恩寵園事件とは?児童養護施設で起きた虐待事件の判決や要因、その後

時に大濱浩園長は、園児の頭をバリカンで剃ってしまうことがありました。それは散髪ではなく、問題行動の罰として、ハート型や星型だけを残してました。理由はそれだけではなく、この園から逃げ出してしまわない様に男女問わずそうしてました。

ほとんどの子供たちがこの後はしばらく学校を休んでいましたが、頭を刈られた後も学校に通っていた女の子もいたそうです。ですが、怪我を負わせた場合は、学校には風邪だと嘘の連絡を入れ休ませていました。

恩寵園事件で行われた虐待⑩園児達の前で足を切り出血させる

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姉から貰ったミサンガを男の子が園の中でも外さずに生活していると、その子を呼び出し、他の園児も一同に集めさせ、見せしめとして机の上に寝かせて包丁でミサンガを切りました。その際に足を切断をする真似をして出血させました。

この行為は園児を集めて行ったため、その中には足を切られた園児の姉もおり、あまりの残虐さに下を向いて涙を流していたそうです。こちらもその異常性を考えると、虐待の度を越えまさに拷問といえます。

大濱浩園長の素性とは?その全貌と園長側の人間とは

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千葉恩寵園裁判資料である、退職した保母による陳述書には、大濱浩園長の恐るべき素性が記録されていました。子供を日常的に暴力で支配した大濱浩園長の異常な思考の全てが明かされた記録をまとめました。

園長による精神的支配

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日々残虐な虐待行為が行われていた恩寵園では、「言葉で分からない時は体で覚えさせる」と言う全く理解しがたい教育方針を並べ、園内の虐待行為を正当化してました。大濱浩園長は激昂すると子供に対してそこら中のものを投げつけていました。その中に刃物も含まれる為、職員たちは表に出ていないかチェックするそうです。

叱っているところを園長に見つかった場合、激昂して子供にハサミやカッターなどを投げつけるからそういう風に先輩保母から後輩保母へ伝えていました。そういう現状から、恐怖で園長の機嫌を損ねない様にするので精一杯でした。

狂気に満ちた思考回路

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園長の虐待のきっかけは様々で、問題行動のあった子供が過去の虐待からなる防御本能で頭の前に両手の拳を出しただけで「ボクシングがしたいのか」などと言い、その子の頭を急に殴りつけることもありました。

そういった行動に対して批判的な職員が大濱浩園長に対して意見を言うと、「あなたたちの指導が悪いから、こうするしかない」などと反論してくる上に、あまり責め立てると子供たちに八つ当たりするので、結果何も言えなくなっていました。

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