ですが、冷静に考えると、あの会社に知的障害者の面倒を見れるほどの設備は整っていたのか?と疑問が芽生えますが、誰もそれは疑いませんでした。
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水戸事件の捜査が事件発覚後も進まなかった理由とは
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この非人道的に知的障害者を扱い続けた狂った事件は、社長による助成金の詐欺行為で発覚しましたが、その後の何故か調査がなかなか進展しませんでした。
水戸事件の容疑者として逮捕された赤須社長はすぐ釈放された
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通常、警察が事件の犯人を逮捕したのなら、続けて余罪を追及するはずですが、なぜかすぐに保釈してしまいました。
そこには警察による、社会福祉に積極的に取り組んでいて実績のある赤須社長への忖度が見え隠れしていたのです。
そして金銭の不正受領は魔がさしただけだという可能性もあるが、まさか自らが雇用した知的障害者を虐待しているとは考えたく無かったのかもしれません。
以降の捜査がなかなか進まなかった水戸事件
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あれほど福祉活動に力を入れていた社長の裏の顔が暴かれ(不正受給、超低賃金労働)、経済的な支配が発覚し、地元の支持者たちは裏切られた形となりました。
そしてここで生活する者たちが、実は身体的虐待もされているのではないかと疑いの目を向けることになります。
ですが、疑いは日に日に増していく一方で、何故かその後の捜査が進みませんでした。実はそこには明確な理由があったのです。
水戸事件の捜査に警察が消極的だったのには理由があった
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助成金の不正が発覚した時点で芋ずる式に低賃金であったこともわかりますが、そこから虐待行為が発覚して逮捕されるまでにはかなりの時間がかかりました。そこには理由があったのです。
水戸事件に消極的な理由①警察には以前から虐待の認識があった
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警察は、以前から虐待の事実を把握していましたが、これといった具体的な対応はせず、良質な改善案を提示することもしませんでした。
ただそこで働く知的障害者である従業員に対して、自主退職をうながすだけで、積極的に細かな調査をすることはありませんでした。
通常、虐待の事実があるのであれば、詳しい調査のために現地に赴いて、加害者と被害者と両方の証言を取るなどして事実確認をします。
水戸事件に消極的な理由②被害者が知的障害者だった
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通常、実際に現場で被害にあった、もしくは目撃した場合は、その証言を集めて、それぞれの情報が一致していると、それを盾に戦えます。
ですが今回の事件は被害状況を説明するのが知的障害者であったことで、記憶が曖昧な部分がったりすることから信憑性に欠けました。
その為証拠はおろか、立証が難しかったのです。健常者に対して聞き込み調査があったかはわかりませんが、被害を受けた本人から、真実を聞きくのは難しかったのです。
水戸事件に消極的な理由③赤須正夫社長が地元の名士だった
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万が一誰かが虐待の事実を認識し告発できても、誰もが認める活動実績による信頼の厚さから、逆に告発が疑われる可能性も大いにあります。
社会福祉に貢献し表彰された赤須社長は非常に人望が厚く、警察としても、赤須社長がまさかそんなことするはずがないと思い込んでいたのです。
そして今、虐待が発覚すれば、知的障害者の居場所がなくなる可能性もあったため、警察は必要以上に気を使い、捜査が大幅に遅延しました。
水戸事件に消極的な理由④赤須正夫社長の弁護士が元国会議員だった
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そして1番厄介だったのは、地元が選出した元国会議員の種田誠が弁護士として赤須社長についたことでした。
何故ならそれは地方において「元国家議員」という肩書きは英雄扱いされていたため、敵に回したくない人物でした。
ですが虐待行為を暴くという行為自体が、元国会議員の弁護士に表立って逆らう形とも取れるため、行政も警察署もプレッシャーになっていたのです。
水戸事件の裁判の結末とは?その①刑事裁判での判決
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優良企業の悪事がバレ、それでも捜査は難航し、ようやく裁判にて判決が下る形となりました。ですがその判決に対して多くの人が疑問を抱きました。
水戸事件の刑事裁判①赤須正夫社長への判決は懲役3年執行猶予4年
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常人では全く考えられないほど狂った思考回路で、その支配下にもと、長きにわたり知的障害者たちを苦しめていたにも関わらず、下されたのは判決は執行猶予付きの懲役3年でした。
誰もが予想していなかった執行猶予がついたことで、期間中を無事に過ごせば、懲役の3年は無効化されてしまうので、野放しにしたのと同じです。
被害者は心だけではなく、身体的にも大きな傷を負わされ、無限地獄のような毎日を過ごしてきました。その為この判決には支援者たちから不満が噴出してしまいました。
水戸事件の刑事裁判②不正受給詐欺や暴行2件・傷害1件のみ該当
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先の助成金の不正受給は認められましたが、数多くの虐待行為の中からわずか2件の暴行と、1件の傷害のみ認められる形となってしまいました。
ここで問題なのは、赤須社長はやその他出入りする業者や友人からの連日繰り返されていた性的虐待については認められず、お咎め無しとされてしまったことです。
更にいうと、柱にくくりつけ、バットなどで殴打していた事実は認められず、あくまでもスリッパなどで叩く程度とされてしまいました。
水戸事件の刑事裁判③暴行や強姦は罪に問われなかった
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実際に半月板を損傷するほど膝を痛めつけられたり、耳が変形するほど殴られ続けたりもしましたが、なんと目撃情報がないなどの理由で認められませんでした。
強姦においてもその他の目撃者がおらず、被害者も思い出すと精神的苦痛を味わうため、期間中になかなか証言できず、証拠もなかったので、起訴することができませんでした。
もし全員が確実に証言できていたら、運命は変わっていたかもしれません。そして社長は、こうなることも計算して知的障害者を狙っていたとしか思えません。