北センチネル島はやらせ?入ってはいけない島の驚愕の真実と現在

チャウ氏の遺体は砂浜に埋められていると考えられていますが、交渉が不可能であり、警察も遺体回収には否定的で、いまもチャウ氏の遺体は行方不明なままです。

批判の声も多い宣教師の行為

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警察だけでなく学者やジャーナリストからも遺体回収は現実的に不可能という声が多くあります。もちろん回収隊の死傷等の二次災害を懸念してのことです。

また別の視点として、一連のチャウ氏の行為が法律違反なため、センチネル族のほうが平穏を脅かされた被害者だという声もあります。

実際、チャウ氏を手助けした現地の住民も法令違反で処罰を受けています。

この事件のニュース映像をチェック

 

宣教師が先住民に殺されるというショッキングな事件は、日本の大手メディアでも数多く報道されました。

それらニュース映像から1本チェックしてみましょう。事件のあらましがよくわかるニュース映像です。

北センチネル島は全てやらせだった?

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北センチネル島にまつわるにわかには信じがたい事件をいくつか紹介しましたが、そもそも真実なのでしょうか?

つまり、これらは単なる作り話で真実ではない!マスコミも巻き込んだ壮大な「やらせ」ではないか?という疑問を持たれる方もいるでしょう。

この項では北センチネル島をより深く読み解くために、不可解な点を挙げていきます。

北センチネル島のやらせ疑惑①現代社会ではありえない?

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まず移動・通信手段など科学技術が高度に発達した現代社会で、外界を完全シャットアウトしたコミュニティが存在できるのかという疑念が挙げられます。

マサイ族の太陽光充電のスマホの爆発的な普及や、1969年に初めて外部と接触したアマゾンのスルイ族が今では熱帯雨林保護にGoogle Earthを活用していることなど、多くの文明化の事例があります。

ITや科学技術の波は否応なしに広まっていくので、北センチネル島のように現代社会を完全に拒絶することは信じられない、不可能だという声も根強くあります。

北センチネル島のやらせ疑惑②未確認の宣教師の遺体

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宣教師が命を落とした事件では、宣教師の遺体は未発見・未確認のままで、回収の目途も立っていません。

そのことをもって、実はチャウ氏は生きているのではないか?チャウ氏(と一部の現地住民)による狂言、すなわち「やらせ」ではないか?という声があります。

また、そもそも海上監視・警備もある島へ本当に漁船やカヌーで近づけたのか?という疑問もあります。

北センチネル島のやらせ疑惑③怪しい先住民の前例

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かつて、文明との一切の関わりを持たない部族が見つかったという大スクープが、実は架空の未開部族を作り保護の名目で多額の寄付金を集めたやらせの詐欺事件だったことがありました。

この1971年からフィリピンで起きた「タサダイ族」にまつわる、世界中が騙された一連のやらせ騒動があるためにこの島も、もしかしてやらせでは?と疑う声も一部には根強く残っています。

全世界を巻き込んだ「タサダイ族巨額詐欺事件」の詳細についてはこちらを参照してください。

北センチネル島のやらせ疑惑を検証しよう

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北センチネル島のやらせ疑惑ですが本当はどうなのでしょうか?真実かどうかをはっきりさせるために、情報を改めて整理して真実に迫っていきます。

疑惑の北センチネル島の基礎情報を確認しよう

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はじめに北センチネル島の基本情報を改めて確認します。所属している国家や政治体制上の位置づけなどやはり特殊な状況にあることが見えてきます。

北センチネル島の詳しい場所

インド東側のベンガル湾内にあるアンダマン諸島の最大の島、南アンダマン島から、さらに西側約30㎞に北センチネル島は位置しています。

周囲をサンゴ礁に囲まれた、面積約70㎢ほどの孤島で、東京の山手線で囲まれた範囲が約65㎢と言われているので、それより少し大きいくらいのイメージです。

北センチネル島は何処の国?

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アンダマン諸島の島の1つである北センチネル島は、行政上は現在インドの管轄下です。

連邦制共和国であるインドには29の州の他に、6つの連邦直轄領があり、アンダマン諸島は、この6つの直轄領の1つです。

北センチネル島の置かれている状況は?

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インド政府は1990年代以降は積極的な干渉をしない政策を取っており、現在も島の周囲約9㎞(5カイリ)以内の立入りを法律で禁止し、誰も近づかないよう常に監視しています。

上記の状況からこの島は、インド領でありながら、実質的には部族民の自治の島と言える状況です。

北センチネル島を動画でチェック

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宣教師殺害事件のマスコミ報道を機に、ネットを中心に大きく取り上げられた北センチネル島は、興味を持ったネット民によってさまざまな紹介動画が作られました。

この項では、それらの中から、いくつかの動画を紹介していきましょう。

「世界一危険な島」北センチネル島が怖すぎる

直接のコンタクトが困難で、なかなかその実像がつかめない北センチネル島の真実の姿を撮影した、数少ない貴重な画像がまとめられた動画です。

遠くから浜辺の様子や、上空からの画像、、住民の姿が写っているものもあります。上空に向かって弓を引く様子も写っており、鉄の塊のヘリコプターであっても容赦せず威嚇・攻撃する危険さが伝わってきます。

北センチネル島をグーグルアースで見てみよう

北センチネル島をGoogle Earthの航空写真で観察した動画です。大半が鬱蒼とした緑に覆われ、人の手がほとんど入っていないまさに孤島です。

しかしよく観察すると、浜辺に近い部分では人工的に緑が途切れ開けていたり、道の跡、集落の痕跡もうかがえます。

動画だけでなく、ぜひGoogle Mapで皆さんも観察してみてはいかがでしょうか?

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