三菱銀行人質事件の噂の真相!人質同士で性行為させたって本当?

戦後の国内で、犯人を殺すことで決着を着けた立てこもり事件は3件しか起こっておらず、三菱銀行人質事件では、一斉射撃によって解決に終わりました。

このように、一人の狙撃手ではなく複数人だったことは、3件の内の1つである瀬戸内シージャック事件が関係しています。

瀬戸内シージャック事件とは?

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この事件は、1970年に起こった旅客船乗っ取り事件で、乗っ取られた船の名称から「ぷりんす号シージャック事件」とも呼ばれています。2人の内、1人が逃げ続け、船長を脅して旅客船を乗っ取り逃走を続けます。

最終的には、デッキに出てきたところを防波堤で待機していた狙撃手が放った一発が当たり、その場に崩れ落ちました。すぐに緊急搬送されましたが、後に病院で亡くなりました。

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撃ち殺したことに賛否両論

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当時は射殺に対して、これしか方法がなかったと主張する意見と他に方法がなかったのかと反対する意見が飛び交いました。

この事件の前にも多数、人質事件が起っていたこともあり、国会でも取り上げられ、今後の警察の対応にも影響を与えました。

また、急所を外して致命傷を負わせなければ殺さずに身柄が確保できたかもしれないという意見もあり、起訴されて裁判になりました。

狙撃手は不起訴処分

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致命傷は避けるように命じていたことや、故意に急所を狙ってないことなどから、狙撃手は裁判の結果、不起訴処分となりました。

現在では、警察官職務執行法があり、それに則っていれば基本的には正当行為とみなされ罪に問われる可能性は低くなっています。

しかし、発砲ができるのは限られた場合となっていることや、その時の詳細な状況から罪が決まるため、単に事件解決のために射殺をしたからと言って無罪であるとは限りません。

批判や責任感の緩和

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ある1人の狙撃では、狙撃手への批判であったり、狙撃手自身の苦痛や責任が問題となりました。

これが影響して、三菱銀行人質事件では複数人で一斉に撃つことにより、誰の弾によって死に至ったかを特定できないようにすることで、苦痛や責任感を緩和していました。

似た例で、死刑の執行においても3人がボタンを同時に押し、死刑を執行した責任感を緩和させる仕組みもあります。

犯人は殺さずに生け捕り

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逆に、1972年に起きたあさま山荘事件では、警察が包囲する中での日本最長時間である219時間の監禁の末、犯人が全員逮捕という結果になりました。

この事件も影響を受けた事件の1つで、射殺することで殉教者となり今後に尾を引くという考えから、逮捕を前提に活動していたとされています。

犯人の射殺もしくは生け捕りといった両方の意見が異なる事件で現れるという結果となりましたが、こればかりはその時の状況次第で、どういう結末になるかは分からないものです。

三菱銀行人質事件で人質に性行為をさせたという噂の真相

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今回は、三菱銀行人質事件で性行為をさせた噂の真相について紹介してきました。結果的に性行為をさせた証拠はなく、週刊誌が話を盛ったことによる嘘の話でした。

一方で、性行為以外の噂について、真実である内容も多数あり、想像もつかないほど悲惨で被害者にとってとても深く傷が残る内容でした。

三菱銀行人質事件について、性行為をさせたという噂だけでなく、みなさんの気になる噂の真相を知るきっかけになれれば幸いです。

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