クンストカメラ付近には露店が立ち並んでいる広場があり、そこではお土産を買うことができます。もちろんマトリョーシカも売られており、その他には服やカバンなどの雑貨なども取り扱われています。
ロシアの露店も日本のように割高な金額で売っているのかは不明ですが、グロテスクな標本を見た後に可愛いマトリョーシカで癒されても良いかもしれませんね。
クンストカメラに関する書籍
人気の番組『クレイジージャーニー』にて取り上げられたこともあり、ロシアのクンストカメラは今まで以上に有名になりました。実際にロシアには行けないという方でも、クンストカメラの知らない奥深い部分まで楽しめちゃう本をご紹介します。
クンストカメラ関連書籍①都築 響一『珍世界紀行』
現代美術全集「アート・ランダム」全102巻を刊行し、現代美術、建築、写真などの幅広い分野で活動を続けている都築響一が、ヨーロッパの珍名所99箇所を巡礼した記録が掲載されています。
珍名所の中にクンストカメラはしっかり写っていますよ。クンストカメラに行くためのモチベーション作りとして読んでみても良いですし、ロシアにまで行けないからこの本で楽しむこともできる一冊です。
クンストカメラ関連書籍②佐藤 健寿『奇界遺産』
クレイジージャーニーの奇怪遺産でお馴染みの佐藤健寿が撮影したクンストカメラを含む世界各国の奇怪な遺産の写真がふんだんに掲載されています。
クレイジージャーニーの番組でクンストカメラを見た方も、実際に左藤さんの写した写真の数々を見て振り返るも良し、行きたい気持ちを焚きつける一冊です。
ピョートル大帝のコレクションはグロイが偉大!
ピョートルが自身の有り余るコレクションを展示し、国民にもっと奇形の真実や医学について徹し欲しい思いで建設されたクンストカメラ。やはりどうしても奇形児や人間標本のグロさだけが取り沙汰され、『気持ち悪い』『怖い』などのイメージに偏りがちですが、ピョートルは後世に受け継がれる偉業を成し遂げているのです。
人間の頭部を縦に真っ二つにし、普段見ることのできない頭の中の断面図や奇形児のホルマリン漬けなども、現代の医学に間違いなく影響・貢献しているからです。当時は生きた人間までをも展示するというあってはならないスタイルを一貫して崩さなかったクンストカメラですが、300年後でも現代人からこれだけの注目を集めています。
300年と言わず何百年に渡ってピョートルの偉業が末長く認められ続けることを望みます。