という形で紹介させていただきます。

今年で楓が被害にあったあの日から10年が経(た)ちました。10年は長くも感じますが変わることのない悲しみや苦しみはあの日のままです。

あの明るい笑顔や仲の良かった姉妹、事件がなければ今はどんな毎日を送っていたのだろうと考えてしまいます。家族を守れなかった後悔はこれからも消えることは決してないと思います。普通に過ごす毎日がどんなに幸せか、何気ない会話がどれだけ楽しいか、奪われた命が私たちにとってどれだけ大きく大切であったかを痛感する毎日です。楓が生きていれば今は高校2年生です。楓の妹も時々高校生の楓と遊んだ夢をみます。きっと賑(にぎ)やかな毎日で、たくさんの友達と遊び、色々やりたいことに取り組んでいたのだろうと思います。これからも忘れることはありませんし、今も私たちの思いの中で生き続けています。

小林元死刑囚の死刑執行から1年9カ月が経とうとしています。裁判は私たちが求めたものとなりました。しかし、小林元死刑囚が真摯(しんし)に罪を受け止め8年余りを過ごしたのか、楓の無念を少しでも晴らしてやれたかは今も分かりません。楓の命が奪われただけでなく、数多くの恐怖や苦しみを受け、そして多くのものを失いました。これを一つずつ乗り越えてこそ初めて区切りといえるのだろうと思います。

今も子どもが被害にあう事件が後を絶ちません。子どもの安全を守るには地域の繋がりが不可欠です。そこから親も子も安心感が生まれるのだと思います。罪のない子ども達が被害にあう事件が二度と起こらない、子ども達の笑顔のあふれる『安心・安全』な社会になることを心より願います。

(引用:産経WEST)

遺族が事件によって負った心の傷は、決して時間で癒えるものではなく、未だに深く心に傷ついたままであることを感じさせます。しかし、世間的には少しずつ事件の記憶が風化していっているのが現状です。それが口惜しくて仕方ありません。

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現在でも子供が巻き込まれてしまう事件は後が立ちません。だからといって妥協や諦観できるようなものではなく、子供たちが健やかに過ごすことが出来るように歯を食いしばってでも「安心・安全」な社会のために力を振り絞らなければなりません。

いま日本は戦争のない平和な国ではありますが、その平和を守るための戦いをすることが大事であると考えさせられます。

小林薫以外にも…小児性愛者が起こした事件

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この項では小林薫死刑囚以外にも小児性愛者が引き起こした悲しい事件の一部を紹介していきます。これらの事件の悲しい記憶は、忘れたくても、忘れてはいけない記憶です。この事件を糧にして、今後の社会の防犯への意識を高めていきましょう。

小林薫のような小児性愛者が起こした事件①千葉小3女児殺害事件

千葉小3女児殺害事件とは、2017年3月24日に、松戸市において小学三年生の女の子が誘拐され、26日に同じ県である我孫子市の草むらにて遺体で見つかった事件です。絞殺されており、20km近く離れた利根川河川敷で、被害者のものとみられるランドセルと衣服が見つかっています。

犯人の人となり

犯行に及んだ容疑者は同じ小学校の保護者会では会長を務めていたこともある人間で、遺留品のDNAの型が一致したことが主な逮捕理由であるようです。容疑者を知る人間の印象としては「温厚」「目立たず、いつもぼーっとしている」など総じて静かな雰囲気の人間である点で共通しています。

小林薫のような小児性愛者が起こした事件②広島小1女児殺害事件

広島小1女児殺害事件とは2005年11月22日に、広島県広島市安芸区で起きた殺害事件です。帰宅途中の女子児童が22日午後に、学校を出た後行方がわからなくなってしまいとなり、17時頃に、空き地にて放置されていたダンボール箱の中から遺体で発見されています。

死因は絞殺による窒息死で、下半身には指で付けられたキズが残っています。

犯人の人となり

容疑者はペルー人の男性です。当時30歳と言っていましたが、のちになって33歳であることが判明しました。遺体が入れられているダンボールから商品を購入した顧客が割り出され、事件を解決する糸口になっています。

この容疑者はペルーでも、3件以上の婦女暴行を働いたとして指名手配されていました。偽名をもちいて就労するためのビザを取得し、2004年に渡航し生活していました。

小林薫のような小児性愛者が起こした事件③高崎小1女児殺害事件

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群馬県高崎市で、当時小学一年生だった女の子が、アパートの同じ階に居を構える男性に殺された事件です。犯人の言動が印象的であり当時話題となった事件です。

犯人の人となり

容疑者の男性は26歳で、犯行の動機としては「いたずらしようとしたら騒がれそうになったので殺した」と実に身勝手な供述を行っています。

少女の被造物を多数所有しており、検察側に押収した被造物を捨てるように言われると、態度を豹変させ「あの子達を処分することは私の子どもを殺すかのようなものだ」と激昂するなど、これらへの異常な執着を見せています。所謂「フィギュア萌え族」が引き起こした事件としても見られています。

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