フリッツ・ハールマンとは?カニバリストで殺人鬼!怪物の首の現在は?

2人がどういった仲であったか深くは語られていませんが、しばらくは夫婦で生活していましたが、彼が後にお店を始めて経営することになるのですが、思った以上にうまくいかず『経営難』に陥ってしまいます。その際に嫁である彼女のせいにするかのように『経営者の素質がない』と辛辣に言い放つと、これをきっかけに彼女は彼との離婚しました。

ハールマンの生い立ち⑦軍隊にはいるが除隊になる

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彼の狂気の人生のターニングポイントであろう士官学校の退学から役4年後に、学校ではなく実践的な本物の『軍隊』に入隊します。(この間に先ほどお話しした通り、見ず知らずの男児に手を出して検挙されて精神病院にて診断されています)彼はこの時何故また再び軍隊に入隊したのかは明らかになってはいませんが、何か心に大きな変化があったのでしょうか?

彼は発作を起こしてしまう持病や精神異常者というハンディキャップがあるのにも関わらず、優秀な兵士の一人として周りから認知される様になっていきましたが、奇しくも1年後に軍隊が設けている精神病院にてまたも『精神異常者』と診断され、これがきっかけとなりまたもや『除隊』を強いられてしまいました。この出来事も2つ目の『ターニングポイント』と捉えることができます。

10歳以上離れた男と交際して犯罪を犯す

彼が軍隊を精神疾患の理由で除隊させられて、内縁の妻とも別れた約4年後に違法なモノが売買され取引されている『アングラ』のような場所で、10歳以上も離れた男に出会い交際するようになります。この時は自分の変わった嗜好や性癖に気づいていました。

それからというもの彼は、万引きや強制性交など色々な犯罪に手を染めてしまい、何度も逮捕されては収容され、シャバに出るとまた犯罪を犯して逮捕される。という生活を繰り返していました。この頃まさに第一次世界大戦が起きていて、男たちは兵士として駆り出され、国内も戦争の舞台であったので長期にわたり収容されていた彼は幸いにも命を落とさずに済んだのです。

戦後しばらく仲の良い姉の家で暮らす

第一次世界大戦が終わった後、ドイツは敗戦国なので多くの戦勝国から多額の負債、兵器や軍事にあてた資金などで非常に厳しい状態でありました。このころ彼は出所しており長期間服役していた収容所の中でアングラでの耳寄りな情報を当てにして、『肉屋』を営むことになりました。出所して間もないころには暮らしの拠点になる『自宅』がなかったので、兄姉のなかで一番仲の良い姉の家で暮らす事になったのです。

姉は結婚していて家庭を持っていました。彼はその家庭と一緒に食事することになりましたが、この際姉の子供立ちが満足にご飯にありつけていないドイツの貧しく厳しい経済状況を目の当たりにしました。彼はなんとか子供たちに腹一杯のご馳走を食べさせてあげようとして、精通していたアングラ界で色々な食料を安価で調達しました。

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調達するやいなや彼は望み通り子供たちに、戦後のドイツの一般家庭ではまず叶わないであろうご馳走を満足に食べさせたのです。それからというものの子供たちのお腹は健康そのものに膨れ上がり、また彼の事を優しいおじさんとして慕って仲良くなっていきました。ここにきてまたも一瞬だけハッピーな展開を見せましたが、それもつかの間、彼をまた『おかしくさせてしまう』出来事が起こってしまったのです。

子供たちから慕われ人気者となった彼の事を、ある人物が気に入らなかったのです。その人物とは仲の良い姉の内縁の夫であり子供たちの父親でした。そうです、父親は彼が息子たちに慕われて人気になっていることに嫉妬をしたのです。父親は彼をこの家から追い出そうして、その家の管理者に『彼は違法な取引をしていてこのままだと連帯責任になる』と吹き込み、間接的にその家から追いやったのです。

またもハールマンの心は落胆した

彼はまたも上手くいっている状況で、人間の汚い部分が垣間見えて姉の家庭から追い出されてしまうのです。この時彼はどんな心情であったでしょうか?この世の中の不条理さ、何をやっても上手くいかないことに対して酷く落胆してしまったかもしれません。いよいよ彼の心は闇に飲み込まれ、人ではなく文字通り人を喰らうモンスターと化してしまうのです。

彼が人ではなくモンスターになってしまったきっかけを考察していただくために、ここまでつらつらと彼のこれまでの経歴や『生い立ち』についてご紹介していきました。『怠惰』という言葉がそのまま擬人化したような人物であり、時には人間らしい一面もみせて、生まれたその時から歪んだ精神を持っていたわけではない。そのことがよく分かっていただけたのではないでしょうか?

フリッツ・ハールマンの起こした事件の概要

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先ほどの見出しでは生まれてから少年時代、そして成人になった後までの『生い立ち』について簡単にまとめてご紹介していきました。すでに何度か強制性交や万引きなどにより逮捕されていた事実が明らかになりました。しかし思い出してほしいのですが冒頭部分では彼の事を、人の肉を喰らう凶悪殺人鬼という風にご紹介しているはずです。

ではここからは遂に、彼の非人道的行為による犯行およびそれによって引き起こされた事件について詳しくご紹介していていきます。戦後それも敗戦して大きな傷を負っているドイツ国内にて、若者や子供たちは行き場をなくして食料も当てもなく、街を徘徊していました。そこに彼が徐にやってきて助けてあげる。何かご馳走するといって、自宅におびき寄せたのです。

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そうして若者や子供たちをまんまとおびき寄せると、助けたりご馳走をあげるどころか、自分の欲求を満たすための道具として扱い、強制性交したあとは容赦なく致命傷である首元を噛み切って、弄ぶように命を奪ったのです。そうした被害に遭い命が奪われた少年たちは50人以上にも及ぶと言われています。

ハールマンの事件概要①ハノーバー全域から大量の人骨が発見された

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ドイツ北部に位置するライネ川がすぐそばを通る高い提という意味をもつ主要都市『ハノーバー』この町全域で大量の人骨が発見されました。主に見つかった場所は川からだそうです。1つや2つだけあれば事件性がないことも考えられますが、20人以上の人骨それも頭部のものが発見されたのです。警察はすぐに捜査に乗り出しました。

ハールマンの事件概要②容疑者になるが逮捕には至らず

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彼は何度か少年たちにわいせつな行為を働いて逮捕されていますし、地元周辺で身寄りがない子供たちに甘い言葉で声をかけて自宅に連れ込んでいる実態を警察は知っていたのです。当然彼は容疑者としてあがりましたが、なかなか検挙することができなかったのです。もちろん決定的な証拠が掴めなかったわけだからですが、なぜ証拠を掴めなかったのでしょうか?

実は自宅から大量の血を容器に入れてそれを運ぶ彼の姿を近所の方が何度か目撃していますが、彼は『肉屋』だという名目があったので不思議に思う人はいなかったのです。さらに明らかに人肉、肉片を運ぶ姿が見つかり警察に通報されたこともありましたが、警察はそれをただの食用の肉として疑わなかったのです。

何故警察は疑わなかったのか?

彼はアングラに精通しておりそこで仕入れたのは食材やモノだけではなく、内情などの情報もつかんでいました。その情報を警察に提供していたので友好関係にあり、彼を少なからず人として信頼していたのです。

ハールマンの事件概要③少年を強姦しようとしたところを現行犯逮捕

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警察はどうにか彼がが犯人だという証拠をつかめないものかと試行錯誤をしました。そこで警察は彼がターゲットにするのは若い少年で、綺麗な顔立ちをしている人物像であることを知っていてたので、それを逆手に取り地元で1番の甘いマスクをした『美少年』をおとりにして、彼が獲物に食らいつく瞬間をじっと離れたところで見ていたのです。

警察の狙い通り彼はおもむろにその美少年に近づき声をあげると、後述でも解説するいつもの『手口』を使って自宅におびき寄せたのです。当然その様子を警察は後ろでスニーキングして見ていました。そうとは知らずに彼はいつものように本性を現し野獣になって、美少年に襲い掛かろうとして、そこを警察に抑えられ現行犯逮捕されました。

ハールマンの事件概要④逮捕の一週間後に「48人殺した」と自白

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現行犯逮捕されたのですから、彼は強姦未遂の容疑は認めざるを得なかったのでしょう。しかし隠しきれていない動揺を露わにしながらも、一連の猟奇的殺人の犯行は断固として否定して認めませんでした。そこで警察は、一人の警察官が激昂して尋問の様に言葉による威圧、さらには暴力で痛み付けて精神が弱ったところで、他の警察官が優しい言葉でなだめながら供述させる。

という取り調べの手法をとることにしました。彼は幼いころから愛情深い母親のもとで育ったためか、どこか女々しい一面もあり、狙い通り精神を誘導できこの作戦が成功しました。悍ましい非人道的行為、殺害方法など次々と彼の口から言い放たれ『48人』もの若い男を殺したことを自供しました。これにより死刑判決が言い渡されました。

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