恩寵園事件のように虐待を題材とした作品
世間にはまだまだ恩寵園事件以外にも、この様に虐待が行われている施設が実際に存在し、問題にもなってます。そんな痛ましい「虐待」に焦点を当て、それを題材にした作品がいくつかあるので紹介いたします。
『ひぐらしのなく頃に』に登場する「空の家」
両親を事故で失って身寄りも無く施設に引き取られた鷹野は、人権を無視した施設での生活に深いトラウマを負ってしまい、神を憎むようになるのですが、その施設内(空の家)でおこなわれた虐待に、マットに包まれた状態で竹刀で叩かれるという「潰れた芋虫の刑」というものがあります。
恩寵園の虐待行為の中で、金属バットや竹刀や木刀などで日常的に叩かれたという行為がありました。その他、罰として麻袋に入れられ吊るされたなどの異常行為もあったことから、この作品が恩寵園とリンクするものがあります。
『トガニ幼き瞳の告発』
韓国光州広域市の聾学校で入所している児童に対して、校長や教員による性的暴行が日常化していたにも関わらず、施設や地域ぐるみで隠蔽していたという実際に起きた信じがたい事件を元に描いた作品です。
暴行を行った教員らに対する判決があまりにも軽かった事、社会の関心があまりにも低かった事、実刑を逃れた関係者がそのまま学校に復帰したことなど、こちらも恩寵園事件とリンクする点が多いです。
恩寵園事件のような虐待はあってはならない
様々な理由から親元を離れ生活する時点で、心に傷を負っているにも関わらず、人知れず繰り返される虐待と戦い、助けを乞いながらも再び虐待されていた恩寵園事件。本来養護すべきであるはずの施設であってはならない事件を紹介させていただきました。
このおぞましい恩寵園事件の裁判が行われてから20年余りの間に、いくつもの痛ましい虐待事件が明るみになってます。今後もこの事件を教訓とし、子供達の未来を奪う「虐待」を根絶する必要があるべきです。