怖い画像を組み合わせた「カールマイヤーep」の動画も流行った
YouTubeの「karlmayer」は全編に渡る恐怖画像ではなく、色とりどりの鮮やかな花畑の画像が続く中、突然一瞬だけ現れる怖い画像や、動画エフェクト処理が良い味を出しています。「ひぐらしのなく頃に」の画像を使用したバージョンもありますよ。
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カールマイヤーep同様「自殺ソング」と呼ばれる曲が存在する?
世界中見渡してみると「カールマイヤーep」と同じく、真相は不明のまま「自殺ソング」と呼ばれる楽曲が数多く存在しています。聴いただけで人が命を絶つなど疑わしいものばかりですが、死なない程度にそれぞれをご説明していきましょう。
世界で自殺を誘発し放送禁止に?「暗い日曜日」
現在では2002年に映画化もされた「暗い日曜日」ですが、世界中で大量の自殺者を誘発したと噂され、実際にBBCでは放送禁止にしたなどの事例があり、噂に拍車をかけるように作曲者は自殺しています。日本音波研究所の見解では、連続する3連符や強烈なビブラートが神経に不安感を抱かせるのではないかと言う事です。
サブリミナル効果がある?「Better by You, Better than Me」
ジューダス・プリーストの楽曲を逆再生すると「DO IT !」と聞こえ、これが自殺の原因だと主張する遺族の訴えは、当然ながら退けられましたが、1985年アメリカで二人の少年がドラッグで酩酊状態の中一人は助かり一人は即死だった事件です。
同様にサブリミナル効果で自殺幇助の楽曲だとして、オジー・オズボーンの「自殺志願(Suicide Solution)」の中に「Get a gun ! Shoot Shot Shoot !」と聴こえる箇所があるとレーベル側を訴える団体がありましたが、前途のジューダスやオジーを含めた全ての楽曲に対する裁判は、アーティスト側が勝利しています。
自殺を誘発している?「山手線の発車メロディ」
自殺大国である日本の自殺者は1日あたり80~90人と、欧米諸国の先進国と比較して異常に高いものです。JR東日本の山手線の飛び込み自殺はランキング9位(1位はJR中央線)ですが、各駅ごとに設定された「発車メロディ」が原因とも噂されています。ちなみに自殺の名所と言う不名誉な称号を得たのはJR新小岩駅です。
韓国の若者の間で話題に「迷宮」
韓国版「カールマイヤー」と話題を読んだ韓国の「迷宮」は、伝統楽器カヤグムの大家ファンビョンギの演奏で有名ですが、「聴くと死ぬ」と言う噂が韓国の若者たちを中心に広がりました。
「カールマイヤーep」と間違われることのある楽曲・言葉とは?
「カールマイヤーep」と検索すると、楽曲とは全く無関係のものもたくさんヒットします。前途で紹介した脚本家のカールマイヤー氏しかり、都市伝説にはなり得ないどんな無関係な「カールマイヤー」があるのかご紹介します。
電波少女の楽曲「Re:カールマイヤー」とは無関係
2013年にリリースされた電波少女のファーストアルバム「BIOS」に収録された楽曲。電波少女は2009年から活動している日本のヒップホップグループで、楽曲やリリックも都市伝説とは全く関係の無いものです。
繊維機械の会社「カールマイヤー社」とは無関係
1937年にドイツで設立されアメリカやインド・イタリア・中国・香港など数カ国に支店を持ち、もちろん日本を含んだワールドワイドに活躍する老舗の繊維機械製造会社です。こちらも無関係ですね。
ヒトラーと懇意だったドイツの軍人「カール・マイヤー」とは無関係
部下であったアドルフ・ヒトラーが政界入りするきっかけを作ったドイツの軍人、反ナチスに転じたため逮捕され強制収容所で最期を迎えました。この方も都市伝説とは縁が無さそうで無関係でしょう。
有名な自殺ソング・暗い日曜日の作家は「カールマイヤー」ではない
世界中で自殺者を誘発したとされる「暗い日曜日」は1933年ハンガリーで発表され、作曲がRezso Seress 作詞はJ.MarezeとF.Eugene Gondaという方々で、カールマイヤーと言う名前とは全く無関係でした。ちなみに楽曲を元に1988年に小説化され、2002年には映画も公開されています。
「カールマイヤーep」の仲間!日本のノイズミュージックの有名曲
おそらく「カールマイヤーep」で初めてノイズミュージックに触れた方がほとんどだと思いますが、生活音を始め工事現場や車の騒音など日常生活でもあらゆるところにノイズが存在し、それらを故意に音楽と言う手法で表現したものがノイズミュージックと呼ばれるジャンルです。
カールマイヤーと同じジャンル①ノイズの帝王「Merzbow」
1980年代から日本においてもノイズミュージックが次々と出現してきました。ノイズの帝王と言われるMerzbowはラップトップなどの機材でハーシュノイズを発生させ、聴くものを覚醒させるようなサウンドを表現しています。
カールマイヤーと同じジャンル②フランス・パリで活動「池田亮司」
池田亮司氏とは、テクノノイズと呼ばれるデジタルノイズを駆使し、音の物理特性や人間の知覚をテーマとした作品を制作し、フランス・パリを拠点として活躍している日本の電子音楽・実験音楽のミュージシャンです。
カールマイヤーと同じジャンル③新世代の5人組「ENDON」
ハードコア出身の新世代ノイズバンドENDONは、2006年に結成され現在までに2枚のフルアルバムとリミックスアルバムなどをリリースし活躍しています。比較的”わかりやすい”洗練された楽曲の多い期待のバンドです。
「聴いたら人を殺したくなる曲」で殺人を犯した男
ビートルズを崇拝していた悪名高いカルトのリーダーは残虐な殺人を行った理由をビートルズの楽曲「ヘルタースケルター」に教唆されたと告白し、ビートルズのメンバーや世界中のファンに動揺と衝撃を与えました。「カールマイヤー」のように自殺したくなるではなく、殺したくなって殺したのだから始末に負えない大悪人です。
ビートルズとチャールズ・マンソン
60年代末、西海岸のカルトのリーダー・チャールズ・マンソンは退廃したヒッピー文化の成れの果てで、ビートルズのみならず聖書の言葉でさえも自分の都合の良いように曲解し、信者を集め残虐な殺人を繰り返し「ヘルタースケルターの歌詞に「立ち上がれ!殺せ!」と言われたから俺のせいじゃない」と言ったのは有名な話です。
意味は螺旋状の滑り台
滑り台のてっぺんから真っ逆さまに落ちるイメージを歌にしたヘルタースケルターが、頭の逝ってるチャールズ・マンソンには黒人の暴動を示唆するものに解釈されたそうです。当時はポールを始めとするビートルズのメンバーもマンソンの主張に困惑していましたが、50年近くも時が経ちポールはコンサートでもヘルタースケルターを歌います。
読んだら死ぬ本が存在していた
これは決して都市伝説的な比喩表現などではなく、本当に読んだだけで物理的に心臓が止まるかもしれない危険度を持った本が南デンマークの大学図書館に保管されている「カールマイヤー」もびっくりな実話です。
分析調査を妨げる緑色の表紙
その本は16~17世紀ごろの貴重な、ローマ法などについて書かれた3冊の本ですが、そのどれもに羊皮紙が使用されています。表面全体に緑色の塗料が塗られていましたが、その表紙の塗料が調査を妨げました。
表紙には猛毒を含んだ顔料が使用されていた
塗料には中世から暗殺や殺鼠剤に使用されていた非常に高濃度のヒ素が含まれていました。鮮やかな色と退色のしにくさからヒ素を含んだ顔料が19世紀のヨーロッパでは人気だった事から、この古書に使用されていたのです。ヒ素は飲むだけではなく触れたり気体を吸っただけでも大変な中毒症状を起こす猛毒です。
恐ろしくも美しいエメラルドグリーンの表紙
その古書には害虫から本を守るために使われていたようです。現在デンマークの大学図書館では換気の行き届いたキャビネットで警告を記して保存しているそうです。美しい緑色の表紙を持つ古書は、実在した「読むと死ぬ本」でした。ちなみにロシアの「プレイすると自殺するゲーム」の記事はこちら。
カールマイヤーの「聞くと自殺する」という都市伝説はデマだった
「聴くと自殺したくなる」や「精神が崩壊する」などの都市伝説で世の中に名が知れ渡った「カールマイヤー」ですが、真相はデマであり、制作者の意図するものとは違った評価を受けてしまいました。そして海外でも同様にデマや噂に寄って自殺を誘発するなどと言われる不遇な楽曲があります。
確かに一般には素直に受け入れられ難いジャンルのノイズミュージックですが、噂の元となった「カールマイヤー」は現在でも各音楽配信サイトに、「カールマイヤーの世界」をよりプリミティブにリミックスされた「カールマイヤーの引き裂かれた恋」の音源を残しているので、ノイズミュージックに興味のある方々におすすめです。