このセリフは力を出し尽くし、倒れる直前に、幽助に向けられた感謝の言葉です。
戸愚呂弟の名セリフ⑦「世話ばかりかけちまったな………。」
幽助の師匠であり、50年前共に格闘家として肩を並べた幻海は、死後の道へ進む戸愚呂弟の最後を見送りに来ていました。このセリフは、最後まで自分を気遣わせてしまった幻海への謝罪と、感謝の言葉です。
このシーンの戸愚呂弟の表情は悲しみと微笑み、どちらにも捉えることが出来ます。言葉にできない感情が表現されている、非常に感慨深いシーンであると思われます。
戸愚呂弟が強すぎてヤバい!100%中の100%の強さは?
戸愚呂弟は連載当時最強と言われ、バトル漫画で主人公が負けるはずがないと分かっていながらも、このままでは負けてしまうのではないかと感じてしまうほどでした。
弟の操作する自身の筋肉量はパーセンテージで表されます。ここでは各%の力を紹介します。
戸愚呂弟は主人公すら軽く凌駕する強さ!
まず戸愚呂弟は幽助との初対峙の時点ですでに強い妖怪とされていましたので、まだ未熟だったとはいえ、幽助も桑原もかなり痛手を負いました。
暗黒武術会で幽助達はなんとか戸愚呂のいる決勝最後まで進んできましたが、これまでの敵も恐れ戦いてしまうほど、圧倒的な力の差を見せられてしまいます。
戸愚呂弟の強さ①普段は30%程で戦闘
弟はその強さから「奴を倒せば名が挙がる」と下級妖怪を寄せ付けてしまい、相手をする時は30%で戦います。力を見せろと言われ、垂金がコレクションとして飼っていた動物型の妖怪を倒した時も30%でした。
ちなみに、雪菜救出に現れた幽助達との交戦時は20%だったようです。
戸愚呂弟の強さ②80%になると飛躍的に能力が向上
暗黒武術会へ招待する為に幽助の元へ訪れた時は、60%になり、建設中のビルをものの数分で解体するところを見せつけました。ですが、80%ともなると、ビルを解体するだけでは済みません。
幻海と戦った時は、地面に巨大なクレーターを作り、最後の決勝戦ではその妖気だけで下級妖怪を溶かすように消滅させ、更には闘技場のリングまでパンチ一発で砕いてしまうほどでした。
戸愚呂弟の強さ③100%では弱い妖怪を食べてエネルギー補給
100%の状態ではエネルギーを激しく消耗し、ひどく空腹状態になるようです。下級妖怪を消滅させるだけでなく、肩から出ている吸気口の様な部分で、下級妖怪の妖気を取り込みエネルギー補給をします。
戸愚呂弟の強さ④100%中の100%ではさらにパワーアップ?!
ついに戸愚呂が100%になってしまった時、驚きのあまり各キャラクターは唖然とします。100%が最後だと思ったのに更に変形するとなれば、自身の最後を覚悟してしまうことでしょう。
100%中の100%となった戸愚呂弟は、満足できる試合をしたいと考え、幽助の持つ力のすべてを引きずり出そうと、桑原を殺害(後に未遂と判明)します。
これにより幽助は死んでもいいという覚悟の上残りの力を振り絞り最後の霊丸を撃ちますが、100%中の100%の戸愚呂弟は完全防御に徹することで霊丸を消滅させてしまい、もう誰も勝てないと観客は絶望しました。
戸愚呂弟の100%の姿は仇の潰煉と似ている?!
最後の霊丸を凌いだ後、名セリフ⑥で紹介したセリフの直前のコマに写っているこの戸愚呂。よく見ると仇である潰煉ととても似ています。
彼はその姿になることで、弟子達を守れなかった自分を戒めていたのではないでしょうか。
戸愚呂弟は幽遊白書の中ではB級妖怪!読者から疑問の声も
幽助が命を賭けて戦った戸愚呂弟は、その後の話でB級上位の妖怪だと言うことが判明します。
作中では、D級~S級というように妖怪をランク付けしています。最上位のS級ともなると、霊界でも太刀打ち出来ないと言われます。
死闘の末やっと倒すことが出来た敵がB級程度だと評価されてしまう事に、読者からは疑問や納得できないという声が挙がりました。連載終了から25年経った今でも疑問の声は度々見受けられます。
戸愚呂弟の最後が感動的!
主人公の最大の宿敵として完璧ともいえる弟は、連載当時から今でもとても人気のあるキャラクターで、その理由の一つに彼の最期の姿が挙げられます。