紀州釣りをマスターしてチヌを釣り上げよう!

タナ取りは、ウキが海中に沈む状態から様子をみて、足りない分を足していく方法がいいでしょう。先にウキ下を長めにとると、潮の流れでウキが流され、ウキ下が水深より長いのに、合っているように見えるからです。だんごを投げて、道糸を送っていくとウキが水面に浮かびます。水深と設定したウキ下が大体同じ状態が、タナが取れたという合図です。タナがあった状態のことをトントンと呼んでいます。

紀州釣りの釣り方

ウキ投入するまでのコツをつかもう!

だんごを握ったら、杓に乗せます。投げる反対側の手で竿を持ちます。中指でリールの糸巻き部分をほつれないように抑えてレールをオープンにします。ウキが水面に浮いていて、糸がふけていない状態にします。竿先を絡まないように下げておいて、投げる方向を見定めます。見定めたら、竿先は少し外します。だんごを投げたら、ウキが飛んでいくように竿を少ししゃくります。ウキ止めがウキまで到達するまで、ラインのはりをみながら少ししゃくります。

チヌを釣るにはチヌの性質を知ろう

チヌは視覚と嗅覚に優れている!

だんごが底に届くまでに、エサ取りがだんごをつつきます。すると、だんごの材料であるヌカが広がり濁りが生じます。この濁りを見たチヌが反応して集まってくるのです。また、チヌは潮に乗ってくる餌の匂いにつられて集まります。チヌはアミエビやサナギが好物です。チヌの釣果がいまいちな時は、集魚力が高いサナギを使うといいでしょう。

紀州釣りで使う餌は釣り場見て決める

集魚力を考えて材料を決めよう。

日頃から釣り人がいる釣り場は、魚もいるので集魚力にこだわらなくてもいいでしょう。しかし、余り人がいないところは、まず、釣り場に魚を集めるところから始めなければなりません。釣り人がいる釣り場で、夏から秋口はチヌも活性していてエサ取りも多いので、集魚力を抑えたものでなくてはいけません。集魚剤なしでベース材と海水だけ作っただんごで十分です。しかし、人が余りいない釣り場は、集魚力を上げるために、チヌの好物のアミエビと乾燥した、細引きサナギがおすすめです。嗅覚の鋭いチヌは、サナギの匂いに引き寄せられて集まって来るからです。まず先にこの二つの材料を混ぜ合わせて5分ほどなじませます。その後でベース材を入れます。乾燥したサナギが、アミエビのエキスを吸うので、まるで、生のサナギのようになります。匂いも強くなり、チヌ好みになるので、集魚力が一気に高くなるのです。より集魚力を上げたい人は、すりおろしニンニクを入れるといいでしょう。ベース材を入れた後は、だまにならないようにきちんとこねましょう。

紀州釣りでチヌを仕留めろ!シーズンごとのテクニック

春の紀州釣り

春になると、チヌは産卵のために、藻が生えているところを好むようになります。また、藻は身を隠す絶好の場所になります。藻が生えている漁場がおすすめです。また、春先はまだ海水の温度が低いので、集魚剤を使って魚を寄せた方が釣果が期待できます。オキアミや乾燥さなぎがおすすめです。

夏の紀州釣り

海水の温度が上昇し、チヌの活性も高くなります。うまく釣れるときは、釣果はかなり期待できます。しかし、エサ取りも活発になるため、どの様にエサ取りから回避するかがネックとなります。まず、道糸が風や潮で弛んだり、糸ふけをおこすと釣り餌が浮いて、エサ取りに食べられてしまいます。その為、ハリスを長めにとり、ツリエを這わせるとエサ取りに食べられないで済みます。

秋の紀州釣り

チヌは秋口にかけて最盛期となります。だんだん海水の温度が低くなり、深いところに移動する準備を始めるため、エサを積極的に求めるようになります。また、この時期に大きな群れを作る習性があるので、チヌが面白いほど釣れます。チヌに活性があるので、タナはトントンを目安に行ってください。

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