最初は駆除するためだったが虐待動画撮影が目的になったとのこと
最初に危害を加えたのは、2016年3月に捕獲した猫が最初だと答えています。
どうやって虐待方法を思いついたのかについては、そういった動画を見て真似たようです。刃物もなかったから熱湯をかけたと淡々と語り、最初は駆除をするためだったと主張しました。
しかし、言葉を濁す場面もあり、途中からはビデオを撮るのが目的でエスカレートし、決して行って気持ちは良いものではないとも話したそうです。動画を投稿し、神と崇められる自分に高揚していたのかもしれません。
虐待方法はウェブから取り入れたと自分を正当化
裁判でもあらゆる残酷な虐待について、突っ込まれる場面に遭遇します。その時の大矢誠被告の返答は「他の国ではもっと過酷な動画が投稿されている」とし、自身もそれを閲覧していたことを明かしました。
見沼区で猫を捕まえては遠くに置いてくる等の対処もしていて、動画を毎日見ていたとも語ります。最初から犯行に及んだわけではないことで、正当化を強調させているように見えました。
見ようとしなければ閲覧しない動画を正当化するために持ち出す所まで、感覚は麻痺していたのでしょう。
判決は懲役1年と10カ月、執行猶予つき
かなり不利に進んでいたと思われる裁判でしたが、弁護側にも主張はあります。大矢誠は税理士として社会にも貢献している、猫の被害や怪我を負わなければ犯罪とは無関係だったとし、執行猶予を求めました。
そして、「動物愛護法は器物破損罪を下回る」と強調します。ここが法律の難しい所です。そして12月12日、下された判決が懲役1年10ヵ月、執行猶予4年でした。
理由には見沼区で、またたびを使用しおびき寄せ、誰も寄り付かないところに遺棄したところにも残忍性が認められるとしました。残念ながら実刑ではなかったのです。
大矢誠に実刑を求める署名が集まる
この判決に不満を持った人はたくさんいました。裁判が始まる前に3万7千人もに署名を集めていた程です。実刑を求める声が相次ぎ、更に署名を集める運動が始まりました。
大矢誠の実刑を求める署名が20万以上集まった
実際に署名を集めても、再度必ず裁判が開かれる保証はどこにもありません。しかし、どんどん署名は集まりました。
「Change.org」では判決を実刑にしてほしいという署名が、ネットでは最終的に16万3749筆集まり国内歴代トップと言われています。
遅れて紙署名でも6万1830筆と20万以上集まる事態になりました。
大矢誠の刑が軽すぎると今も怒りの声を上げている
あまりに卑劣で残酷極まりない犯行なのに執行猶予がついたことで「刑があまりに軽すぎる」との批判もあがりました。動物虐待の件数は少ないとは言えず、殺人事件に発展するケースも少なくありません。
「動物愛護法」の改正で動物虐待の犯罪抑止力になるように刑罰を2年以下から5年以下まで引き上げるように望まれました。
2019年の改定でこの刑罰については5年以下に変更されており、マイクロチップの装着を義務付けることなども盛り込まれています。
動物愛誤?大矢誠に殺害予告・自宅に嫌がらせを行う人も出た
これが本当に裁判の判決に関連したかは不明ですが、これだけの事件を犯した大矢誠のもとには殺害予告や、家族にも嫌がらせをする人も出てきたようです。
そのことが発端となり元税理士である大矢誠の温情判決を求める声までもあがり、274人の署名も集まりました。
殺害予告・いやがらせのせいでかえって減刑されたという意見も
実際に殺害予告や、嫌がらせをしたのが動物愛護の人かは定かではありません。現状、自宅に突入したり、嫌がらせをした事は事実のようで、大矢誠はそのたびに警察に電話して対処を求めていたようです。
また、ターゲットは大矢誠に留まらず、家族にまで及びました。本来、猫の虐待に心を痛めていた人が、人間をターゲットに嫌がらせをするのはあまりに理不尽です。
殺害予告は動物愛誤と非難する声があがった
また、殺害予告に関しては、かなり悪質だと評価され、「動物愛誤」と避難する声が大きくなりました。
「動物が可哀想」という思いだけでかけ離れた感情や行動に出てしまうことを指し、あまりにその被害が大きくなったため、大矢誠の罪が軽くなってしまったのではと懸念されました。
たびたび、動物の虐待の事件が起こるとその怒りの矛先が、犯人になることはあります。しかし、法的に裁かれるべきであって感情で、本人やその家族に危害を加えることは新たな犯罪を生むだけです。
人間である限り感情に走る事は度々起こりますが、しっかりと向き合わなくてはいけません。