廃墟「行川アイランド」が生まれ変わる!
行川アイランドは2001年8月31日まで千葉県勝浦市浜行川にあったレジャー施設です。行川アイランド駅へは外房線の各駅停車に乗り、同名の駅下車です。付近には民家もほとんどなく、駅の利用客は一日に20人を割るほどでした。
2001年行川アイランド閉園
行川アイランドは付近にできたアミューズメントパークやレジャー施設に次々に客を奪われて、経営難に陥いってしまいました。バブル崩壊の煽りを受けて、2001年に閉園に至りました。付近に住宅街もなく、駅を含めてその一角はなにもないような状況になっています。廃墟巡りのスポットやサバイバルゲームの基地として話題にのぼります。
行川アイランドが「勝浦シーサイドパークリゾート」へ
共立メンテナンスが2018年に跡地にホテル2棟と公園施設を建設すると発表しました。ホテルは2棟で完成すれば660人の宿泊が可能になります。2020年春に着工して、勝浦シーサイドパークリゾートの完成は2024年の予定です。
1年を通してそれほどの需要があれば町は活気が出る筈です。渋谷もたまに行くと随分変わっていました。新宿の南口も高いビルがたくさんあり驚きました。勝浦市の変化は楽しみですね。街は急速に変化してゆきます。
勝浦シーサイドパークリゾートの概要
勝浦シーサイドパークは2棟のホテルを建築します。ホテルラビスタは7階建て72室で、ルシアンが8階建て156室の2棟が建設されます。ラビスタはペット同伴可能な施設になります。1日の収容人数は664人の巨大ホテルです。園内には運動広場を併設して、トロッコ電車を走らせます。
廃墟巡礼の聖地「行川アイランド」
廃墟マニアと心霊マニアは違います。廃墟マニアは廃墟に歴史を感じるタイプや、かつての賑やかな様子を想像してノスタルジーに浸ったり、朽ちてゆく様子に感じる虚しさや殺伐としている荒廃感が好きだったりします。楽しみ方はそれぞれです。
広大な敷地に広がる廃墟
広大な敷地ですが、かつての栄光がそこここに残ります。当時のまま置かれた椅子や壁、崩れて半分埋もれたトンネル。掘り当てられた温泉。子供たちが歓声を上げたスライダーつきのプールがそのまま残ります。ある日突然打ち捨てられたプールにかつての残像が見えるのです。
行く手を阻む巨大トンネル
素掘りのトンネルに、昔のペイントが残ります。荒れ果てた廃墟にはくすんだペイントさえ鮮烈な色となり飛び込んできます。トンネルを抜けた先にフラミンゴがいるのではないかという期待感は簡単に裏切られます。広場に立つと空だけが輝いています。
廃墟マニアが震えて喜ぶトンネルの数々
トンネルの入り口を入る時に、向こうにどんな風景が広がっているのだろうかと、想像しますが、弾薬が散らばっていたりします。かつて、レジャー施設よりはるか前には弾薬庫だったことを思い出して背中が寒くなります。
戦争の跡ではなく、サバイバルゲームの残骸だと思い出します。思いだした途端にに、勝手に描いた動物たちの姿は微塵もなく消えてしまいます。なるほど荒廃した施設の姿が見えます。ここは歓声が聞こえる廃墟だと廃墟マニアは語りました。荒れた場所に見えるかつての栄光が好きだと語ります。
化女沼レジャーランドは廃墟マニアの聖地です。こちらからご覧ください。
かつての行川アイランド
行川アイランドのフラミンゴが野生化していると話題になったことがあります。またキョンが野生化していると問題になっています。キョンを専門に捕獲する猟師が必要で、対策を立ててゆかないと近隣県まで被害が広がると懸念されています。
行川アイランド人気のショー「フラミンゴショー」
色鮮やかなフラミンゴの集団を思いのまま誘導する女性スタッフの勇姿は人気のショーでした。行川アイランドといえばフラミンゴのショーでした。フラミンゴはネットもなく、放してありましたが、一糸乱れぬダンスを披露していました。
孔雀ショーもあった
行川アイランドといえば、鳥の飼育にも力を入れていました。フラミンゴのショーの次に人気を集めていたのが孔雀のショーです。山の中腹から次々に舞い降りる孔雀の姿は迫力があり、フラミンゴのショーよりも歓声が上がっていました。
行川アイランドとキョン
行川アイランドは鳥類の飼育が特徴でした。動物25種鳥類68種を飼育していました。日本には1頭だけしかいない水牛のアノアも飼育されて当時は人気でした。またアシカのショーも行われていたり、バーベキューもファミリー層の獲得に貢献していまいた。
千葉県で唯一飼育されていたキョン
千葉県では唯一キョンが飼育されていました。行川アイランドでは動物の飼育にも力を入れていました。キョンは成獣でも体重15kgほどしかなく、森林の低木林に生息しています。特定外来生物に指定されています。食料は木の葉や木の実、草を食べます。
キョン脱走!そして繁殖
行川アイランド閉園の時に脱走したキョンが千葉県や近隣の山で繁殖しています。動きがすばしっこく、体が小さいので、遠目にはカモシカの子供のように見えてしまいます。繁殖力か非常に高いので深刻化しています。千葉はイチゴ栽培が盛んですが、キョンはイチゴが好物です。
キョン野生化繁殖問題
行川アイランドから脱走したキョンは、今や5万匹を越してしまったため、生態系を破壊する危惧と、田畑が荒らされる被害が出ています。イノシシを追う猟師も、キョンの捕獲には及び腰です。原産国は中国、台湾ですが、房総半島は温暖な土地で、キョンには過ごしやすい所です。
繁殖のスピードが速いので問題になっています。市町村から助成金を出して、キョンの駆除に力をいれないと、農作物の被害が膨らみます。キョンの駆除専任の猟師の育成にも力を入れるなど、対応が迫られています。
行川アイランドとフラミンゴ
行川アイランドといえばフラミンゴでした。当時テレビコマーシャルもしていましたから、昭和の人ならもれなく知っていると思います。フラミンゴは食べている餌で赤くなっているのですが、日本で繁殖したフラミンゴは薄い色になっているかも知れません。
フラミンゴは行川アイランドのシンボル
フラミンゴは行川アイランドのシンボルになっていました。ショッキングピンクの大きな鳥がお姉さんの合図で並んでダンスをする姿はコミカルで、子供たちばかりでなく、大人にも人気でした。フラミンゴの動きはコミカルです。
駐車場沿いに置かれたフラミンゴのオブジェ
行川アイランドにはたくさんのフラミンゴがいましたが、フラミンゴのオブジェはそれ以上の数が飾られいました。行川アイランドの入り口の道路にもズラリと並んだオブジェがありお客様を出迎えていたのです。駐車場の周囲にもフラミンゴのオブジェがありました。
千葉県のいたるところに出現する行川アイランド「フラミンゴ」
フラミンゴは脱走してしまい、千葉のいたる所で目撃されています。またオブジェのフラミンゴは希望者に無料で配られたので町のあちこちにフラミンゴのオブジェがあります。小学校の入り口や商店の看板、一般の家の庭にラミンゴが立っています。市民は行川アイランドを残そうと嘆願書を出しましたが実現しませんでした。
行川アイランドへのアクセス
行川アイランドへのアクセスルートを探している方のために今更ですがお伝えします。敷地への立ち入りは罪になります。工事が始まれば完全に立ち入り不能となることをお知らせしておきます。なかの様子なら小高いところから眺めることができます。
行川アイランドの場所
行川アイランドの跡地は千葉県勝浦市にあります。周囲は山で囲まれたお椀型に窪んだ土地にあります。そのため、施設に入るのには、トンネルを抜けます。入口は塞いでありますが、山道をぬけるルートがあります。ただし、ここは私有地で見回りをしています。