深海の「ダルマザメ」を知っていますか?丸い傷はダルマザメの仕業だった

昼間は水深の深いところに漂い、夜間は浅いところへ上がって餌を取ります。ダルマザメの表面には小さな餌に見える模様があります。この模様を上から見て餌を狙いにきた生物を逆に攻撃するという賢く、凶暴なサメなのです。そして比較的珍しいサメであると言われています。

ダルマザメの生態

大きな相手を恐れない

体調は30㎝程度。子供の頃に学校で使った30㎝定規を思い出して頂けると、その小ささが想像できますね。自分よりも大型の相手に平気で攻撃をします。小学生の頃に国語の教科書の『スイミー』という話を読んで、魚は大きな相手を恐れて逃げ出してしまうような印象があったのですが、ダルマザメにとって相手のサイズは関係ないようですね。

頭部の軟骨が石灰化していて、噛み付く力が強いという点が特徴です。どう猛な肉食の魚であり、ほとんどの時間、水中を漂って過ごしターゲットを探しています。小さいからといって侮れないものですね。

ダルマザメの形態

葉巻状で、ナイフのように鋭い歯を持つ

前述した通り、葉巻のように細長い体形をしているのが特徴です。大きく丸い目が愛らしさを感じさせますが、その下にある口は真横に伸び、まさにサメらしい口をしています。上顎の歯は小さく直立し、下顎の歯はナイフのように鋭く突き立てられ、恐ろしい武器を備えていることが窺えます。

NEXT 生え変わる歯