フルーツバスケットの草摩夾とは?本当の姿や呪い、透とのその後も紹介

このおまじないは、神様と動物たちの「絆」だと大切にされ、草摩に体現する形で伝承されました。始めは「絆」であったが、時代を経ていつしか「呪い」に代わってしまったのです。

その年の大将である動物が、神様をお招きするのですね。そんなとしがみさまについての詳細は、こちらの記事でご覧いただけます。

草摩夾に隠された秘密とは?

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さて、呪いについての理解が深まったので、草摩夾の紹介に戻りましょう。彼に取り憑いているのは、名を連ねる事の出来なかった13番目・猫でした。

草摩夾には十二支に入れなかった猫の物の怪が憑いている

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猫に魅入られた草摩夾は、異性に抱きつかれると猫へと姿を変えます。人間の姿の時と同様に橙色の毛の猫で、少々高い場所から飛び降りても平気、というのも納得いただけたでしょう。

数珠を外すと草摩夾は本来の恐ろしい姿に戻ってしまう

外れ者の猫に取りつかれた草摩夾は、他の十二支の呪いに掛かった人とはまた異なる秘密を有しており、彼の「本当の姿」はほんの一部の人間しか知りません。

左手首に肌身離さず付けている数珠を外すと、彼の姿形の片鱗も残さない、醜く、腐臭を漂わせる異形へと姿を変えてしまうのです。これを「本当の姿」と呼んでいます。

草摩夾の母は自殺している

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草摩夾の母は、愛情をもって彼を育てよう思う気持ちとは裏腹に、己の息子の「本当の姿」を受け止めることは難しかったようです。

他の子にはない、草摩夾の「本当の姿」という特異さに加えて、周りからのプレッシャーが彼女を追いこみます。解決しない問題に心を病み、彼の幼少期に自害の道を選びます。

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「本当の姿」を持つ草摩夾から、「拒絶」と言えるほどに目を背け続けた草摩夾の父は、己の妻に対して辛辣な言葉を言い放ちます。追い込まれ傷ついた彼女には、それは決定的な死の覚悟となってしまったのです。

草摩夾の父からは放棄された

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母の死の際、草摩夾は実の父から「お前が母を死においやった」と責任を押し付けられ、「なぜ母は死んでしまったのか」と苦悶します。

その後も彼は息子である草摩夾を厭い、育児を放棄します。また本当の姿を持つ猫憑きだけに与えられた「高校を卒業したら幽閉する」という「仕来たり」を、強く主張しました。

草摩夾は幼少期に、同様に呪いを身に宿す神羅と慊人に、本当の姿を目撃され「化け物」と謗られた過去があります。さらに、両親・親戚から愛情を受けずに育ち、草摩夾は心を閉ざしていきます。

彼のように忌み嫌われた子は「忌み子」と呼ばれ、いつの時代にも理不尽な理由で不遇な扱いを受けた子どもたちが存りました。そんな「忌み子」については、こちらの記事でご紹介しています。

師匠の草摩籍真に育てられた

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父に捨てられた草摩夾は、一族の一人で武術の心得のある籍真に引き取られ、彼を師匠と呼んで慕います。彼の祖父は草摩夾と同様の「猫憑き」で、籍真を含め一族から厭われていました。

孤独の中で人生を閉じた祖父に罪悪感を感じ、草摩夾を引き取ったのは祖父への懺悔の念も含んでいたようです。しかし草摩夾と生活を共にするうちに、本当の息子のような愛情を持って接するようになります。

草摩夾の容姿・性格とは?ギャップのあるキャラクター

2重の特異体質に悩まされてきた草摩夾は、人とはできるだけ関わらない生活を心がけていました。ですがヒロインの透を中心に、学校生活でクラスメイトたちと交流を深めていきます。

きょんきょん、きょん吉といった愛称で呼ばれ、最初は渋々ではあるものの学校のイベントにも参加しています。

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