カールマイヤーは精神崩壊ソング?自殺したくなるって本当?その真相とは

ビートルズを崇拝していた悪名高いカルトのリーダーは残虐な殺人を行った理由をビートルズの楽曲「ヘルタースケルター」に教唆されたと告白し、ビートルズのメンバーや世界中のファンに動揺と衝撃を与えました。「カールマイヤー」のように自殺したくなるではなく、殺したくなって殺したのだから始末に負えない大悪人です。

ビートルズとチャールズ・マンソン

60年代末、西海岸のカルトのリーダー・チャールズ・マンソンは退廃したヒッピー文化の成れの果てで、ビートルズのみならず聖書の言葉でさえも自分の都合の良いように曲解し、信者を集め残虐な殺人を繰り返し「ヘルタースケルターの歌詞に「立ち上がれ!殺せ!」と言われたから俺のせいじゃない」と言ったのは有名な話です。

意味は螺旋状の滑り台

滑り台のてっぺんから真っ逆さまに落ちるイメージを歌にしたヘルタースケルターが、頭の逝ってるチャールズ・マンソンには黒人の暴動を示唆するものに解釈されたそうです。当時はポールを始めとするビートルズのメンバーもマンソンの主張に困惑していましたが、50年近くも時が経ちポールはコンサートでもヘルタースケルターを歌います。

読んだら死ぬ本が存在していた

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これは決して都市伝説的な比喩表現などではなく、本当に読んだだけで物理的に心臓が止まるかもしれない危険度を持った本が南デンマークの大学図書館に保管されている「カールマイヤー」もびっくりな実話です。

分析調査を妨げる緑色の表紙

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その本は16~17世紀ごろの貴重な、ローマ法などについて書かれた3冊の本ですが、そのどれもに羊皮紙が使用されています。表面全体に緑色の塗料が塗られていましたが、その表紙の塗料が調査を妨げました。

表紙には猛毒を含んだ顔料が使用されていた

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塗料には中世から暗殺や殺鼠剤に使用されていた非常に高濃度のヒ素が含まれていました。鮮やかな色と退色のしにくさからヒ素を含んだ顔料が19世紀のヨーロッパでは人気だった事から、この古書に使用されていたのです。ヒ素は飲むだけではなく触れたり気体を吸っただけでも大変な中毒症状を起こす猛毒です。

恐ろしくも美しいエメラルドグリーンの表紙

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その古書には害虫から本を守るために使われていたようです。現在デンマークの大学図書館では換気の行き届いたキャビネットで警告を記して保存しているそうです。美しい緑色の表紙を持つ古書は、実在した「読むと死ぬ本」でした。ちなみにロシアの「プレイすると自殺するゲーム」の記事はこちら。

カールマイヤーの「聞くと自殺する」という都市伝説はデマだった

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「聴くと自殺したくなる」や「精神が崩壊する」などの都市伝説で世の中に名が知れ渡った「カールマイヤー」ですが、真相はデマであり、制作者の意図するものとは違った評価を受けてしまいました。そして海外でも同様にデマや噂に寄って自殺を誘発するなどと言われる不遇な楽曲があります。

確かに一般には素直に受け入れられ難いジャンルのノイズミュージックですが、噂の元となった「カールマイヤー」は現在でも各音楽配信サイトに、「カールマイヤーの世界」をよりプリミティブにリミックスされた「カールマイヤーの引き裂かれた恋」の音源を残しているので、ノイズミュージックに興味のある方々におすすめです。

ロシア発の自殺ゲーム「青い鯨」に関する記事はこちら

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