三菱銀行人質事件の噂の真相!人質同士で性行為させたって本当?

三菱銀行人質事件でもストックホルム症候群が見られた?

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誘拐などにより、長時間犯人と時間を共にすることで、好意的な感情を抱くストックホルム症候群と呼ばれる症状が起こることがあります。

これまでの紹介のように、人質が与えられた恐怖は想像を絶する程であり、誰もが同情する余地もない内容でしたが、中には警察に非協力的な証言をする人たちもいたという話があります。

苦しめられているのにも関わらず、犯人側に付くという不可解な行動の理由について詳しくみていきます。

ストックホルム症候群とは?

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1973年ストックホルムで起こった事件で、人質が警察に非協力的な証言をしたことで名付けられました。

犯人と長時間を共にすることで、過度の同情や好意等の感情を抱いていしまう普通では考え難い現象です。

医学的な解明もあり、命を守ろうとする防衛反応が働くことで、精神的には自分の生死を握る相手に対して同情や好意などの感情を抱きやすい心理状態であるとされています。

警察の行動を犯人に報告

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三菱銀行人質事件でも、警官に向かって「入るな」と言ったり、警官がいる場所を伝えたりと、犯行に協力的な姿勢がみられています。また、解放後も犯人を守るよう訴える人もいました。

捕らわれの身として、殺されるのを防ぐために協力的になることもありますが、生い立ちや家庭環境などを聞いている中で、同情が生まれる人もおり、かばおうとする行動をとってしまうのです。

ストックホルム症候群の心理状態は人間の心理であり、扱うのが難しく予想に反することも起こり、状態次第では恐ろしいものです。

ストックホルム症候群は家庭内でも起こり得る?

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近年では、配偶者や恋人といった人からのDVや子供の虐待などでも、犯人と被害者に似たような状況が家庭でも起こることから、家庭内ストックホルム症候群という言葉も出てきています。

例えば、子供が親から傷つけられていても、親が悪くないと思い込んだり、良い子でいようと努めるといった行動があります。

身近で起こらず、事件に巻き込まれたりなど特殊な場合にしかならない症状と思ってしまいますが、意外にも身近で起こり得る症状であることが分かります。

一斉射撃には理由があった?

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戦後の国内で、犯人を殺すことで決着を着けた立てこもり事件は3件しか起こっておらず、三菱銀行人質事件では、一斉射撃によって解決に終わりました。

このように、一人の狙撃手ではなく複数人だったことは、3件の内の1つである瀬戸内シージャック事件が関係しています。

瀬戸内シージャック事件とは?

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この事件は、1970年に起こった旅客船乗っ取り事件で、乗っ取られた船の名称から「ぷりんす号シージャック事件」とも呼ばれています。2人の内、1人が逃げ続け、船長を脅して旅客船を乗っ取り逃走を続けます。

最終的には、デッキに出てきたところを防波堤で待機していた狙撃手が放った一発が当たり、その場に崩れ落ちました。すぐに緊急搬送されましたが、後に病院で亡くなりました。

瀬戸内シージャック事件に関する詳しい内容はこちらをご覧ください

撃ち殺したことに賛否両論

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当時は射殺に対して、これしか方法がなかったと主張する意見と他に方法がなかったのかと反対する意見が飛び交いました。

この事件の前にも多数、人質事件が起っていたこともあり、国会でも取り上げられ、今後の警察の対応にも影響を与えました。

また、急所を外して致命傷を負わせなければ殺さずに身柄が確保できたかもしれないという意見もあり、起訴されて裁判になりました。

狙撃手は不起訴処分

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致命傷は避けるように命じていたことや、故意に急所を狙ってないことなどから、狙撃手は裁判の結果、不起訴処分となりました。

現在では、警察官職務執行法があり、それに則っていれば基本的には正当行為とみなされ罪に問われる可能性は低くなっています。

しかし、発砲ができるのは限られた場合となっていることや、その時の詳細な状況から罪が決まるため、単に事件解決のために射殺をしたからと言って無罪であるとは限りません。

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