北センチネル島はやらせ?入ってはいけない島の驚愕の真実と現在

インドの先住民族①ジャラワ族

ジャラワ族はアンダマン諸島のうち南アンダマン島に居住していた先住民です。彼らもセンチネル族と同様、警戒心が強く部外者を拒絶してきましたが、近代以降さまざまな形で文明との接触をしてきました。

イギリス植民地時代の圧政の中でも比較的難を逃れましたが、強制移住などの影響で人口を減らし、現在は250~400名程度が住んでいると言われています。いまも部外者に抵抗の姿勢を見せることもあります。

居住地を制限されながら細々と暮らしているジャラワ族ですが、密猟者や島の道路建設による外部との接触により1998年と2006年には麻疹(はしか)が流行し民族消滅の危機に幾度かさらされています。

ジャラワ族の現在

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こうした過酷な生活の中でジャラワ族の伝統的な文化や知識も失われつつあります。望まぬ形で文明に接したジャラワ族の中には盗みや物乞い、売春に身を落とす人も現れています。

アンダマン諸島自体は制限区域はあるものの一部は観光客に開放されており、車からジャラワ族に向かってお菓子や果物を投げ与えるといった侮辱的な扱いをする観光客がいることも問題になっています。

先住民に関して、法律や政策では保護が大前提になっていますが、必ずしもうまくいっているとは言えない状況に陥っています。

インドの先住民族②オンゲ族

オンゲ族はアンダマン諸島の南部の少アンダマン島に暮らす先住民です。アンダマン諸島の他の先住民に比べ、部外者との接触には比較的寛容と言われています。

アンダマン諸島は2004年のスマトラ沖大地震で大きな津波に襲われましたが、オンゲ族には古くから津波が説話として伝承されていたので、いち早く高台に逃げたオンゲ族は難を逃れたと言います。

オンゲ族は現在もアンダマン諸島の小アンダマン島を中心に暮らしていますが、現在の人口は100人にも満たないと言われており、やはり深刻な民族消滅の危機にさらされています。

オンゲ族の現在

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インド政府は オンゲ族を小アンダマン島の2つの保護区に分けて、部外者との接触を管理しながら保護に努めていますが、ジャラワ族と同様に、文明との接触による不幸な出来事も起きています。

2008年には飲酒を覚えたオンゲ族の男性が、誤って有毒なメタノールを飲んでしまったことによると思われる中毒で8人が死亡、15人が病院に搬送されるという事件が起きています。

さらにはアルコールだけでなく、違法薬物の依存もオンゲ族の中に近年見られるようになり、民族消滅に拍車をかける深刻な脅威としてインド政府は危機感を募らせています。

北センチネル島とルーツは同じ?日本人との意外な関係

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われわれ日本人と北センチネル島のあるアンダマン諸島の人々は、はまったく異なる人種のようですが、近年の研究で彼ら先住民と日本人には意外なつながりがあることが分かってきました。

この項では日本人のルーツのカギにもなる、研究でわかったアンダマンの人々と日本人の不思議な関係の真実について紹介します。

アンダマン諸島先住民のルーツ

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アフリカで誕生したわたしたち現生人類の祖先は、中東を経てアジア、ヨーロッパ、そこからさらに太平洋のオセアニアやアメリカ大陸まで長い年月とさまざまなルートで世界に広まっていきました。

このうちユーラシア大陸を東方面に向かって進出した人類のなかで、数万年前に、この地に根を下ろしたのがアンダマン諸島の先住民と考えられています。

DNA分析でわかった意外なつながり

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北センチネル島のセンチネル族のDNAは調べられていませんが、同系統とも推定されるジャワラ人のDNAを調べると、日本人やチベット人に見られる共通のDNA型を持っていることが分かってきました。

ユーラシア大陸を東に進んだ大きなグループが、約6万年前にチベット方面(チベット人)、南方面(アンダマン先住民)、さらに東方面(日本人)の3つに分岐したらしいとことがわかってきたのです。

もしかしたら北センチネル島も?言語の不思議な共通性

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センチネル族の言語は解明されていませんが、ジャラワ族やオンゲ族の話す言葉は、言語学的に助詞や助動詞などの接尾辞を使って文を組み立てる「膠着語」と言われる系統に属します。

語彙や文法は当然異なりますが、実は日本語も言語学的にはこの膠着語に分類される言語で、こんなところにも日本人と北センチネル島含むアンダマン諸島の不思議な共通点があります。

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